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【男性育休Tips】育児「学習」休暇で得た学びと、2ヶ月間という一つの最適解

久しぶりの投稿となります。

ちょうど1年前に育児休暇を2ヶ月間取得しました。

まだまだ世間的には男性育休についての在り方が確立していないからか、
男性育休についての座談会やインタビューなどに呼ばれる機会を多々頂きます。

その内容を折角なら記録に残そうと思い、noteに書き連ねました。
これから男性育休を取得される方、取得すべきか悩んでいる方、パートナーに伝えたい方など、少しでも参考になりましたら幸いです。

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2022年11月に二人目の息子が生まれました。
ちょうどその息子が誕生日を迎えた、というタイミングもあってnoteを書こうと思い立ちました。
ちなみに、家族構成としては、現在、上の娘(今年5歳)と下の息子(1歳)と妻(以降パートナーと記載します)との4人暮らし。
(2023年11月時点です)

息子が生まれた日から「2ヶ月間」育児休暇を取得しました。

この2ヶ月間を、“たった2ヶ月”と考えるか、“2ヶ月も”と捉えるか。
男性、つまりパパが取る育休について、
まだ世の中では定まりきっていないかと思います。

私の家族としては、パートナーとも話し合い、
この子供が誕生してからの「2ヶ月間」という期間での育休が非常に最適だったと思います。

とても濃かった2ヶ月間。育休を取得して良かったと心から思えた2ヶ月間。
そして、休暇といいつつ、全然“休暇”ではない期間。

私は、育児について「学習」をする期間であると感じました。
なので、「育休」とは育児”学習”休暇の略称であると考えます。

このnoteでそこでの学びやTipsなどをまとめたいと思います。
これから取得される予定、または育休を考えたことなかった男性にも、
ぜひお読み頂きたい内容です。



所属する会社にあるチャイルドケア休暇という素晴らしい制度

私は、デジタルホールディングスという会社に所属しております。
この会社には、チャイルドケア休暇という制度が出来ました(https://digital-holdings.co.jp/news/20220330/1584

男性育休を推進する上で、配偶者の産前産後に最長20日間の休暇付与がされ、100%の給与が保証されるというものです。

これが凄い!

まず、上場企業であれば、男性育休の取得率は公表されるようになりました。

厚労省のページからの抜粋です。

企業に課された義務 2022年4月の育児・介護休業法の改正により、企業には男性が育児休業を取得しやすい環境を整備し、出産予定の申し出があった従業員に対しては、育休制度の個別説明をする義務が課されました。 また、従業員が1,000人を超える企業においては、育休取得状況を公表することも義務化されました。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000130583.html

つまり取得はしなければいけない。
ただ、会社としては”1日でも男性が休む”事で、「育休取得率○」にカウントされます。

なので、まだまだ会社としてそこまで推進していない企業も多く、
また男性社員の方も休みを取りづらいor奥さんに任せて仕事すれば良い、と考えている人もいるのではないでしょうか。

その点でいえば、弊社においては、

  • 配偶者出産休暇:3営業日

  • チャイルドケア休暇:20営業日

この2つだけで、23営業日分の特別休暇を付与頂けるのは相当有り難かったです!

*最近チャイルドケア休暇についてインタビューして頂いた記事と、多様な働き方について弊社の特徴を纏めている記事があるので、リンク貼ります。
■チャイルドケア休暇について
<前編>

<後編>

■産育休復帰後のそれぞれの仕事への向き合い方


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そもそも男性育休の定義とは??「育児休業」と「育児有給休暇」について切り分けて考える


そもそも、いざ自分が育休を取ろうと思うと、「何をどうやって取れば良いの?」と悩みます。
育休という言葉には、

  • 育児有給休暇(給与が発生する会社の休暇)

  • 育児休業(会社を休み、その間国が保証してくれる制度)

この2つが関わってきます。

女性は出産があります。産前6週間~産後8週間は就業させてはいけないという決まりもある。

では男性は?

