ワタクシ流☆絵解き館その66 島々が映し出す美に惹かれ、画家たちがやって来る場所
筆者の住む町は、瀬戸内風景の格好の取材地だ。プロもアマチュアも、この町に絵を描きにやって来て、その風景を描き残してくれているのがうれしい。
筆者が気づいた我が里山からの瀬戸内風景画を、少しだけだが紹介したい。
以下、作者名 作品タイトル 作者の紹介 作品掲示の順で。途中に、参考の現地の写真をはさんだ。
長谷つちを「竜王山からの眺」 油彩
瀬戸内地方に住み、海と島々を、ハリのある鮮明なタッチで描き続けた画家。
鬼沢泰治(おにざわ やすはる) 「瀬戸内風景」 油彩
茨城県出身 全国各地で個展を開催 主に全国各地の自然の風景を材に、写実を追求して続けている実力画家。
下の2枚の写真は、描いたポイントとほぼ同じ場所からの風景。2枚目の写真は日の出の光景。鬼沢泰治「瀬戸内風景」も、朝の日に染まる風景と思われる。
川 雅吉 (かわ まさよし)「桜咲く筆影山」 油彩
北海道小樽市出身 パリやフランクフルト・西ドイツ国立美術学校に学ぶ 終生ヨーロッパの風景画を主に描き続けた 明るくあたたかみを感じさせるタッチが特徴
下の写真は、描かれた島を「桜咲く筆影山」とは別角度から撮ったもの。桜の名所であることは今も変わらない。海霧の中を船が行き交う、幻想的な写真の好取材地としても知られている。
この海と島の風景を描いた絵はまだどこかにあるだろう。それを探し出すのも筆者の愉しみのひとつ。あっと驚くようなアングルの絵もみたい。これからも瀬戸内風景を描くために、さまざまな人たちがやって来てくれることを望んでいる。
瀬戸風 凪