勤務323日目 日本郵便での「1+1の解答方法」
1+1の答えはなんだと思いますか?
2ですよね。
電卓は必要なく、メモもいらないはずですし、特に確認しなくてもいい。
しかし日本郵便では、1+1を暗算でやることは許されません。
基本動作としては、紙を用いて1+1と書き、答えが2であることをしっかり確かめるのです。
そして合っていたら自分のハンコを押します(ハンコを忘れると病的に細かい課長がすごく怒ります)。
もちろんこれは例え話ですが、しかしこんな感じのことを毎日やらされます。
上の方々は超勤を減らしましょうと日々仰っているのですが、なぜかクソどうでもいいことに時間を費やされるのです。
当然ですが、時にはキレる人もいます。
でも怒ったところでなにも変えられず、最終的に従い、超勤時間を気にかけながら紙に1+1を書いて答えが2であることを確かめてハンコを押す作業をするのです。
年収500万の謎指導員が現場にくると、より面倒になります。
紙に1+1と書いて、さらに右手の指を二本立てて、「1、2、ヨシ!」と大きな声で言わなければなりません。
このとき、左手で指差し確認を行い、最後の「ヨシ」は耳の後ろから振りかぶってしっかり自分の指を指すよう指導されます(これらのことをきちんとやれていない場合、たとえば後日「ゴミ箱に捨てられたメモが少ない。班員は基本動作を省略している」といった報告が入ります)。
部長は班員にこの基本動作を守らせなければなりません。
誰か一人でも適当にやっていたら、それが「上」に知られたら、部長の評価が下がるからです。
それと、問題が起きた場合に部長の責任について言い訳が立つので、徹底しているのだと思います。
こんな気持ち悪い状態を延々と続けているうえで会社が存在しつづけている。おもしろいと思いませんか。
普通の会社なら、無駄なことは可能な限りはぶかれるはず。
日本郵便は会社ではないのです。
国に守られ、国がくれる仕事に頼り続けている、郵便を配る学校です。
これでは天下のヤマト様に到底敵うはずもなく。
他の物流はコロナ禍で成長しているのに、日本郵便はなにも変わらない、むしろ衰退しつづけているのです。
ある意味、ものすごい会社です。
おおげさな例えで説明をしましたが、前の仏部長のときは、まだマシでした。
例えるなら二桁の足し算のときに必ず紙を使いなさいと指導する感じです。
しかしSSR部長は基本動作にかなり固執するほうで、最初はおとなしかったのですが、最近では軍隊じみた指導をはじめています。
SSR部長はパワハラの噂がある、と結構前に書きました。
実際のところパワハラは一度も行っておりません。部下になじもうとコミュニケーションをはかるタイプの人です。
が!
言葉がかなり汚いです。
ぼくは耳を疑うような発言を二度聞きました。
部長として、というより、人としてどうなのかという発言。
それにいつも落ち着きがありません。見ていて不安になってくる。
あとナルシストです。
基本動作通りのアホみたいに時間をかけたバイク点検をちゃんとやっているのかどうかチェックするため、時々車庫にやってくるのですが、よくバイクに座ってミラーを見ながら髪をいじっています(そんな暇があるのかとぼくはうらやましくなる)。
そんな人から軍隊じみた指導やどうでもよい基本動作の徹底を押しつけられるのは、たまらなく嫌になります。
この会社、そもそも部長は必要なのでしょうか。
謎指導員と部長が消えたら、班員の超勤時間が減るはずなので、会社にとってかなりのプラスになるのでは。
土壌はいいはずだったんです、この会社。
物流の世界でトップを争える資質を持っていたはずなのに。
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