  • いつから休みを取るのか

  • どうやって休めば良いのか

ここらへんにまずぶち当たります。

弊社の制度も例にとって、休みの違いを図解化してみました!

図1:育児有給休暇と育児休業の違い(筆者作成)

一家の大黒柱、というと古い表現かもしれませんが、
一番は「お金」の部分によって、取り方が変わると思います。
男性側が家庭の収益として多くを占めていた場合、月々に入ってくる「お金」は家庭を守る上でとても大事なものです。

有給休暇は100%会社から給与が支払われます。
育児休業となると、会社からの給与はストップして、その分国からの保証がある。これが『育児休業給付金』

  • 180日までは月額の67%支給

  • 180日以降…月給の50%の休んだ月数分

  • 上限は約30万円(給料が46万以上だと上限にあたる)

  • 2ヶ月に1度まとめて支給

  • 一方で税金免除有(所得税や各種保険料など)

以上の様なポイントがあります。

詳細は以下より

家庭のキャッシュフローが大事だなと思いました。
というのも、パートナーも自分も育児休業給付金で過ごす場合は、
①今までの手取りよりも少なくなる(上限が30万円という点で)
②2ヶ月まとめてお金が振り込まれる
この2点に対して問題ないかが論点になります。

例えば、家に対してや車に対して、保険に対してなど、
月々の固定費支払いなども家庭によって様々です。

私の家庭では、キャッシュフロー上で月々に入ってくる給与はしっかり抑えておきたい、という考えに至りました。

そのため、育児休業ではなく、”育児有給休暇”で給与が発生する形を選びました。そう考えると、自身の有給休暇の日数も加味して、
『40営業日』を育児休暇として当てました。
土日は年末年始なども含まり、
結果、2ヶ月間休む形となりました!

図2:有給休暇で40営業日休んだ時の取り方(筆者作成)

なお、日本政府は2023年3月に、今後収入に対しての給付割合も67%→80%にあげる方針を出してます。なので、この先は、収入に対して何も悩まずに育児休業を取れる状況が出来るかもしれません!
それによって、もっと育児休業を積極的に取得する人は増えそうですね。

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男性はいつから休み取る?取ってから実際何をする?考えるポイント:4つのフェーズ

では、これから育休を取ろうとする男性へ。育休を取る上での準備と取ってからどうするかにおいて考えるべきポイントをお伝えしたいと思います!

大きく分けて4つのフェーズがあります。

  1. 育休半年前:男性育休を取得しようと考える

  2. 育休取得1〜2ヶ月前:具体的にいつから取得するか、何日間取るかを調整

  3. 育休中:ひたすら妻と育児に向き合い、新しい価値観を得る

  4. 育休取得後:育児“学習“休暇で得た大きな学びを、家族だけでなく仕事に対しても活かす

ここからは具体的に4つのフェーズについてお話していきます。

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1.育休取得半年前

男性育休という考え方は世の中に広まってきているのだな、と初めて自分ごと化するタイミングになると思います。
なぜ半年前かというと、この時期に安定期に差し掛かり、徐々に仕事における関係者にも伝えられる時期になるためです。

そしてこの頃から、徐々にパートナーと話し合って、取得する意思が芽生えてくるのではないでしょうか。
職場の上司にも、半年前くらいから育休取得の意思を共有できると良いかと思います。

私の場合は、以下の流れでした。

  • 育休の知識について身に付け始めた

    • 「育休」について「有給休暇」と「休業」の違いを知る

    • 会社の特別休暇制度なども理解する

      • ※会社によって様々ですが、特別有給休暇などある企業が上場企業では特に多いかと思います

    • 家庭のキャッシュフロー面を鑑みた検討や世の中の制度についても調べ出す

  • 家庭内で話し、何日の育休を取得するのがベストかを検討した

    • 里帰り出産なのかや、親が手伝いに来てくれるかなどでも変わる

    • 出産予定日なども考えて、いつからいつまでかなども考える

    • 育児休業か、有給休暇で休むかなども

  • 同時に、職場の方からの理解を得られるか、本当に長期間休んで周りに迷惑かからないかなどの葛藤も生まれる

この葛藤がありました。私も社会人になって13年目。初めて完全に仕事を離れての休暇申請となります。
また、ちょうどホールディングスの中での部長に就任したばかりで、そこから半年ほどで2ヶ月の休みを取ること。そこにキャリア面や仕事の成果面での不安もありました。

