平成最後のキングオブマイペース
平成最後の、とお決まりの冠言葉をつける年末のテレビ番組。
私は昭和の最後から2番目の年に生まれ、平成の時代ほぼイコールこれまでの人生といえるが、平成最後のという言葉には意外なほど心を動かされない。
温故知新というか、ノスタルジーの中に生きるタイプで、始まりよりも終わりに色気を感じる方だが、不思議である。
平成と総括されても、それが記憶にある限りの自分の人生すべてで、幼児だった平成のはじまりと31歳のいまを同じ時代とは捉えられないからかもしれない。
思えば子供の頃から、1月と4月が苦手だった。新年とか新学期だからだ。
ある程度大きくなってから気づいたが、自分のタイミングに関係なく新しいスタートを強要されるのが嫌なのだ。
子供の頃、まだお風呂に入りたくないのにお風呂に入りなさいと親に言われたような。
まあつまり怠惰でわがままなだけなのだが、
自分の心の持ち様を他人に決められるのが昔から苦手だったのだろう。
きっと新しい元号となっても、いまいち改まった気持ちになれない自分が想像できる。
しかし平成を、天皇というひとりの人物の人生と考えると、心に染み入るところがあるな、と考える近頃である。