イジメや虐待 VS あなたとミーム(私たち)4の3 スウェーデンでの取り組み
今回は、イジメや虐待 VS あなたとミーム(私たち)の「4の3」スウェーデンでの取り組みを投稿します。
前回お話ししたと思いますが、「福祉の先進国」の「スウェーデン」でさえも、実は「イジメや虐待」に対して全く無縁というわけではありませんでした。
そこで、今回は、「スウェーデン」の社会がこの「イジメや虐待」について「どのような対策をとっているのか?」を中心にお話しさせていただきます。
☆☆ 「スウェーデン」は、どのようにこの「イジメや虐待」と向き合い、どのような対策を立てたのでしょうか?☆☆
実は、常に大胆な「予防策」を取っているということでした。
具体的に言いますと、「スウェーデン」では、日頃から、学校や地域のコミュニティーの中で、「イジメ」やそれにつながる誹謗中傷、侮辱が生まれないような取り組みをしていて、「平等と寛容」や「民主的な価値観」を非常に大切にしているということです。
その為に、「イジメや虐待」の加害者や傍観者にとっても、彼らのその後の人生にも、非常に大きな「悪い影響」を知らない間にもたらしていることを十分理解し合い、その認識を全ての年代の人々に共有し続けるのだそうです。
ここで言う「悪い影響」についての話は、自らも加害者の経験があり、そこから更生した人の話を聞く機会を持つことで可能になっていると予想できます。
そして、実は、「イジメや虐待」については、日頃の毎日の生活の習慣にも物凄く影響があることが明らかになっています。
例えば、「イジメや虐待」の加害者になるような人間は、「イジメや虐待」の中に、自分のストレスのはけ口を見つけると、必要以上に依存したくなるようです。
「ミーム」的な視点で言えば、人間は、自分の存在価値や影響力を、ある個人的な認識の上での「ポジション」や目に見えない「数値」で勝手に判断しようとします。
「あの人が、あれくらいなら自分はこれくらいだろう」的なものです。
そして、その後に、何らかの努力をすることで、その数値が感覚的に上がったりもします。
ですから、今月は仕事を頑張ったから、あの人より多く評価されるべきだという、あくまでも個人的で、感覚的な勝手な認識をしたりします。
しかしながら、たまに、その「自分のポジションや自分の数値」が上手く維持できないと感じた時に、意識的に「誰かのポジションや誰かの数値」を勝手に下げることで自己満足する場合があるらしいのです。
その上、その感覚が個人の「モチベーションの変動」とも連動している時があるようです。
具体的に言えば、「気分が載らなかったことで、今回の自分はうまくいかなかったけど、あいつはもっと悲惨なことになっているから、まーいいか!」というようなことです。
要するに、自分の目線をあげるために、勝手に「相手のポジションや数値」を意識的に下げようとするのです。
時には、この自分が身勝手に決めた「相手のポジションや数値」の勝手な認識を、意識的に下げるために、ありもしないことで相手の悪口を広めたり、時には危害を加えたりもするのです。
正に、これが「加害者側の勝手な精神的解放感への欲求」ということです。
「加害者側の勝手な精神的解放感への欲求」とは、それぞれの「自分のポジション」への自己満足の評価を上げる為だけの、相手を貶める行為になり、その結果、壮絶な「イジメや虐待」に発展したりする場合があります。
その方が、感覚的に簡単で、楽で、面白いと感じてしまうからです。
しかしながら、この様な感覚が、時には自分の将来についても、取り返しのつかない状況を招いてしまいます。
なぜなら、この「加害者側の勝手な精神的解放感への欲求」に依存している人は、多くの場合、「人生の中での一番の頑張り時」を乗り越えることができないからです。
若い時にでも、そのような傾向があった人は、最悪の場合、例え、年数が経った後でも、いざという時には、本当の社会的な「プレッシャー」に打ち勝つことができなかったり、一番大切な勝負の時に負ける癖が付いたり、本来なら、どうってこともない事にでも、おびえて生活するようになる傾向があるようです。
その上、そのような人は、他人を裏切り続けていた為に、人を信じることができなくなり、「人間不信の原因」にもなるようです。
常に「言い訳」をし続けている人や、「わがまま」で自分の思うようにならないと我慢ができなくなったり、極端な例で言えば「薬物などに依存」している人も同じような感覚なのかもしれません。
それでは、なぜ、このような人は、「人生の中での一番の頑張り時」を乗り越えることができないのでしょうか?
