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私の2015年・春(チャゲ&飛鳥を初めて聴く)

最初の画像、チャゲアスではなくてチャゲと石川優子です。

自分が新卒で働き始めたのが2015年の春で、今回はその年の4月〜6月位の思い出&チャゲアスを初めて聴いた感想を中心に書くことにします。

私は新卒でハイミセス向けのアパレルの会社に就職して、ショップでの販売員になりました。小さめの店だったので、1人で店に居る時間も長く。接客の仕事は楽しかったけど、朝とか夜はお客さんも少ない時間帯でかなり心細かった思い出。店長の意向でほとんど遅番勤務になってしまい、仕事終わりに友達にも会えず。。。この時期は社会に放り込まれた感じが凄くて寂しかったな〜。

仕事から帰ってきても創作意欲だけがある日々。卒業した大学ではテキスタイルデザイン専攻でパターンの柄を描いたりしていた事もあり、ある企業主催の柄のコンペに応募する事に決めた。(働き出したはいいものの、少しでもクリエイティブな事をしないと気が収まらなかったのが本音)

遅番で22時位に帰宅して、0時〜4時位までは作業をする事に。出来上がった柄はこんな感じ↓
(柄は上下に繋がっている)

ス ポ ー ツ 
ね そ べ る 人 たち
集 合 写 真
話 す 人 た ち
段 と 坂
寝 て 考 え る
集 ま る

迷走を感じるというか、コンペに出す柄ではないだろ。。。と今となっては思ってしまう。。。1人で家で作りました感が出てるな。。。
ちなみに私はアイデアが沸いてくるのは夜、頭が回転してるのは朝。ハイパー夜型になると閉ざされたような作品が出来上がる。

もちろん入選するわけもなく。
審査員の中の1人が、通っていた大学の教授だったから、後から「作品観たよ〜、まあまあ良かったよ〜」と言葉をかけてもらった。(このひと言には助けられました)

この制作が今思えば"フルタイムで働きながら作品を作る"というルーティンの最初の一歩だった事は間違いない訳で。全く意味のない制作活動では無かったと今では思えます。


そろそろチャゲ&飛鳥の事も書くぞ〜!

動画サイトにある、ラジオの切り取り音声を家で流していた時。誰が喋っていたか正直忘れてしまったのだけど(確かスカートの澤部さんがゲストで喋っていたような)。ラジオの内容はチャゲアスの曲は変な曲が沢山あって面白い!という回。偶然聞いて、「ふ〜ん。チャゲアスなんて真剣に聴いた事無いな。。。」なんて思っていた時に、近所のTSUTAYAで CDを借りてみたのが最初の出会いです。

2015年当時、TSUTAYAで借りてきたのがこのアルバム。

当時に聴いた感想はカルチャーショックとジェネレーションギャップが渦巻いて頭の中がナルト🍥のようにぐるぐるした。あと、"頑張りと根性を感じるベストアルバム"だな〜と思ったのが正直なところ。

デビューしていきなり演歌フォークから始まり、ブルース熱唱系ソング→サーファー系ポップ→TMNを感じる打ち込みロック→シティ系ポップ→パールジャムみたいなロック→渋いポップスへ。。。(雑な解釈を許してくれ〜)

時代の流行に合わせまくっていて、頑張り過ぎバンドなのでは。。チャゲアス。。。と感じたり。

(ヒットソングが出るまでの曲は特に、レーベルや事務所から圧力がかかっていたであろうな。)
曲の歌詞や雰囲気からもバリバリの古風な男性的思考が強くてドン引きもしている。あとバブル感もすごい。ただ彼らの絶妙なアジアンな雰囲気は個性的だと思う。

私は91年生まれで、チャゲ&飛鳥が1番売れていた90年代前半は子供過ぎて彼らの凄さを知らずに育っていて。大人になって音楽が好きな人と話をしててもチャゲアスが話題に上がった事は無いし、CDTVの懐かし映像で『SAY YAS』と『YAH YAH YAH』のPV(サビ15秒程度)をみたくらいで、なんだか全然知らないバンドだった。

これは有名な話ですが、男性アイドルグループ、光GENJIのファーストアルバムは、チャゲ&飛鳥が 全曲にわたってソングライターとして関わっていたり。
(ちなみに2013年ごろ、チャゲ&飛鳥を聴く前に私は光GENJIを聴き、すげえポップスだなーとびっくりしていた)
80年代後半のチャゲアスは他の歌手への提供曲も多くてとにかく働いている。大忙し。

2015年の私が、制作をしながらチャゲアスを聴く中でいったい何を1番感じだかというと、

"社会の期待に応える為に頑張りまくる事はできる。そうして頑張る事で美しく素敵な作品はできるかもしれない。でも頑張る根性だけでは辛いし、その辛さもにじみ出る"

という、何か作る人として、勤め人として、社会に放り出された身として、表現したものを人に発表する事を続けようとする人として、チャゲ&飛鳥の音楽に学ぶ事があるというか。。。社会人1年目の自分には色々と新鮮で、時代は違えど聴けて良かったと思います。

2015年の春夏も過ぎ、明け方まで制作をしながらチャゲアスを聴いたことなんて忘れた頃。ASKA氏が色々ありニュースになっていて、近所のTSUTAYAからCDが引き下げられていた事を2024年に思い出す。(ここでドラッグの話を知り、色々納得した)


もう少し書くぞ〜!

3曲、ベスト盤の中で好きな曲を紹介します〜

『DO YA DO』
おそらく私が聴いたラジオの切り取り音声で紹介されていたのはこの曲。とにかくメロが美しいんだけどアレンジが変で面白い。坂道のカーブ〜の大サビもカーブ感を感じるし、軽やかでいい曲だな〜と思っている。春っぽい

『WALK』
制作しながら深夜に聴くのに丁度良い。それにつきる。コーラスワークが良いな〜と思う。

『HEART』
爆売れ曲、『YAH YAH YAH』に凄い似てる。セルフカバーかと思うくらい似てるけど、この曲も当時そこそこ売れたらしい。(凄い会社の期待と圧力を感じる) 圧力も感じるけどやり切った感もあって、私は結構好きです。アジアのパールジャムっぽい。

とは書いてみたものの、普段こんなにメジャーな音楽を聴いている訳ではなくて、2015年に聴いたチャゲ&飛鳥はかなり新鮮で面白かった。

自分の中で深夜〜明け方に聴くアルバムといえば、ゆらゆら帝国『空洞です』が好き。

この記事は8月下旬くらいからゆっくり書いていたのだけど、8月25日にチャゲ&飛鳥の音楽がサブスクで少しずつ配信がスタートしたり。(結構このニュースには驚いた) まだ色々発見があるんですか。。。ひょえ〜

頑張り過ぎ注意〜

↓この曲のポップさが凄過ぎて、好きなのですが。。。こんな曲作れるチャゲ氏すごいよな。。。(逆に狂気を感じる)

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