2024/4/21 Iさんの結婚式
12:30
団地着。妹の引っ越しに伴い、家電を引き取って北本に運ぶ。そのままジャズ喫茶中庭へ。
今日はIさんの結婚式が行われるのだ(Iさんのインタビューはこちら)。昼は北本市のキャンプ場で披露宴、夜はジャズ喫茶中庭でアフターパーティー。私はお手伝いとして、中庭の受付係に任命された。
午後から中庭で料理の仕込みを手伝う。中庭のオーナーと、常連親子と一緒に春巻きや、グラタン、サラダを準備する。オーナー特性、スパイスが効いた春巻きはとてもおいしい。団地の商店街で春巻き屋さんを開ける
のではと盛り上がる。
16:00
キャンプ場での披露宴が終わったようで、お手伝いさんが増員。Hさんの奥さま、Dさんの奥さまと一緒に、料理の最後の仕上げや会場のセッティングを進める。
18:00
披露宴からドリンクを担当していたMくんが中庭に到着。アフターパーティーの受付を始める。
参加者は、旦那さまの友人が1/3、Iさんの親族まわりが1/3、Iさんのタワーまわりの友達が1/3といった感じで、タワーのテーブルは私も知り合いだらけ。調査期間には出会えなかった〈北本ビタミン〉関係者、伝説のUさんもいらっしゃる!
Uさんは2010年あたりからタワーに出入りしていた北本出身の男性だ。彼はもともとサラリーマンをしており、「フジロックに行けないから」という理由で脱サラ、2011年からはキタミン・ラボ舎のメンバーとしてアートプロジェクトの運営に携わった。文字通り波乱万丈の人生を送っている彼の噂は、さまざまな〈北本ビタミン〉関係者から聞かされていたが、ここ4年程音信不通だったため、インタビューがかなわなかったのだ。
まさか、ここで出逢えるとは。他にも2021年のお花見で一度だけお会いした〈北本ビタミン〉関係者の方々もいらっしゃる。
少したって、主役のIさん夫妻が到着。乾杯をして、パーティーが始まる。
受付をしたり、ドリンクの手伝いをしながら料理を食べる。どれも美味しい。
しばらくすると、タワーのテーブルからお呼びがかかった。
お酒を片手にお邪魔する。私の活動について一通り話を聞いたようで、Uさんが話を聞かせてくれるとのこと。
レコーダーもノートも、なにも記録媒体がないが、Uさんに〈北本ビタミン〉に関わり始めたきっかけから話を聞いていく。昼の披露宴から大分呑んでいるのか、ほてった顔を冷やすように両頬に手を当てながら、訥々と喋る。胸にはしおれかかったクリスマスローズ。
関り始め~離れる時期まで、一通りの時系列を聞くと、周りのメンバーも会話に入ってくる。居酒屋「ほろ酔い」で呑んだこと、タワーでの鍋など今まで聞いた話に、新しく話が上塗りされていく。
20:00すぎ
パーティーはおひらき。会場の片づけを始める。
〈北本ビタミン〉のメンバーは、みんなでカラオケに行くらしい。タクシーまで見送る途中、関西から駆けつけた方から「不思議だわー。私たちは今日の集まりで十分エモいけど、やぎちゃんは一歩引いたところからまたそれをみているんだよね」と言われる。私は当事者ではないが、Uさんが参加した今日の集まりは、私にとってもエモい時間だった。映画作成、論文執筆を経て、もはや〈北本ビタミン〉との距離は感じない。その上に立っている、というレイヤーの感覚が最近は強い。
「関西で上映するときは知らせてね!」と連絡先を交換した。
22:00すぎ
Tさんから「カラオケの○○号室にいるよ」とメッセージが入ったので、中庭のオーナー夫妻と、Aさんと、カフェ クウワの店長とカラオケに合流する。
公民館みたいな広いカラオケルームに、タワーメンバーが6人ほど散らばって座っていた。Uさんがバラードを熱唱している。
私たちが合流する30分ほど前まではもっと人数がいたらしいが、なにやら訳があって帰ってしまったらしい。みんな酔っぱらっていて経緯の説明が意味わからない。タワーを中心に繰り広げられていた青春の瞬間にお邪魔させてもらっている感覚だ。
中庭のオーナーたちと歌う。AさんもTさんも、Rさんもそれぞれ気持ちよさそうに熱唱している。Aさん、店長、中庭オーナーによる銀杏BOYS『銀河鉄道の夜』。走り回り転げまわりシャウトし、広いカラオケルームを名一杯使ったパフォーマンス。エネルギーの噴出がすごい。
スパークしている大人をみるのは面白いし、安心する。
歌ったり、踊ったり、走ったりして夜を過ごす。
25:30
中庭オーナー夫妻と畑道を歩いて団地に帰る。
朝起きると二の腕が筋肉痛だった。