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AQUOS sense6の水没修理で電源が入らない故障が改善!レンズ内部の水滴は水濡れのサインなので要注意!

AQUOS sense6の水濡れ修理ご依頼を頂きました。
お風呂場で使用していたら眠ってしまい、湯船に水没されてしまったそうです。
今回お送り頂いたAQUOS sense6は…

外カメラ内部が結露している水没後のAQUOS sense6

外カメラ内部に水滴が付いている状態でした。
本体内部なので、もちろん拭き取ることが出来ません。
何度が充電を試されたそうですが、一切反応がないとのことでした。
分解が難しいとされているAQUOS sense6ですが、郵送修理ポストリペアなら難なく修理対応可能です。
それでは実際にAQUOS sense6の水没復旧作業を開始します!

画面の粘着を剥がしている水没修理中のAQUOS sense6

まずは画面を剥がして分解する作業です。
AQUOS sense6は液晶画面ではなく、有機ELディスプレイを採用しています。
有機ELディスプレイは色彩豊かで省電力、という良い点はありますが、分解時に表示異常が出やすいので要注意です。
AQUOS sense6の画面パーツは強力に接着されているのでヒートガンを使用しますが、熱による変色もしやすいです。
AQUOS sense6は綺麗に分解するには高い技術力を要します。
画面パーツと本体フレームとの粘着を切ることで…

画面を剥がして画面パーツを持ち上げた水濡れ修理中のAQUOSsense6

この通り画面パーツを持ち上げることが出来ました。
AQUOS sense6の画面パーツは、表示とタッチ操作のケーブル計2本が基板に接続されています。
画面パーツを勢いよく持ち上げると断線してしまうので要注意です。
画面パーツコネクタは銀板で固定されており、そう簡単に外すことが出来ない構造になっています。

画面パーツコネクタを押さえたプレートを取り出した水没復旧作業中のAQUOS sense6

ネジを外してコネクタを固定しているプレートを取り出します。
これで画面パーツコネクタにアクセスできるのですが、AQUOS sense6の画面パーツコネクタ周辺には無数のICチップが点在しています。
ICチップを破損させないよう、コネクタを外す際はヘラを入れる箇所に要注意です。
画面パーツコネクタ2箇所を外すことで…

基板から画面パーツを取り出した水没復旧作業中のAQUOS sense6

基板から画面パーツを取り出すことが出来ました。
AQUOS sense6は画面パーツの下に大きなプレートがあります。
基板やバッテリーなどはこのプレートの下に収まっています。
AQUOS sense6のプレートはプラスネジ7本で固定されているので全て外します。

基板を覆ったプレートを取り出した水没修理中のAQUOSsense6

この通りプレートを取り出すことで基板などにアクセスできるようになりました。
今回お送り頂いたAQUOS sense6は水没後に電源を入れようとしたり、長時間の充電をされたとのことでしたが…

バッテリーコネクタ周辺が腐食している水濡れしたAQUOS sense6

それが原因なのか、バッテリー周辺のICチップ、そしてバッテリーコネクタも腐食してしまっていました…。
このように腐食してしまっていると正常に通電しなくなり、今回のAQUOS sense6のように電源が入らなくなります。
水没させてしまったスマートフォンは内部のありとあらゆる箇所に水が入ってしまいます。
水分が残ったままでは組み上げ後の異常が生じるので、まずは徹底的に分解します。

本体内部のパーツを取り出した水濡れ復旧作業中のAQUOS sense6

メイン基板やバッテリー、充電口やイヤホンジャック、本体下部に収まっているサブ基板など、ありとあらゆるパーツを取り出しました。
今回お送り頂いたAQUOS sense6は、バッテリー下にも水が入っていました…。
取り出したパーツを確認してみると…

USB充電端子の接点部分が腐食しているAQUOS sense6

この通り充電口の接点も青っぽく変色しています。
このようにUSB充電端子が腐食している状態で充電器を挿すと、最悪の場合発火してしまう恐れもあります。
AQUOS sense6に限ったことではありませんが、水没したスマホを何の処置もせず使い続けるのは危険です。
郵送修理ポストリペアならただパーツを取り出すだけでなく…

基板上部のプレートを取り出した内部洗浄作業中のAQUOS sense6

基板の内部までしっかりと洗浄しています。
カメラなどの細かなパーツも取り出し、とにかくしっかりと洗浄と乾燥を行います。
温風にさらして完全に乾燥したら本体を組み上げます。
今回ご依頼頂いたAQUOS sense6はカメラ部分の結露が酷かったのですが…

カメラ内部の結露が改善した水濡れ修理後のAQUOS sense6

この通り水滴が綺麗になくなっています。
ある程度組み上げたら起動確認を行います。
本体横の電源ボタンを長押しすると…

内部の洗浄と乾燥をすることで起動するよう改善したAQUOS sense6

この通り「SHARP」のロゴが出てきました!
その後ホーム画面まで進んで、タッチ操作や画面表示にも問題が無いことを確認しました。
AQUOS sense6はType-C to Type-Cの専用ケーブルを使用することで急速充電が可能なのですが…

内部の洗浄と乾燥後急速充電が出来ているAQUOS sense6

この通りしっかりと反応しています!
その他の動作にも異常がなかったので、そのまま組み上げて画面パーツを接着しました。
これでAQUOS sense6の水没復旧修理完了です!
パーツ交換することなく、内部の洗浄と乾燥作業のみで復旧させることが出来ました。
AQUOS sense6は保護等級(JIS C 0920)IPX5相当/IPX8相当の防水性能、そしてIP6X相当の防塵性能を有しているそうです。
防水性能は徐々に弱まるので、今回のように水没してしまう例は決して珍しくありません。
防水・耐水性能の過信は禁物です!
お持ちのAQUOS PHONEの水没、水濡れでお困りの際はぜひ郵送修理ポストリペアへご相談くださいませ!

お問い合わせ


メーカー:SHARP
機種名:AQUOS sense6
型番:SH-M19 / SHG05 / SH-54B / SH-RM19 / SH-RM19s / SHG07 / SHWJD1
症状:水没により電源が入らない、カメラ内が結露している
行った作業:内部の洗浄+乾燥作業
修理費用:AQUOS PHONE水没復旧作業料金表
修理時間:
120分
保証期間:なし(早急なデータバックアップを推奨)


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