マシーンがマンシーになるために
さらばマシーン
12月13日にマーフィーのトレードが決定し3選手がRosterに加入した影響でヴィマエル・マシーンがDFAされました。球団はアウトライトを図りましたが本人がFAを選択し退団が決定しました。マシーンは2020年にルール5ドラフトで指名されて以降、2021年まではUTとして故障者の穴埋め2022年後半には3BのレギュラーとしてOAKに貢献してくれましたが、成績が振るわずこのような形での退団となってしまいとても残念です。個人的にとても推していた選手だったので退団の花向けにこのnoteを投稿しようと思います。
マシーンの長所・短所
マシーンに関しては余程コアなMLBファンか自分のようなOAKファンじゃないと知らない人が多いと思うのでsavantに倣った指標の表をマシーンの打席数まで対象範囲を拡大して作ったのでまずこちらをご参照ください。
マシーンの特筆すべきはアプローチの良さと汎用性にあります。マイナーでは内野全ポジションを守り、オフのウィンターリーグでは去年今年と外野もこなす、とても使い勝手の良い選手です。また、図からもわかるようにMLBでもアプローチに関しては現在でも上位に入る一方で、Avg Exit Velocityがよく、コンタクトとアプローチに長けた打者があまり持っていない強い打球を放つ力も兼ね備えています。しかし、これもまた表から読み取れますが、長打力に関してはMLBで発揮できていない現状があります。また、守備に関してもOAAは下位10%に入り、守備面でプラスを出せる選手ではないことも今回のDFAの原因となってしまいました。
目指すべきははマンシー?
今回マシーンのお手本とするべき選手を探した結果マックス・マンシーに辿り着きました。マンシーも元々はOAKの選手であり、汎用性とアプローチの良さを売りにしてUTとしてOAKに貢献していましたが、打撃成績が振るわずDFAになっています。そこでマンシーのOAK最終年のスタッツをさっきのようにまとめてみました。
さっきのマシーンと比べてるとマンシーに長打力では劣るものの確実性では彼を上回る成績を残しています。他のスタッツは似ている部分が多くマシーンがこれからマンシーのように覚醒する可能性は多少なりともあるのではないかと自分は感じました。
マンシーのような覚醒を遂げるためには
それではどのようにすればマシーンが確実性に長けたマンシーになれるのでしょうか。結論から言うとマンシーがフライレボリューションの申し子と呼ばれたようにマシーンも長打力をつける必要があると思います。マシーンのLaunch Angleは現在10度ですが、マンシーは覚醒年度に12度から18度に角度を上げています。アプローチの良さを活かして長打を狙う方向にシフトすれば好成績が狙えるのではないでしょうか。一方で三振が多くなり、彼のよさを打ち消してしまう結果になりのではないかという懸念もあります。ですが本稿の課題であるマンシーのような打者を目指すのであればある程度三振が増えるのは仕方ないのかなと思います。実際マンシーも覚醒した2018年は三振率が下位3 %にまで急下降しています。なので打撃成績の向上を図るためには、ある程度三振が増えるのは致し方ないのかなあと個人的には思います。
今季のマシーンは昨年よりも三振率を半分近く減らすことにAAAでは成功しましたが、その反面長打力は比例するように減退しました。この方針を少しでも修正し、オフにパワーの増強に取り組めば今季の経験も相まって打撃成績の向上が見込めるのではないでしょうか
最後に
マシーンのDFAは正直マーフィーのトレードの確認が最初できないくらいショックでしたが、マンシーのような成長曲線を辿ることを今は願っています。幸いアプローチに関しては生得的なものだというのはOAKファンの聖書マネーボールにありましたが、アプローチが良い打者がパワーをつけて覚醒する例は結構あると思うので期待感はそれなりにあると思います。さて来年マシーンはどこでプレーしているのでしょうか。
最後に。クリスマス突発的にnoteが書きたくなりこれを書いたという内容の薄い事への言い訳をしてこのnoteを閉めたいと思います。
メリークリスマス
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