大西風雅さんの煌めき
年下男子と年上女子のいろんなエピソードを描いたオムニバスドラマ「年下彼氏2」の最終回
「オトナの恋、はじめてください」を見て、
大西風雅さんの形容しがたい魅力を少し、
言葉にすることに成功しました。
それは「年相応の煌めき」。
☺︎
現在20歳の大西さんですが、
私が初めて彼を知ったのは、彼が15歳ぐらいの時だと思います。
熱心に追いかけてきたわけではありませんが、
彼には何か惹かれるものがありました。
かわいらしい笑顔?
ぶっきらぼうに話す姿?
照れ屋なところ?
アツい思いを表出できないところ?
それでも笑いをとりたい気概?
歌って踊るときは笑顔になるギャップ?
だるそうに京都弁で話す姿や、
仲の良い先輩に失礼なことを言ってしまう姿は、
決して誰もが描くアイドル像ではありませんでした。
アイドルとしては儚げで危うく、不器用で、
ちょっと損してるかもって思ったりもしました。
でも、目が離せなかった。
決定的に惹きつけるモノがあるが、
それがなにかわからないまま、
年下アイドルを追いかけるのが性に合わない私は、
Lilかんさいから離れていました。
年下彼氏2
でも、どうしても大西さんの回を見たいと思った今回のドラマ「年下彼氏」。
なんか久しぶりに見ると大人になったなぁと思いました。
大西さんが演じたのは、大学1年生の望海。
大学4年の彼女と楽しく過ごしていました。
この描写を見てまず思ったのは、
「大学1年生」に見える彼の自然体の空気が素敵だということです。
アイドルって「幼い」ことに価値があるようで、
大学生の役をしていても大学生に見えないとか、
可愛すぎて「こんな大学生おるかぇ」ってツッコみたくなったりするんですが、
彼は大学1年生そのものでした。
目線の配り方、無邪気な笑顔。
自分本位の話し方、人生の夏休みを過ごす時間の流れ。
青春特有の危なげな表情。
すべて、年相応のそれであり、
「年下彼氏」としての魅力を増幅させていたように思います。
この子は20歳だから等身大の演技ができるんだろうなぁと感心していたとき、
これまで引っかかっていた大西さんの魅力にグッとフォーカスされました。
それが、
「年相応の煌めき」。
高校生の時は高校生らしく、
ちょっと恥ずかしそうに、どこかだるそうに振る舞うその姿こそが魅力的だったんだな、と思いました。
年齢不詳の幼さや、かたや求められる振る舞いの完璧さ、
こうした他の「アイドル」が纏っている空気とは違った。
等身大のその年齢の気持ちを全身で味わいながら
その年齢でしか出せない色を出し続けていて、
そこ惹かれるんだろうなと思いました。
成長した姿
ドラマ「年下彼氏」の物語は後半へ続きます。
社会人になった彼女とのすれ違いから、彼女と分かれてしまった望海。
5年後、2人は再会するのです。
ということは、次に大西さんが演じるのは社会人2年目、24歳ぐらいになった望海です。
「さすがにさぁ、かわいすぎるって。社会人の演技はできひんのちゃうの?」
と、思いながら見ていました。
ですが、そこに現れたのは、ちゃんと、24歳になった望海でした。
社会人2年目の、仕事へのプライドとまだあどけなさが残る表情。
取引先にきっちり挨拶をしつつも、
仲の良い人に弱音を吐くあの感じ。
他人との接し方に柔らかさを持つようになって。
びっくりしました。
纏う雰囲気
彼の特技は、「年相応の煌めき」を「纏う」ところにあるのかもしれないと思いました。
ただただ内から出る天性のものではなく、
年齢に即した空気を纏うことを意図的にできる人なのかもしれない、と。
だとしたら、だとしたら、
誰よりもアイドルだぞ。
アイドルとは
アイドルは「演じる」側面があると私は思います。
彼は今、20歳そのものでありつつ
24歳を演じることができる。
ドラマ内で望海の彼女は「大人になったなぁ」という表情で彼を見ていましたが、
私はこのドラマを観て「大西くん、大人になったなぁ」と思いました。
この感覚をドラマ内ではなく現実で味わわせてくれる、彼はみんなの年下彼氏なのかもしれません。
まとめにかえて
私たちも、大人っぽく見せようとか、
逆に若く見せようとか、
そっちの方が魅力的だと思い込んでいるかもしれないけれど、
年相応って魅力的なんだなと感じました。
年齢を重ねていくことを
受け入れるでもなく落ち込むでもなく
纏っていく生き方は素敵だと思いました。
おまけ
岡田結実さんがテレビのお仕事を頑張る姿に「私のおじさん」を思い出した
「私のおじさん」好きなドラマなので機会があれば見てみてください。