ここで本当に良かったこと。それは上司からの言葉です。
私の部署は特殊で、上司に当たる方が、グループのCOOです。
その方に第二子の報告をして、かつ育休で2ヶ月間の取得を検討している旨を伝えました。

一抹の不安もありながら伝えたところ
おめでとう”という言葉と、”管理職の立場だからこそ、堂々と育休取得して皆のフラッグシップになってほしい”と言ってもらいました。
これは非常に嬉しかったです。

上司の方が理解してくれること。快く送り出す意思を伝えてくれること。これは育休を取得する側にとっても、とてつもない安心感があります。

また、堂々と取ることを促してくれることにより、ここで休みを取得する期間の穴よりも、その後の仕事への向き合い方、エンゲージメントは高くなり、結果として復帰後のパフォーマンスは、その穴を有に超えるモノを返せるのでは、とも思います。

何よりも、取得した私本人としても、この経験を経て、これから先に育休を取得する同僚、部下などにも快く送り出すこと、そして暖かい言葉や、取得する意義をしっかり伝えられるようになります。

育休を取得する、ということはその上司のマネージメントもとても重要であり、それが良いアプローチであればあるほど、それは受け継がれ、結果として企業風土を良いものにするのだと確信しました。

話は少しそれましたが、育休取得半年前にはこのような観点がポイントとなります。

2.育休取得1〜2ヶ月前

取得日が近づいてくると、具体的にいつからお休みを頂くか決める必要があります。
ここで大きな葛藤がありました。

仕事の引き継ぎなどもあるので、具体的にいつからいつまで休むのかを決めたい。
本当は3ヶ月くらい前から休暇期間などを決めておくことはしたい。
一方で、「妊娠している」という事実を伝えることも、安定期を過ぎた後も大っぴらには言いたくない気持ちもありました。(無事産まれてくるか、最後まで不安な為)

仕事においては、事前スケジュールはできる限り早く共有して、引き継ぎを進めることが大事です。
ただ、私は「有給休暇」の形式で40営業日を取得する為、出産した日から可能な限り取得したい、という希望がありました。

うちの場合は切迫早産気味ということもあって、3ヶ月くらい前からいつ産まれてもおかしくない(場合によっては、パートナーの入院and安静)という診断だったので、
予定日通りに産まれるかわかりませんでした。

「男性の育休」は、取得するタイミングに決まりがないからこそ、いつから取得しても大丈夫な状態を作っておくことが大切だと学びました。

そのためには以下2点が重要。

  • 出産予定日の1ヶ月前からは休む可能性があることを周囲に正しく伝えること

  • そのための引き継ぎ準備は整えておくこと

出産後の4日間までは、パートナーと新生児は入院しているので、最後はその期間に引き継ぎを整える事が出来ます。
ですが、「いつ取得しても大丈夫な状態」の準備を心がけておく事が大切です。

3.育休取得中

いざ育休に入ってからは、毎日の流れが通常とは全く変わりました。
ちなみにうちの会社では「育休中は一切仕事の連絡は取らない」というルールがあります。そのルールがあるからこそ、一切仕事から離れる事も出来たので、重要だと思いました。

一人目の娘が生まれた時には、ほぼ仕事は休まず続けていたので、今思うと真剣に子育てというものをやっていなかったのだと気づきました。

今まで脳内シェアの5割以上は毎日仕事の事が頭になりました。これが9割は子供や家族においての脳に切り替わる。
新生児は、3時間サイクルで「睡眠→食事(授乳・ミルク)→おむつ替え」が昼夜問わず続きます。
これが1ヶ月半~2ヶ月はエンドレスに続く。
とにかく寝不足になるのが一番きつい状態です。

