Webライターの妻に薦められたnoteは次の情報ビジネスのスタンダードになるか?
「note、絶対流行るからやった方がいいよ!経営者はまだ全然やってないし」
そう言われて、「ふーん」くらいに思った僕はおそらく妻よりもミーハー度が低い。ビジネス分野では「成瀬はいつも3年早すぎる」と言われる僕だが、誰かが始めた何か始めるのはワンテンポ遅い。
さて、noteについてはnoteをやっている人に説明する必要はないと思うが、「SNS型の情報コンテンツ販売プラットフォーム」とでも言うだろうか、有名ブロガーたちがこぞって参戦し出して盛り上がってきているという印象を受ける。
本来、商売というのは「価値」と「価値」の交換により行われる。故に情報ビジネスも「提供する情報(価値)」に対して「お金(対価としての価値)」を払うというのが非常にシンプルで基本となる。出版社はこれが基本である。
しかし、購読料だけでは収益性が低い(もしくはもっと収益性を高められる)ため、広告料を企業からもらい広告メディアとしての側面も持ち合わせている。テレビもNHKなど特定のものを除くとほぼ広告モデルなので、スポンサー(広告)がつく(多くの読者が読む/見る/聴く)ものでなければ情報として発信がしにくかった。
ネットの時代になり、マニアックな情報も価値ある情報として世に発信できるようになったが、Web広告やSEO対策を駆使した巨大な力の前に非力な発信源は埋もれやすい。結局、「もうテレビの時代じゃない!」と言われようと、行き場を失った広告予算は企業の利益を最大化させるための情報として形を変えて世の中に出てくるのである。
最近の流行りだと、広告代わり(自社のサービスなどを認知させる/見込み客を集める等を目的)に作られたオウンドメディアやネイティブアドにより、情報が読者にとってノイズになったり、広告自体の信ぴょう性が低くなっているということも起きている。既に誰でも情報を発信できるので、情報発信する側のジャーナリズムにおけるモラルが機能していない。
そこにきて、情報発信元がユーザーに対して、直接情報を販売するというスキームが改めて注目を集めている。「提供する情報(価値)」に対して「お金(対価としての価値)」を払う情報ビジネスである。
有料メルマガ、有料サロン、ダイレクト出版などでそれなりの成功をおさめている先行事例もあるが、とにかく簡単に始められ、ユーザーとの距離感の近さをSNSという点で補っているnoteは新しい情報発信のあり方として可能性を非常に秘めている。
ネット慣れしたイノベーター、アーリーアダプターだけではなく、優れた情報発信源となりうるプレイヤーが参入してくるかどうかで市場のブランドイメージ含めて大きく作られていくタイミングだろう。
ということで、noteやってみますか??
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