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Mad Money短信 2021/3/4

CNBCの投資情報番組 『Mad Money』。名物コメンテーター『ジムクレイマー』さんが番組で取り上げると、その後、取り上げられた株の株価が動くときがある?ため(筆者主観)、番組で取り上げられた銘柄の速報をこちらにアップしていきます

本編

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-今の状態。まだボトムは遠い(Too many stages away to feel on solid ground)。ボトムを測定するいろんな方法はある。心理学のクラスのような観点から考えてみよう

-株式市場の悲しみの5段階

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-現在指数のTopから6%減の段階。我々はまだ多くのDenialの人たちがいるのを見ている。人々は今回のSell offが本当だと信じたくない。市場はこれまで良すぎた。多くの新規参入投資家はこのような下落を見たことがない。よって、この下り坂を本当のこととして受け止めていない。否定は簡単。パンデミックから抜け出るワクチンができた。巨大な経済支援策がやってくる、給付金は株式市場に流れ込む、株は高くなるに違いないと我々は自分自身を信じ込ませたい。押し目で買わなければならないと信じたい。

-しかし経済のReopenは全てを変えた。コモディティ、賃金上昇は既に始まっている。巨大な財政支援は、インフレ懸念を一部の投資家に抱かせている。

-2015-6年、イエレンが金利を上げた。我々は何が起こるか知っていたのに、市場はひどく痛めつけられた。今回は状況は違う。パウウェルはインフレ懸念に対して、心配するなと言っている。

-今日のパウウェル発言の後、長期金利は上昇し、株価は下落した。債券市場の動きを警戒していたショート筋がハンマーを下した。

-債券市場と株式市場の関係を理解していない新規投資家は、怒った。自分もゴールドマンサックスで働き始めたときこの関係を理解していなかった。先輩が関係について教えてくれた。株式市場と債券市場の関係を否定することなどできないことがわかった。

-Pay Pal, Home Depot, Nvidiaの株価を殺したのはビジネスが不調だからではないのだ。債券市場が殺したのだ。

-パウウェルはインフレの津波は来ないと言っている。だったら今日買えばいいじゃないかという声もある。ただ買ってもいいのはもしかしたら数か月先のことかもしれない。我々は、マーケットがボトムをつけるまでにすべてのステージを通り抜ける必要がある。

-我々は多くの株でまだEarly Stageにいる。いくつかはこのプロセスに関わらないで済むものもあるが、多くの株はこの5段階を経る必要がある。

-否定はどこにでもある。Ron Baronは素晴らしいファンドマネージャーだが、彼がテスラを売った。それはファンドのリバランスのためだ。しかしRonがテスラの株を売ると発表したとき、テスラ株オーナーは信じようとしなかった。それを指摘した自分にTwitterで株価を下げるような真似をするなと攻撃してきた人もいるくらいだ。

-2015-6年の時は、この5段階を経てボトムに達した。ひどい経験だった。エンドレスに下がる株価、自分の好きなサンフランシスコにいたのに、このときはオフィスに行って働くのが嫌になった。自分は67年間働き続けるのを望み続けてきているくらいの仕事中毒なのに。

-自分たちはこの期間中に、バーゲンハントしようとした。売りは強く、売りがやむのを祈ったが、無理だった。多くの、いやほとんどのHigh Qualityの株は30-40%は下がり、偉大な株のいくつかは半額になった。でも誰も買おうとしなかった。我々は株式市場は悪魔だと受け入れなくてはならなくなった。

-このダウントレンドを脱する方法はあるか?今回は2015-16年とは違う。なぜならFedは引き締めを考えていないからだ。パウウェルは経済は成長するが、過熱し過ぎずインフレを引き起こさないというシナリオを証明できるかもしれない。パウウェルが正しければ今日ボトムを付けることができたのかもしれないが、そうならなかった。自分は、我々はこの5段階を経ないとボトムにたどり着かないと考えている。

-どうやったらそれを測れるか?自分なりの測定方法はある。5%減でDepressed。7-8%でAcceptance。今日は-1.5%。まだAngerのレベルだ

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-ショートカットする方法もある。自分がCrescendo, Whooshと呼ぶ方法だ。Acceptanceに至るには、一日か二日での大きな下げ、4-7%の下げが必要だ。市場参加者の全員が焼かれたという認識になったら、否定も、怒りも、滅入る気分もなく、もう株なんて二度と持つもんかというあきらめの受け入れの段階まで来たら、最終系。これが2016年に発生した。

-この後やっと、新しいブルマーケットが始まって数年続いて皆儲けることができた。

-ではこの期間どう立ち回ればいいのか。バウンスは何度も起こる。その時バーゲンハントするとそれが成功したと感じる。だが一番重要なのはCrescendoが起こった時に現金を持っていることなのだ。ほとんどの人はまだ保有し過ぎていて身軽になっていない

-まとめ。一番重要な時にボトムふぃっしぃんぐできるようにするためには、キャッシュを作っておくことが必要だ。今朝のようなラリーが起こったら、少しは利確してキャッシュを作ることだ。本当のラリーは5段階を経て、Acceptanceに至り、自分の声を聞きたくないと思う段階まで始まらないからだ。それが発生したら、見逃してはならない。

特集

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Lighting Round

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雑感

本日のセルオフについてのジムの見解です。昨日の内容と合わせて読んでいただくとジムクレーマーの市場感がわかりやすくなると思います。

様々な人が様々な市場感を持っていますので、意見を参考にしながら自分なりの対処方法を考えていければと思います。

しばらくつらい日々が続いていますが、退場だけはしないように粘り強く頑張っていきましょう!

以上です。

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お断り


・全ての情報はMad Moneyからの『引用』です。筆者の分析・コメントではありません。本家サイトはこちらからどうぞ
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・Mad MoneyのLightning Roundという視聴者からの銘柄問い合わせに答えるコーナーでは、短時間で二言、三言でジムがコメントをします。

・銘柄がいいね、その銘柄だったらこっちの方がいいんじゃない、というコメントは良くありますが、その理由まで語られることは少ないです。

・筆者は、Native Speakerでないため、誤訳されている可能性もございます。ご容赦ください。

・更新は不定期で、忘れたり、サボったりすることが多々あると思われます。ご容赦ください。

・なお、あくまでこのコンテンツは個別銘柄や投資法を薦めるものではありません、ただの情報です。また雑感に書かれている内容も個人の意見です。各々の投資に関しては、個人の自己責任でお願いいたします。




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