【STL】Keynan Middletonを獲得
2024年の一本目です、もう2月ですけど…。
書こう書こうと思いつつも、NFLを見ていたらあっという間に1月が終わりました。びっくり。
現地2月3日、St. Louis Cardinals(STL)がRP Keynan Middletonと合意したと正式に発表がありました。RP Andrew Kittredge獲得時にもう1人RPを獲得することが予想されていましたが、ちゃんと獲得しましたね。
1年$6M+2年目球団オプション/バイアウト$1Mだそうです。
過去5年の成績は以下の通りです。
持ち球は平均87.7mphのチェンジアップ、平均85.8mphのスライダー、そして平均95.5mphのフォーシームの3球種。
Middletonは去年、投球割合に大きな変更を行っています。これまで投球の50%以上を占めていたフォーシームを25%程度に半減させ、代わりにチェンジアップを20%以下から40%以上にまで倍増させました。これがハマったのか、多くの数字でキャリアハイを残します。特に大きな進化を見せたのが奪三振能力で、キャリア平均のK%は20%程度だったのが、去年は30.2%を記録しました。ただ下の画像の通り制球力にやや不安があります。
そしてこの軸に据えたチェンジアップ、過去3年間40%前後のWhiff%を記録した空振りを奪える球です。Milwaukee Brewers(MIL)のDevin Williamsのチェンジアップ、通称AirbenderのWhiff%は45%前後。これはなかなか優秀ではないでしょうか。
そんなMiddletonの月別の投球割合は以下の通り。
4,5月にチェンジアップの割合が40%程度だったのが、6,7月には50%弱にまで増加し、8月にはまた40%付近に戻っています。
そして月別の成績はこちら
丁度6,7月、チェンジアップの割合が最も高い時期に苦戦しました。しかしTDLでNew York Yankees(NYY)に移籍すると、チェンジアップの割合を4,5月と同程度にまで戻し、代わりにスライダーの割合を増加させました。その効果かは分かりませんが、8月には再び素晴らしい成績を残しています。ちなみに6,7月のチェンジアップのWhiff%は30%以下、その他の月は40%以上です。
まずは当然ですがチェンジアップで空振りを奪うこと、そしてチェンジアップを軸にしつつもそこに頼りすぎないことがポイントかもしれません。
今回STLはニーズであった奪三振能力の高いRPを獲得することができました。Middleton獲得によってFanGraphsの予想するブルペン8人は以下の通りです。
十分に戦える布陣だと思います。去年ロースターにERA3.99以下の選手が一人もいない時期があったことを考えるとかなり見栄えが良くなりました。
フロントがペイロールの増額に消極的であることから、今後の大きな戦力アップにあまり期待できなさそうですし、不安なポイントもあります(SPとかSPとか)。ただそれでも地区優勝争いに参戦できる戦力は揃ってきたんじゃないかと思ったMiddleton獲得でした。
【参考文献】