それは、いざという時の「火事場の力」や「意識を超えた能力」などの「物事に対して粘ることで、初めて持つことができる卓越した集中力」が自らの責任と習慣で無くしてしまっていることに気付かずに、何もかもうまくいかないことを「全く不運な人生」だったと、全く関係のないものに逆恨みなしながら人生を過ごすことになる場合もあるからです。
なぜなら、実際に何らかの「プレッシャー」がかかる状況になった時には、自身の「加害者側の勝手な精神的解放感への欲求」のことなど、極めて普通なことになりすぎて、本人にとっては本当に気付かないからです。
それが、習慣となり、人格を作り、家族や組織を作り、周りの様々な「悪影響の力」で繋がるということになります。
ですから、怒りっぽい人のいる家族は怒りっぽくなったり、嘘を平気でつく家族には嘘を平気でつく習慣が生まれたりするのです。
ですから「イジメや虐待」に関係している人の周りには、「イジメや虐待」に関係しやすくなっているということになるのです。
特にこのことは、「イジメや虐待」の加害者になる人について、非常に関係してくることで、そのために、「優しい家庭」で育った、「優しい人達」が、被害者になっている場合が多くなるのではないかと思われます。
「何故自分は、いざという時に弱いのだろうか?」「いつも、ついていないのだろうか?」という「自分のプレッシャーの弱さや不運さ」に対する勝手な思い込みを持ち続けるのです。
ですから、「加害者側の勝手な精神的解放感への欲求」が身につく前に、効果的に予防をし続けるということは、「イジメや虐待」の被害者だけでなく、加害者にとっても、とても重要なことになります。
そのような自らの体験した話を通して、「イジメや虐待」のキャリアである人の実体験として、これからの「イジメや虐待」のキャリアの予備軍に強く認識させることは、非常に有効な方法だと言えると思います。
「スウェーデン」は、このような意識の浸透や、様々な取り組みを通して、効果的な予防を実施し、「イジメや虐待」を社会から無くすことに成功しているということです。
その上、コミュニティーにおける「様々な連携」も上手く利用しているようです。
具体的に言えば、休憩時間には、監視システムを使って「イジメ」に関係した事件が起きやすい場所や時間のデータを把握して、委員会のメンバー、学生自体、先生、ボランティアが学校全体を監視する取り組みもしているということです。
この様に常に「イジメや虐待」が起きないというシステム作りをしながら、「社会全体で子供を守っていく」ということのようです。
時には、ボランティアに入っている「イジメや虐待」の以前の当事者だった人が、「イジメ」が起きやすい場所を巡回することで、かなりの確率で「イジメや虐待」に関わりそうな現場や時間を事前に予測することができるそうです。
1958年に、世界で初めて体罰を法律で禁止することができたのも、この様に、比較的コミュニティーの距離が近く、システムが全ての人に使いやすく、細かいところの気配りができる社会的な風土があったからだと予想されます。
その上、それぞれの年代に、敢えて強いしっかりした「若いリーダー」を育てる試みもしているようで、「メンター」としての彼らの存在は、初めて学校に行く子供にとって、仮に家や学校で嫌なことがあった時にも、いつでも相談にのってもらえることで、「イジメや虐待」に対する不安がなくなる極めて大きな要因になっているようです。
ただ、こんな時に、「その予算」はどこから出てくるのかという質問をされる人がいます。
「イジメや虐待」から失われる「尊い命」を救えるのであれば、それなりの処置をするべきであり、今からでもできることは山のようにあります。
年間50人以上の幼児虐待での死者数や、それ以外のいじめの事件や事故が起きた後の、様々な調査や処置を含め、被害者救済から加害者への対応、メディアへの対応から社会全体への信頼回復をさせることなどを考えると、事件をおこさないようにするための連携や、様々な手立てを、効率よく「シナジー効果」を追求することで、費用対効果をも見込めることになります。
その時のポイントは、「公平な横のつながり」を大切にして、常に「連携」させるということです。
多数の事件を起こす社会的「悪い影響力」が、これらの措置によっていくつかでも「良い影響力」に変えることができれば、どれくらい世界中にプラスになるかなどは、はかり知れません。
この様に「スウェーデン」では、地域とのコミュニティーを上手く使い、その中で同時に「若いリーダーの育成」に力を入れることで、より効果的な「イジメや虐待」を地域社会からなくし、同時に「若いリーダー達」が社会を様々な面で引っ張て行くきっかけにしているということでした。
そのようなプロセスがあるからこそ、「平等と寛容」や「民主的な価値観」を時間をかけて丁寧に育てていくことを、地域をあげて根気強くできていると考えられます。
本日は、ここまでということになります。
イジメや虐待 VS あなたとミーム(私たち)の「4の3」スウェーデンでの取り組みを終了します。
次回は、「4の4」のミームからの提言となります。
ちなみに、「4の1」で当初、「4の4」が有料ということになっていましたが、有料記事は、「番外編」の「MEME49」になります。
ちなみに、「MEME49」とは、「ミーム」の「アルゴリズム」のことで、今までの「ミーム」のブログの中で紹介したものや、それ以外の我々が蓄積している他では公表していないものを含めたものになっています。
ちなみに、今現在、ブログで公開したものは、「MEME49」の中で、全体5%位しかまだ公開していません。
都合(企業契約等)により、全て公開することはできませんが、一部、このブログで徐々に公開していこうと思っています。
それから、今現在、格差社会を無くすためのプロジェクトを立ち上げて、様々な準備をしています。(POSSVI計画)
その情報も一緒に徐々に公開していくつもりです。
もし、御興味がありましたら覗いてみて下さい。
POSSVI pene