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大麻市場ってどうなってる?

最近、大麻の市場が熱いみたいです。少し調べてみると、Cannabis, Hemp, Marijuana色んな英単語が出てきて混乱していませんか?

今回は、大麻の市場について、何が起きているのか概観を見てみます。

気力が残ってれば、第二回で、もう少し個別企業も見てみたいと思います。

Cannabis, Hemp, Marijuana、一体どう違うの?

一体どんな違いがあるのか、調べてみました。

まず『Cannabis』ですが、こちらは植物学でいうアサ科アサ属で大麻草と呼ばれるものです。いわゆる麻の植物学上の名称ですね。

Cannabisは主に3つの用途があり、その用途によって利用される単語が異なります。これも厳密に定義されているわけではなさそうで、人によっては混ぜて使っている人もいるので、あくまで傾向です。

第一に、工業・産業用途です。例えば、洋服、鞄、シャンプー、ミルク代替飲料などの用途で使われています。これらは主に『Hemp』と呼ばれます。

第二に、嗜好用で、これは『Marijuana』と呼ばれます。

第三に、医療用で、これも『Marijuana』と呼ばれますが、医療用というのをはっきりさせるという意味で、『Medical Marijuana』などと呼ばれます。また『Medical Cannabis』などとも呼ばれたりします。

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皆さんも麻布の洋服やカバンなど一度は利用されたことがあるように、工業用のHemp市場は昔からありました。なぜ最近急に大麻市場が注目されているかというと、医療、嗜好用途の利用を法律で許可する動きが活発になってきたからです。

ちなみに工業用Hemp市場もCAGR 15.8%で伸びる成長性の高い市場です。

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成分の違い

嗜好用と医療用のMarijuanaは成分において違いが見られます。大麻草にはカンナビノイドという特有の化学物質群が何十種類も含まれています。その中でも重要な二つの成分が『THC』と『CBD』です。

THCは、ハイになり嗜好用と医療用に利用される成分です。CBDはハイにならず医療用途に使える成分です。

ちなみに産業用HempはTHCが0.3%未満でないとならないと定義されています。

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Mirijuana市場規模

Grandview Research社によれば、Marijuana市場は2027年までに73.6Bになると予想されており、CAGR 18.1%で成長していく市場です。CAGR 18%、ちょっと調べるやる気出ますよね!

2019年現在、71%が医療用の市場となっていますが、嗜好用途の規制緩和が進むにつれて嗜好用途が大きくなることが予想されています。

地域的に言うと、2019年現在で北米が88.4%と最大市場です。

別の調査結果を見ても北米が圧倒的な市場を占めることがわかります。

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以下のよう図は青が医療用途、緑が嗜好用途の規制緩和がどの州でいつ行われたかを示しています。メディカル用途が先行してMarijuanaの利用が解禁になる州が増える一方で、2012年から嗜好用のMarijuanaの利用が解禁される州が増えてきています。

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2018年以降、以下の州で順次、嗜好用のMarijuanaが解禁されていくと予想されています。

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医療用途も順調に拡大を続け、2024年に50州で利用が可能になると予想されています。

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以下は早くから医療用、嗜好用の利用の規制緩和が行われたコロラド州で、用途別の販売推移を見ているものです。一度嗜好用途が解禁されると市場の規模は嗜好用が一気に拡大することが見て取れますね。

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さらにバイデンは、この規制緩和に好意的な立場ということですから、市場が盛り上がっている背景はこんなところからですね。

以上です。

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