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Surface Pro8のバッテリー交換で電源が入らない故障が改善!膨張や起動しない故障でお困りなら郵送修理ポストリペアへお任せを!

Surface Pro8の電池交換修理ご依頼を頂きました。
今回お送り頂いたSurfacePro8はまだ3年ほどしか使用されていないそうですが、最近になって充電残量がまだあるのに電源が落ちてしまったり、急激に充電残量が減ってしまったりという症状が出ていたそうです。
それでも充電器を接続しながらなんとか使用していたものの、数日前から全く起動しない状態になった、ということでした。

電源ボタンを押しても起動しないSurface Pro8

実際にお送り頂いたSurface Pro8ですが、電源ボタンの長押しをしても充電器を挿しても一切反応しません。
症状だけでいうとバッテリー劣化の可能性が高そうではありますが、使用期間3年で起動出来なくなるほど劣化が進行することはあまりありません。
実際に分解して内部調査を行わないと改善可能かも判然としませんので、ひとまず作業を開始します。

画面に温風を当てているバッテリー交換中のSurface Pro8

SurfacePro8も他のSurfaceシリーズと同じように画面パーツを剥がして分解します。
ガラスは非常に薄く、強引に分解をしようとすると簡単に割れます。
なのでSurface Pro8の画面を割らずに分解するには、高い技術力や経験や専用の工具が必須と言えます。
温風を当てて画面パーツを本体フレームとの粘着を弱めたらクラフトナイフを使って隙間を作ります。

画面と本体フレームとの粘着を剥がしている電池交換中のSurface Pro8

後はピックを挟んでまたヒートガンで粘着を弱めて…という作業を繰り返します。
Surface Pro8は液晶画面と本体フレームとの隙間が非常に細いので、少しでも工具を挿し込み過ぎると、表示異常やタッチ操作異常などが起こります。
時間をかけてゆっくり慎重に作業を進める必要があり、他のSurface Proシリーズより分解難易度は高いのではないでしょうか。
画面パーツと本体フレームとの粘着を剥がすことで…

画面を開いて分解したバッテリー交換中のSurface Pro8

この通り画面を開いて分解することが出来ました。
Surface Pro8は本体下部がほぼバッテリーが占めており、上部に基板が収まっています。
Surface Pro8の画面パーツは…

画面パーツが1本のケーブルで基板に接続されているMicrosoft Surface Pro8

ケーブル1本でメイン基板に接続されています。
画面パーツのケーブルに負荷をかけると画面が表示されなくなるなど、致命的な不具合が発生します。
無理な角度に曲げないよう要注意です。
Surface Pro8のバッテリー上は絶縁フィルムで覆われています。
フィルムを剥がしてバッテリーを観察してみると…

バッテリー膨張して亀裂が入っているSurfacePro8

バッテリーの一部が膨張して亀裂が入っていました…。
Surface Pro8のバッテリーは3ブロックに分かれているのですが、中央のブロックの端に少し液漏れのような跡もありました。
何らかのきっかけでバッテリー膨張が急速に進んで亀裂が生じたのでしょうか。
Surface Pro8に搭載されているのはリチウムイオンバッテリーです。
リチウムイオンバッテリーが膨張してしまうことは珍しくありませんが、膨張してバッテリーに亀裂が入ると今回のように起動不良になることが多いです。
・急激に充電残量が減る
・充電残量があるのに電源が落ちる

これらは起動不良の前兆だったと思われます。
同じような症状が出始めたら注意が必要ですね。
それではバッテリー交換修理を続行します。
Surface Pro8のバッテリー上には冷却ファンの一部が通っています。

冷却ファンを取り出したバッテリー交換中のSurface Pro8

ネジを外して冷却ファンを取り出します。
Surface Pro8の冷却ファンはネジで固定されているのですが、採用されているネジの形状はトルクスです。
一般的なプラスネジではないので、外すには専用のドライバーが必要です。
冷却ファンを取り出したらバッテリーコネクタ部分を確認します。

バッテリーコネクタを押さえたプレートを取り出したSurface Pro8

Surface Pro8のバッテリーコネクタは黒いプレートで固定されています。
このプレートは強力な粘着で固定されているので、ヘラを使って取り出します。
ここまで作業を進めてやっとバッテリーコネクタにアクセスできます。
電気を通さないセラミック製やプラスチック製のヘラを使って…

基板からバッテリーコネクタを外したSurface Pro8

バッテリーコネクタを外します。
これで作業中に基板がショートする恐れはありません。
次に本体フレームに固定されたバッテリーを取り出す作業です。
Surface Pro8のバッテリーは合計8本のシールで固定されています。

バッテリーを固定しているシールを引っ張って除去しているSurface Pro8

バッテリー固定シールが途中で切れてしまうと、バッテリーを取り出す作業が非常に困難になります。
特に今回ご依頼頂いたSurface Pro8のように、バッテリーが膨張している場合は極力バッテリーに負荷をかけないことが重要です。
バッテリー固定シールを切らないように、慎重に全て除去します。
8本のバッテリー固定シールを除去することで…

劣化したバッテリーを取り出したSurface Pro8

膨張したバッテリーを取り出すことが出来ました。
ちなみに、Surface Pro8のバッテリー容量4414mAhです。
タブレット用としては少し心許ない容量に感じますね。
使用頻度が高い方は3~4年ほどでバッテリーの寿命を迎えてもおかしくないのかもしれません。
新品のバッテリーを接続して電源ボタンを押してみると…

バッテリー交換することで起動したSurface Pro8

Microsoftのロゴが出てきました!
その後ホーム画面まで進んで、操作も問題ないことを確認します。
やはり今回の起動不良はバッテリー劣化が原因だったようです。
動作に問題がなければ本体を組み上げて画面パーツを接着します。

バッテリー交換修理完了後の起動しているSurface Pro8

これでSurface Pro8の電池パック交換修理完了です!
データが残ったまま復旧させることが出来ました。
今回のようにSurfaceの電源が入らなくなってしまっても、バッテリー交換をすることで改善する例は多いです。
バッテリー膨張して画面が浮いている、起動しない、充電持ちが非常に悪いなど、お持ちのSurface Pro8の不具合でお困りの際はぜひ郵送修理ポストリペアへご相談くださいませ!

お問い合わせ


メーカー名:Microsoft
機種名:Surface Pro8
型番:8PN-00010
症状:電源が入らない
交換パーツ:リチウムイオンバッテリー
修理費用:Surface電池パック交換料金表
修理時間:
90分
保証期間:3カ月


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