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POSTORY
2018年11月19日 00:10
一時期、自分本位な手紙を送っていたことがある。送り先は、昔の職場で知り合った老齢の男性。仕事で落ち込むような時、それとなく励ましてくれる、控えめで心優しい紳士だった。父よりもずっと年上で、まるで祖父のような存在。職場を離れた後からその方と挨拶程度の文通が始まったのだ。手紙のやり取りの最初は年賀状だったかと思う。忘れた頃に届くような、細く長い付き合い。のんびりと出しあえる、文通相手としても気