ここでの話は後ほどの「育休Tips」で記載します。

4.育休取得後

取得後に戻ったタイミングでは、また子育てと仕事の両立がスタートします。
日中が仕事ある分、パートナーに子育てを任せる割合が増えていきます。この時に「仕事があるから」と元の形に戻らない事が大事。

よくパートナーからは、「子育ては育休中で終わりじゃなくて、その先もずっと続く事をちゃんと理解して!」と口酸っぱく言われました。
(どうしても脳内シェアに仕事割合が増えていくと、気遣えなくなってしまうので、気をつけねばなりません。)

また、職場復帰において私は2ヶ月間という育休期間でしたが、
それでもかなり周りに取り残されている感覚がありました。
自分がいなくても会社も組織も基本は回ります。だからこそ、フラットに自分の提供価値・存在意義を見つめ直し、自分が最も活きる事や”ならでは”の強みを見極める期間になった気もしました。

また、たかが2ヶ月でもこういう感覚に陥ったので、
女性の産育休で平均1年~1年半の期間を経て職場に復帰する事の大変さが身にしみて分かりました。

男性として育休を取得した事で、自分の価値観のアップデート、特に「無知の知」に繋がりました。

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一番の天敵は「睡眠」

新生児を迎えたあと、一番つらいこと。それは、好きな時に好きな分の睡眠を取れないこと。
つまり「睡眠不足」が最も困難な課題です。

一人目の時には、仕事があったので夜は私は寝かせてもらい、パートナーが夜中の間お世話をしてくれてました。ただ結局日中も平日は出社していたので、1日の大半は任せることに。

しかし、女性は出産において交通事故に遭った様な体の衝撃を受けているという話。
また、出産後はその状態であるにも関わらず、新生児の3時間サイクルに向き合うので、ほぼ寝られない、という事を知りました。

なので、今回の男性育休の間は、以下を私の家族では行いました。

  • 夜の21時から朝の7時までは新生児のお世話は全てパパ(私)が行う

    • 寝かしつけ、ミルクあげる、おむつ替え、これを朝までやる

  • パートナーと娘は、寝室で二人で朝まで寝てもらう

    • 娘とママとの二人だけでいられる時間に

    • ママにはしっかり睡眠をとってもらう

なぜこのような取り組みにしたかといえば、まず上の娘は、下の息子が家に来て以降、急に情緒不安定になりました。

出産タイミングから5日間、いきなり初めてママと一緒に寝られない期間ができました。また、ママが戻ってきてからは、いきなり小さい赤ちゃんもいて、いままで”ママを1人占め”できていたのに、急に”お姉ちゃんになったのだから言う事聞いて”と怒られるように。

4歳の娘としては感情がついていかなかったのだと思います。

そのため、新生児が家に来て2日目からは、夜の間は私が新生児をみて、夜から朝までは、パートナーと娘の二人でゆっくり寝てもらう、という形を取りました。

そうすると、
①睡眠がしっかり取れる(パートナーと娘)
②娘としてはママと二人でいられる
この2つが効いて、早い内に精神も安定して、弟を可愛がるようになりました。

また、ここでも男性育休を取得して良かったと思うこと。
それは、
男性側が明日の仕事を気にせず、寝不足でも問題ない」
という点です。
夜中全然赤ちゃんが眠らないときもあり、5時間くらい抱っこし続けたときは私も発狂しそうになりました。ただ、寝不足でも問題ない。

7時まで寝てもらってからは、一旦新生児のお世話を交換して、朝7~10時くらいまで約3時間ほど仮眠する時間をもらってました。

仕事があったら出来ない役割分担が、家族の中で出来ること。
仕事を気にして夜の睡眠を取らなければいけない、という縛りが無いことは、男性育休の大きなメリットだと思います。

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育休Tips

ここまで色々書いてきました。書いていくと当時の事が鮮明に思い出されます。
育休中にやって良かったことなどのTipsを纏めていきます。何か参考になるものがあれば幸いです!

