届いた葉書
葉書という字、風情があるなぁといつも思う。
はがき、という表記だとなんとなく「官製はがき」が思い起こされる。だから自分で表す時はたいてい葉書。どちらも好きだし、その時々で使い分けるのもたのしい。葉書は普段、「1枚」と数えるけれど、「一葉のはがき」という表現もよい。一転、ポストカードと呼ぶのもいい。とたんにPOPになるところがいい。
昨夜、疲れて帰宅したら、郵便受けに素敵な葉書が届いていた。
ほんの二言三言の葉書。
こういうのがとてもいい。
この方とはSNSでも繋がっているけれど、SNSで繋がる前は毎日顔を合わせている同僚だったのだ。
SNSで表していることだけが現実ではないことをよく知っている。
芯を理解してくれる存在がいることの有り難みを噛みしめる。
そして、くどくど書かない潔さも愛する。
対して私の返事は、このモノクロの素敵さに、サイ・トゥオンブリーの葉書にしようと思ったのだが、つい、お腹が空いててパンの柄に。
おいしそう。絵本の「カラスのパンやさん」を思い出す。(後ろにあるのがサイ・トゥオンブリーの葉書)
私も真似して二言三言でさっとお返事したかったけれど、もう少し長くなった。駄文ですが思いの現れとして許してほしい。
悲しいことも、憤りも、たのしくて笑い転げることも、たくさんあった。会社での些末なことも、プライベートも、丸めてお便りしていた。頻度は少なくてもそれでいい。多ければ多いほどいい、という価値観は私たちにはないのだ。
また書きます。
次に会うときまで、どうぞお元気で。