関西ジャニーズJr.のAぇ! groupがこれからのアイドルを変えていく理由(2)
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2.大きな反響を生むオーディション番組
ここ数年のエンタメ、特にアイドルを語る上で外せないのが
韓国のProduce101シリーズをはじめとするオーディション番組でしょう。
以前より韓国では、オーディション番組を通じてアイドルのメンバーを選ぶということはありましたが、
未熟な姿は見せず、「完成形」でデビューすることに意味があったようです。
しかし、日本のAKB48グループの総選挙の仕組みや「会えるアイドル」の価値観などをうまく取り入れて生まれたと言われているのが、
このProduce101シリーズです。
101人の「練習生」が火花を散らし合い、
時に協力し合いながら練習に励む様子を放送して、
その放送を見た視聴者の投票によって、
デビューできるメンバーが選ばれるというものです。
Produce101シリーズは韓国だけでなく世界中のKPOPファンを熱狂させました。
その流れはサバイバルオーディション番組の流行を作り、
韓国に留まらず日本にも波及しました。
NiziUを輩出したNizi Projectsや、BE:FIRSTを輩出したTHE FIRSTなど、
日本を舞台に多くのサバイバルオーディションが繰り広げられ、
人々は熱い声援を送りました。
こういった人気の背景には、
「自分だけの推しが見つかる」という需要もありますが、
それだけではなく、
「初めはまだ何者でもなかった誰かが
成長し、プロになっていくストーリー」
に共感するという魅力があるわけです。
最近アイドルのオーディションを受ける若い子たちは、
必ずしもアイドルになりたいわけではなく「何者かになりたい」という子も多いらしいです。
これはオーディションを受ける人に限ったことではなく、
現代人の渇望かもしれません。
「何者でもないけれど何者かになりたい」
現実と理想との矛盾に、日々もがいているわけです。
だからこそ、平凡な少年少女がスターに近づいていき、
その矛盾を埋めていく姿に共感してしまうのでしょう。
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