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  • 新生児は夜中も3時間に一回起きる。とにかくこれが一番大変

    • 日中は母乳。夜は腹持ち良いミルク

    • 哺乳瓶は三つ予備あると夜中洗わずに済む

    • 背中スイッチと良く言うが、ベッドに置く方法が悪いと寝かしつけても、すぐに目を覚ます。

      • ①慌てない

      • ②背中ではなく、大人の胸の鼓動音が離れる事で起きるので、ベッドに置く直前まで胸は付けた状態にする

      • ③新生児が眠りに入ってからも、5分くらいは抱き続けた上で置くと良い

  • 夜の新生児ケアは体力のあるパパ側が見て、出産して体力が戻っていないママ側には夜はしっかり睡眠を取ってもらう

    • 寝る場所は分けられるなら分けた方が良い

    • 私の場合は、リビングにベビーベッドを置いて、リビングで睡眠

    • 育休中だからこそ、次の日の仕事を気にせずにいられる。パパ側のがママより体力あるし、別に睡眠不足になっても仕事が無いから大丈夫。この考え方が一番重要。

  • 夜の間にパパが新生児を見てあげられたら、日中の新生児の面倒は更に楽だと思える

    • 日中にママにスーパーへ買い物とか気晴らしにいってもらえた

    • 結果として、パパ側が母乳飲ませる事以外は、全て新生児へのお世話が出来た。そうするとママ側も安心できる。

  • お酒は一切飲まない事にした。ノンアルコールを出産前後3ヶ月続けた

    • なにかあった時の対応できる(運転とか)

    • 新生児を夜見ていたので、自分の睡眠不足を防ぐ。

    • お酒飲まないことは、妻のケアにもなる。

    • ノンアルコールも今は種類がたくさんあるので、自分の中で一番を見つけてみるのも楽しい。

  • 夜はパパの自由時間。ノンアルコールとつまみでドラマを観ながら少し息抜き

    • 息抜きは大事なので、睡眠不足にならない程度で、夜に新生児を寝かしつけてからの3時間は自分の休憩時間。

    • 23時頃に新生児が夜泣きで起きたら、ミルク→寝かしつけで一緒に寝る、など自分の中でも時間を決めておくと良い

  • 自分のタイミングで睡眠が取れない。これが一番の難点。とにかく「睡眠」をいかに効率的に取得するかが大事

    • 3時間おきのサイクルは大人にとっては大変。どうやって睡眠を取り易くするかの工夫が必要

    • AppleMusicの中に、「眠りのアンビエント」というプレイリストがある。ヨガや瞑想などの時に流れてきそうな音楽が8時間収録されている。これを流しながら目を瞑ると、一気に眠りに落ちていきます。(オススメ!)

あと一番大事なのが、「完璧にしようと思わない」ということ。
思い通りに行くことはまず無い。また、昨日出来たことも今日出来なかったりする。例えば、前日は寝かしつけスムーズにやれたのに、今日は寝かしつけてから5時間寝てくれないとか。

とにかく気持ちに余裕を持つ。どの家庭も上手くいかないことだらけ。自分たちだけが上手く行かないのではない。なので自分(たち)を責めない。慌てない。だからこそ、余裕を少しでも持つ為に、「睡眠の質」にこだわる

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職場としても「男性育休」取得を推奨したほうが良い理由

自分自身が取得して思ったこと。それは、「男性育休」は企業成長にもかなり繋がる為、職場として積極的に取得推奨を促したい方が良いという点です。

取得していないと、中々子育ての大変さを「本気で」理解するのは難しいです。一つの物事に集中する事はどんな事も大変であり、子育てに真剣に向き合う事で、その大変さからも沢山学びがありました。

取得する男性が増えれば、その分だけ自分ごと化できて、マネジメントにも活かされていくことでしょう。特に、管理職層が積極的に取得する事は大事。

特に得られた視点として大きい事は、同じ組織で働く社員の、その裏で支えるパートナーや家族の方々の視点に立てた事です。
産まれたばかりの子供がいる男性社員には、その子供を育てるパートナーが家にはいて、日々を支えてくれている。かつ男性社員も家族を支える立場になっている。

