イールドカーブと景気後退と金融緩和-210619②
このサイトのイールドカーブのグラフを見ていただけるとわかりやすいです。
さて、イールドカーブという、短期金利から長期金利までの関係を示したグラフがあります。
景気がいいときはイールドカーブが右肩上がりでかつ角度が大きくなります。
右肩下がりや平坦化すると、景気が悪くなると言われます。
最近のFOMCで金利を上げていくかもしれないとFRBは予想しましたが、市場は30年国債などを買って、金利が低下しました。
このため、イールドカーブがほんの少し平坦化しました。
気のせいかもしれませんが、FRBが金利を上げるなら景気が悪くなるよと市場は反応しているように思いました。
もちろん、金利を上げると株価に悪影響が起きる可能性は高いのですが、それだけではなく、景気自体弱めてしまうかもしれないと考えています。
そうすると、FRBはすぐに金利を上げることを中止したり、金融緩和を再開するかもしれません。
短期的に株は売られるかもしれませんが、また金融緩和が開始されるとなると、再び上昇するかもしれません。
参考
ブル・フラットニング
【英名】 Bull flattening
短期金利の低下(債券買い)よりも長期金利の低下が上回り、金利差が縮小する状態を指す。ブル・フラットニングは、成長スピードの減速から将来的な金融緩和を織り込む局面で出現しやすい形状です。一般的に、償還までの期間が長い債券の方が金利に対する変動リスクが高く価格の変動幅は大きくなります。また、ここで言うブルとは債券買いの事を指します。
https://www.uedaharlowfx.jp/dictionary/bullflattening.html
ブル・スティープニング
【英名】 Bull steepening
ブル・スティープニングとは、長期金利の低下(債券買い)幅よりも短期金利の低下幅が上回り、長短金利差が拡大することを指し、景気後退局面で金融緩和が行われている局面で見かける形状です。また、ブル・スティープニング→ベア・スティープニング→ベア・フラットニング→ブル・フラットニング→ブル・スティープニングで1つの景気循環を表しています。
https://www.uedaharlowfx.jp/dictionary/bullsteepening.html