『終末のフール』を読んで
挨拶
皆さんこんばんは。本日よりnoteに参戦します!
投稿する内容は特に決めません。日々思った事をアウトプットしていく手段として、noteを利用していこうと思います。
本日は『終末のフール』(著:伊坂幸太郎)について、感想をまとめます。
小学生振りに読書感想文を書く気分です。原稿用紙一枚分も書かないとは思いますが。。
~本日のお品書き~
1.この本を選んだきっかけ
2.本の概要
3.感想
4.最後に
1.この本を選んだきっかけ
元々読書したいなとは思っていましたが、読む時間を確保できない、そこまでの意思がなく、ずっと本だけが溜まっていく一方でした。そんな時、電車の通勤時間を活用できないか?と思い、実践しました。ただ、電車の通勤時間は限られているので、短くサクッと読めるものがいいな~と思い、短編集である『終末のフール』という本にたどり着きました。読み始めが今年の3月?とかなので読了するまで大分時間はかかりましたが、取り敢えず読了してほっとしています。
2.本の概要
全8章で構成されている短編集。章ごとに主人公は変わるが、場所、時間軸は全て同じで構成されています。話も繋がってはいます。
終末というだけに、8年後に隕石が衝突して地球が滅びると報じられた時から、5年が過ぎた所から物語はスタートします。自暴自棄になる人、家に引きこもる人、趣味を謳歌する人、自殺してしまう人と、色んな人が登場します。印象に残っているのは、復讐のためだけに生きる人、キックボクシングの練習を続ける人、家族ごっごをする人の章です。これ以上はネタバレになるので、気になる方は是非ご自分で読んでみてください。
3.感想
人は如何にして生きるのか。地球に惑星がぶつかることで、あと数年しか生きられない人たちの物語。「死」が身近にあることで、「生」がより際立つ。伊坂幸太郎のテーマに、「運命」と「死」がある。様々な運命の中、いかに死に向き合うのか、が書かれている。私はこれを読んで、死に物狂いで生きることは義務という考えにとても惹かれた。与えられた命を粗末にするな、というより、与えられたのだから、いかに生かせる方法を考えることのが人間らしいのではないかと思う。頭で考えられる生き物だからこそ、生きることを全うする。それが後世につながる(と思う)。今、自分たちが便利に生きられているのは、先人の知恵や頑張りがあったという事実が存在する。全てを肯定するつもりはないが、事実ではある。それをどのように捉えるかは人の勝手だが、自分はそれを幸せなことだと思う。だからこそ、死に物狂いで生き続けていきたい。何かを残そうとする必要はない。死に物狂いで生きる選択をしたことに価値があると思う。もちろん、何かを残したいとは思うが、自分が納得した人生が送れればそれで十分だと強く認識した作品になった。
4.最後に
読書っていいな。と素直に思いました。文字だけの世界ではあるが、自分の好きなように世界をイメージできること、自分が感じるままに本を読めること、本を読んで色んなことを考えること、読書自体がエンターテインメントに溢れているなと感じました。これからも、通勤時間で、それ以外でも読書します。今度は、経済小説を読もうと思っています。そちらの本が読み終わったら、また感想を書きつらねます。
それでは。