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POP SHOPの思い出とキース・ヘリング展
POP SHOPの思い出
1987年夏、NYのSOHOにあったキース・ヘリングの「POP SHOP」でこれらのポストカードを手にしました。
とても小さなショップに私が訪れた時、なんとキース本人が店番をしていました。彼はとても背が高くて気さくで、お願いしたら写真を一緒に撮ってくれました。日本にも来年SHOPをオープンするんだよと話してくれました。
その時ポストカードとトレーナーとワッペン を購入しました。
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よくぞ手元に残ってくれたものです(泣)
37年間の経年劣化ありで、POPなデザインとヴィンテージ感は相容れないかもしれないですが、それもまた味わい深いものです。
ワッペンは手持ちのバックパックとソフトスーツケースに縫い付けました。日本に帰国して愛用していましたが、当時そんなことしていた日本人は私ぐらいだったかも。
その翌年、POP SHOP2号店を南青山にオープンしたのをニュースで知りました。私は行きませんでしたが、大人気で長い行列ができていたようです。
少しして1990年にキースの訃報をニュースで知りました。
享年31歳──
その頃猛威をふるっていたHIVに倒れたのでした。
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![](https://assets.st-note.com/img/1706926374821-ECoSxiXBl6.jpg)
それからNYへは1989年と1996年に行きました。
East Village, Greenwich Village, St. Marks Place辺りをよく歩きました。NYの夏は暑い。
今ではユニクロをはじめ様々なブランドがキースのモチーフを取り上げています。今までたくさんの種類のデザインが販売されてきました。日本でキースの知名度は高く、名前は知らなくてもモチーフは見たことある、という人が多いのでしょう。
2023-2024キースヘリング展
2024年明けて訪れた六本木森ビルでの展示。
キースの作品と活躍が時系列に観ることができます。
1980年NY地下鉄の壁に始まり、1990年にこの世を去るまで活動したのはほぼ80年代だけです。
10年間に大量の作品を生み出しました。短くも熱く濃い一生だったと証明できる数の作品が展示されています。
個々の作品についての説明は割愛しますが、特に感銘を受けた部分とお勧めを書き残しておきましょう。
●ドローイングの映像
これを見るまで落書き感たっぷりだから簡単そう、なんて思っていましたが、ほとんど下書きなしの迷いの感じられない一筆書きということがわかります。
●キースの代表作、光輝く赤ん坊という意味の「ラディアント・ベイビー」
キースは、赤ん坊が人間の完璧な姿であり、社会の色に染まらず純粋無垢で、未来への希望の象徴であると考えていたといいます。
それを知っていて展示に向き合うと、感慨深いですね。
●キースのメッセージがあふれる
社会の暴力や不平等、HIV・エイズに対する偏見とし支援不足に対して、作品に込めた想いに揺さぶられます。
●多数の写真が撮影許可
1月の平日に行きましたが、すいていたのでゆったりと見て撮ることができました。(今はわかりません)
さて、ポストカードですが、やっぱり購入してしまいました(笑)
1枚だと¥220ですが、30枚ボックス入り¥4200という嬉しいセットを購入しました。またコレクションが増えました。
![](https://assets.st-note.com/img/1706926644622-qQAgvpDV7U.jpg?width=1200)
最後に、キースの言葉を
アートは不滅だ 人は死ぬ 僕だって死ぬ
でも本当に死ぬわけじゃない
だって僕のアートはみんなの中に生きているから
キース・ヘリング展 アートをストリートへ
森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)
2月25日まで開催
https://kh2023-25.exhibit.jp/