キャシーウッドまとめ20220108
キャシーウッド氏は、世界的な投資ファンドのARKの代表を務められています。このファンドはハイパーグロース、スーパーグロースと呼ばれる高成長株に投資することで有名です。
定期的に成長株の動向や、インフレやFRBに関するマクロ経済、経済に関係が深い政治動向、中国経済などを説明してくれています。
このノートでは、2022年1月8日のYouTube動画を視聴し、まとめたいと思います。
Tech Sell Off, Bubble Comparisons, China | ITK with Cathie Wood https://www.youtube.com/watch?v=EamI_Eg1OW4
〇イントロダクション
こんなに早く経済が回復したことは驚きです。私は毎週はじめや毎月のはじめに経済レポートや企業業績レポートを確認しています。
この動画は、いつもと全く違うポイントを伝えるために作成しました。
12月中旬に作成した私たちのブログについて警告しようと思います。
それは、私たちがイノベーションが非常に深い価値があること、コロナがイノベーションを加速したことです。
〇インフレについて
FRBはインフレは一時的だと言ってきたが、CPIを見て変わった。しかし、私たちは、いくつかの経済指標から、インフレは一時的だと信じている。本当にインフレが起きると、貨幣の回転率が高くなるが、今は上昇していない。
https://fred.stlouisfed.org/series/M2V
金が余ってるから回転率が上がらないだけという主張もあり、これだけでは本当のインフレが起きていないとは言えないと思います。(筆者)
〇財政支出(Fiscal Policy)について
米国上院のマンチン議員は、インフレを理由に、財政支出法案について交渉していないようだ。増税が通らないことは、いいことだ。
〇経済指標(Economic Indicator)について
消費者の気落ちは、11月と12月にかなり下がっている。
11月の小売りは、0.3%上昇したが、インフレ調整後の実質は0.3%下がった。これは、年間で3.5%の減少。大事な時期に弱い数字だった。
モノの販売は減少したが、サービスを加えると、実質の消費は変わらなかった(減少しなかった)。経済再開による急激な需要の増加が見込まれたが、それが見られなかった。これは気になる数字である。
在庫の減少も気になる数字である。10月は、前月比で2.2から2.5%増加した。年率にすると、25から25%の増加である。
11月は前月比2%増加、年率24%増加である。
これらの数字はニュースのヘッドラインに登場していないだろうから、聞いて驚くでしょう。12月はどうだったか。
〇自動車市場について
中古自動車の価格が
マンハイム中古車価格指数はバブルであり、破裂しているところかもしれない。中古車販売が減少し、前月比で1.2%価格が下がり(年率で見ればまだ高いが)、価格下落が始まった。高い価格に対して売りが出ているかもしれないが、在庫が増えている。
〇PMIについて
製造業PMI,サービス業PMI,総合PMIが予想より下がっている。50を超えているので高いのだが、とても速かった。
〇中国について
市場を安定化させるために、流動性を増加させる。そのため、市場がいい反応をした。しかし、まだ何もやっていない。去年は人民元が強い年だったが、これから弱くなるだろう。
ふつうは中国が風邪をひくと鉄や原油などのコモディティが弱くなるが、まだよくわからない。なぜ景気が悪くなったり、中国人の資産は不動産が多く消費を不調にしないのかと、今日の朝チームに聞いた。
中国人にとっては、豚肉の価格やコメの価格が非常に重要らしく、豚肉の価格が急激に下がっているためだろうか。
〇第4四半期のGDPについて
GDPは高いだろうが、在庫がどれくらい増えるか注目している。
〇イールドカーブ
前年の3月は1.3の差があったが、前年末は0.8%だった。雇用統計を受けて、長期債の利回りは上昇したが短期債はもっと上昇し、今日は0.6%である。利回り差の縮小は、金融株にとって良くないことだが、エネルギー株と金融株は上昇している。申し訳ない。バリューへの移行が続いており、グロースを痛めている。この傾向は終わると思っているが、続いている。
〇コモディティ価格について
11月に原油価格が下がり、インフレレポートは下がるだろう。鉄価格も下がっており、これは中国の動きと関係していそうだ。しかし、動きは不明瞭であり大部分はレンジの中だ。
〇ドル価格について
トルコやカザフスタンなど、新興国が不安定であり、ドルが上昇している。ドルの上昇はコモディティ価格を下げる。
〇暗号通貨について
株式市場で起きている、グロース株の下落と同じようなことが起きているが、これは短期的だろう。
〇バブルが起きている場所
イノベーション株ではない。それらはすでに大幅にカットされている。
フォードは電気自動車を二倍生産すると報告し、株価は上昇したが、自動車業界の統計に目を向けていない。EVの生産を二倍にするには、もっと多くのお金が必要になる。
自動車メーカーは赤字になる会社も出てくるだろう。そうなると、PERは無限大になる。バブルは自動車メーカーだろう。
まとめ
今の相場環境が続くかもしれないが、いつかはグロース株に戻ってくるということが言いたかったようです。
私もそう思うので、まだ早いかなとは思いつつ、ズームなどの銘柄を久しぶりに様子見しようと思っています。
2022年はローテーションが忙しい年になるかもしれませんね。