好きなものたち
むかしから、仕掛け絵本などが好きでした。
とても浪漫を感じます。
そんな私が気になったこちら
10/14(日)まで開催中の「マジック・ランタン 光と影の映像史」 展。
プロジェクションマッピングやパブリックヴューイングなと、みんなで一緒に見るという行為。その軌跡をたどる展覧会です。
恵比寿ガーデンプレイス内にある、東京都写真美術館 通称TOPで開催中。
じんわりたのしかったので、以下にちょっとまとめました。
マジック・ランタンはいつ発明されたのか
それは映画が生まれるずっと前、17世紀半ば。
オランダの数学者・物理学者クリスティアン・ホイヘンスによって、この「マジック・ランタン」という装置が発明されたと言われています。そしてヨーロッパ中に広まり、18世紀半ばにはファンタスマゴリアと呼ばれる幽霊ショーに用いられました。
また、18世紀から19世紀にかけては影絵も庶民に大変人気があったようです。
同時期に日本でも影絵を浮世絵にしたものがよく描かれていますね。
マジック・ランタンと科学
19世紀には、さまざまな改良がなされ、安価なものから科学投影用まで、そして家庭用として豪華なものまで、装飾も多岐にわたるように。
日本への渡来
日本へはオランダ経由で長崎にはいり、江戸に伝わったマジック・ランタン。独自の発展を遂げていきます。
そして明治時代にも、再度欧米から持ち帰られたこのマジック・ランタンは、「幻燈」という名に変わり普及していきました。
大衆娯楽として、またのちに近代人を育てる視覚教材となっていきました。
そして活動写真の時代に。映画の時代へと移り、だんだんとその姿を消していきます。
惹かれる部分
興味深い、ガラス版の数々。木枠で作られた映写機。
ランプに火を灯し映し出すその仕組みは、原始的でいてとても幻想的。
なんでも手に入る現代において、畑からの採れたての野菜がいっそなによりも贅沢であるように、そのゆらゆらと揺れる灯りと眼に映る色は、想像するだけでもあまりに美しい。
目を凝らしていると違うものが見えてきそう。
これらは撮影可の展示品。
照らしています。
こちらの全体像はこんなかんじ
なつかしくも、今っぽい感じがしました。
この雰囲気に通ずる、とても好きな作品があります。
それは、スペインのエレナ・オドリオソラさんのうごく絵本。
ブラティスラヴァ世界絵本原画展 で2015年 金のりんご賞 を受賞した『フランケンシュタイン』という幻想的な作品です。
立体絵本、しかも映像。最高。
四角におさまっている世界、身がよじれるほど好きです。
『Wonderland』
✒︎
postcard:Joseph Cornell《Untitled (parrot and butterfly habitat)about1948》
stamps:JAPAN
マジック・ランタン展、10月14日(日)まで
もしよろしければぜひ行ってみてください。
TOPは毎度清々しい気持ちにさせてくれる
(毎度床をみて、Alice…と思う)
ではでは、また!