表面的に見えるのは、所属する従業員であるが、その従業員の先には、それぞれ繋がる家族がいる。親がいて、兄弟がいて、パートナーがいて、子供がいる。

つまり、働く従業員の家族について思いを馳せる、体験する事が育休での大きな学び。家族を、妻を支え、一緒に育てることが大変であり、重要である事を知った。

「株主至上主義」から「ステークホルダー資本主義」の考えが重要視される今、まさにステークホルダーの視点に立って”企業成長を考える”とはこういう事を指すのだなと学びました。

また、育休で抜ける期間の仕事の穴よりも、その社員が戻ってきた時の「組織へのエンゲージメントの向上」や、メリハリが付いて仕事に向き合う時間の集中力の向上などの期待効果の方がかなり高いと思います。
つまり、育休後の仕事における生産性向上・パフォーマンス向上は、その時の数ヶ月の育休期間を雄に超える期待値があるのでは、とも捉えてます。

図3:実パフォーマンスの出方(筆者作成)

人のパフォーマンスは、能力を持っているだけでは駄目で、その能力が最大限発揮できる状態が必要です。

つまり、人は持っている能力の総量と、その時の気持ちや環境による発揮度で、パフォーマンスが変わる。

  • 能力(知識)を伸ばすこと

  • 能力(知識)を引き出すこと

この2つによって、パフォーマンスは最大化されます。

「男性育休」という制度によって、男性自身の育児への向き合い方の学習や、マネジメントへの新たな視点の獲得。
そして、組織エンゲージメント向上や、子育てに男性がしっかり向き合う事での、仕事のメリハリや、時間的制約による集中力の向上。

これらは、能力を伸ばすこと以上に、その「能力を引き出す」ことにプラスの影響が生まれます。

まさに、仕事のパフォーマンス向上という観点からも、男性育休は推奨したほうが良いと私は実感しております。

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おわりに

ちょうど1年前に取得した育休。この時に考えていたこと、残したい想い、伝えたいメッセージなどがあり、今回noteに書き起こしました。

  • 何事も一つのことに(育休)集中して取り組むと、大変さ、本当の価値、やり甲斐、そして成長に繋がる

  • 人間は本来マルチタスク苦手。プロジェクト一つとっても、それだけに集中して行なったほうが良い

  • 真剣に一つのことに集中するからこそ、見えてくるものがある

これらは、育休中に切に感じたことです。仕事だけでは絶対に得られない視点でした。

だからこそ、育児休暇は、ただ”休暇”で休んでいる期間ではない。
育児を「学習」する休暇であること。その学習を通して、プライベートに対しても、仕事に対しても、より本気で向き合えるスタンスと知識とスキルを付けて、人としてアップデートする期間である。
また、それを推奨する組織は、結果として一人一人のパフォーマンスを高め、中長期的には企業成長に大きく繋がると確信します。

従業員にとって、それぞれの家族がいる。その家族からも慕われて、信頼される企業は、絶対に成長する。
目指すは、『家族からも応援される会社』である。

私は、2ヶ月間という有給休暇で給与が発生しながら、子育てにも本気で集中して向き合える絶妙な期間が、最適だと実感しました。

-育児「学習」休暇で得た学びと、2ヶ月間という一つの最適解-

この題名の由来は、ここに起因します。

ただ改めて。パートナーからもしょっちゅう言われていること。

育児は育休中で終わりじゃない。ずっと続くもの。

つい仕事が始まると、疎かになってしまう視点。マルチタスクが苦手な人間の脳だからこそ、1日の時間でも仕事に全力集中する時間と、家族に向き合う時間のメリハリが大事。そのメリハリが、結果として自分のパフォーマンスを最大化する、という大きな学びを得ました。

ぜひこのnoteが、何かしら読んで頂いた方にプラスになれたら幸いです!

お読み頂きありがとうございました!


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