【STL】ご挨拶とおまけ
皆さま、初めまして。この度、MLB30球団ファン合同note企画に「St. Louis Cardinals(STL)」担当として参加させていただきますPorygon2と申します。
ファン歴は3年とまだ浅く、noteも初投稿です。他の担当者の方々と比べると知識も経験も非常に残念なレベルではありますが、勉強しながら投稿していきます。温かく見守っていただけると嬉しいです。
以下おまけ(※内容薄いよ!)
1. 2023年のSTL
1.1 2022年
STLは2018年にポストシーズン(PS)を逃して以降
と『PSに手は届くものの、その後は…』というのが恒例行事となりつつありました。
特に2022年は地区優勝したにも関わらず、NLWCでPhiladelphia Philliesに2連敗を喫し、早々にPSの舞台から姿を消してしまいます。
・Yadier Molina
・Albert Pujols
この2人のレジェンドの最終年は地区優勝を達成したものの、最後は悔しさの残る終わり方になってしまいます。
1.2 2022年オフシーズン
そしてオフシーズン、予想はされていましたが
当時通算200勝に迫っていたAdam Wainwrightが2023年終了後の引退を表明します。
球団史に残るレジェンドが2年連続で引退。『2023年こそは』と思われた方もいるのではないでしょうか。
そんな当時のSTLには早急に補強すべきポイントがいくつかありました。
①Molinaの後釜となるキャッチャー(C)
先述の通りSTLの絶対的正捕手だったMolinaが引退し、その後釜となるCが必要となりました。とはいえ、2022年のMolinaは怪我もあり80試合の出場に留まっています。そんな中で97試合に出場したのがAndrew Kniznerでした。
ただKniznerは上記の通りMLBレベルでは攻守共に苦戦しており、正捕手を任せるのはちょっとなぁ…といった成績。
②先発投手(SP)
2022年のSTLのSP陣はMLB 16位のERA 3.92、同14位のFIP 3.96とお世辞にも強みとは言えない状況でした。そして
・TDLで獲得し
の成績を残したJosé QuintanaがFAとなること。
・Wainwrightは42歳を迎える年であり、衰えも考慮しなければいけないこと。
・Miles MikolasやJordan Montgomeryのように、先発2~3番手として優秀な選手がいる一方でエースクラスの選手がいないこと。(ポテンシャルエースJack Flahertyは怪我により2年間で26登板しかできず)
などから、SP陣の補強も急務でした。
③強打者
通算700HRまであと21本でSTLに復帰したPujolsでしたが
と後半戦打ちに打ちまくりました。結局シーズンを通して351打席に立つと、wRC+ 149(※300打席以上でMLB 9位)を叩き出します。そんな打者の抜ける穴はとても大きなものとなります。
また同年STLはMLB 5位タイとなる772得点を挙げますが、これは主軸選手のPaul Goldschmidt、Nolan Arenadoがキャリアハイに近い成績を残し、wRC+上位10人(※300打席以上)にSTL戦士が3人もいたことと無関係ではないでしょう。
Pujolsは引退してしまいますし、長いキャリアでもトップクラスのシーズンを過ごしたGoldschmidtとArenadoに翌年も同等以上の成績を期待するのはあまり現実的ではなく、得点力の低下も必至です。
このように、地区優勝したとはいえ大きな補強ポイントがはいくつも存在していました。
その中でSTLが行った(主な)補強はこのようなものでした。
・Willson Contrerasと5年/$87.5M(+1年球団オプション)で契約
以上。
まるで足りていません。Contrerasと契約したことで①と③を両方達成したと思ったのでしょうか。確かにContrerasはフレーミングに難があるものの、それを補って余りある打力が持ち味の選手であり、Molinaとタイプは違えど間違いなく正捕手を任せられます。
しかし、ただでさえCという負担の大きなポジションの選手にPujolsの抜けた穴、さらにはMVPレースを演じた主力2人の成績下降分まで背負わせるつもりだったのでしょうか。
いいえ、当時のSTLには2022年に結果を残した、DHでの出場も見込まれる若手選手が複数いました。
編成部は彼等の成長に期待したのでしょう。
加えて、2021年のMVP投票で8位に入ったTyler O’Nellが2022年は不調と怪我が重なり96試合でwRC+ 99と期待されるような成績を残せませんでした。もしO'Nellが復活したら、実質的には強打者の獲得と変わらない(かもしれない)でしょう。
個人的には若手選手の成長に期待しすぎる編成は反対ですが、期待をしたくなる選手がいたのもまた事実ではあります。
続いてSP問題。STLのゼネラルマネージャー、John Mozeliak氏はインタビューの中で以下のように答えています。
なんとSP問題は杞憂だったようです。よかった。
というわけで補強必須のポイントが
①Molinaの後継者 ⇒ Contreras獲得
②SP問題 ⇒ ”we have six starters”
③強打者 ⇒ Contreras獲得、若手の成長とO’Nellの復調に期待
という形で(編成部の中では)無事に解決しました。
そしてContreras以外に大物選手を獲得しなかったSTLはペイロール15位でシーズンに乗り込むことになりますが。これについてもMozeliak氏は言及しています。
とても格好いいですね。ちょっと言葉が出てこないです。
1.3 2023年
初手から計画が狂います。開幕投手の最有力候補であったWainwrightが故障者リストに入ることになりました。空いたローテーションの枠には
・2022年にリリーフとして結果を残し
・元々SP(2023年開幕前の時点でマイナー通算124登板、その内先発で118登板)のため経験は十分
・そしてスプリングトレーニングで好投を見せていた
Jake Woodfordが入ることになります。その結果、2023年開幕時点でのローテーションが以下に確定。
本気で地区優勝とその先を狙っている(らしい)チームのローテーションとは思えませんが、大丈夫でしょうか。実際FanGraphsによるOpening Dayのパワーランキングでも
と言われてしまいます。
そんな不安の残る戦力で臨んだ2023年は、皆さまご存知の通り71勝91敗で地区最下位に沈みました。合掌。
特に補強のなかったSP陣は壊滅的で、前半戦はMLB 25位のERA4.74を記録しました。(TDLでMontgomeryをトレードしたため後半戦はさらに悪化)
2. 2023年オフシーズン
2.1 これまでの動き
誰がどう見てもSPの補強が最優先事項なSTLは、Winter Meetingsの前に積極的に動いてくれました。
・Lance Lynnと1年/$10Mで契約
・Kyle Gibsonと1年/$12Mで契約
・Sonny Grayと3年/$75Mで契約
※3選手とも1年の球団オプション付き
彼らの詳細やO’Nellのトレードなどの他の動きは別の記事を書きますので今は割愛します。
個人的には最悪の事態としてローテーション4~5番手くらいの投手を3人獲得して終わり!とかも想像していたのでGrayを獲得したことに感動。
2.2 今後の願望(not展望)
とはいえ、これで大丈夫かと聞かれたら答えはノーでしょう。現状予想される2024年開幕ローテーションは以下の通り
2024年の目標を地区優勝に設定するのならば、あと1人ローテーション1~2番手クラスの選手を獲得しないとかなり厳しいと思います。彼らは2024年にそれぞれ35歳-36歳-37歳-37歳-33歳を迎えます。ほとんどが3~5番手クラスのベテランで構成されたローテーションで優勝を狙うのは…。
ただ、仮に2024年の目標が2023年より1勝でも多くすることであるのならば、恐らく1人は獲得するであろうリリーフ投手で補強を終え、シーズンに入っても大丈夫でしょう。平均年齢35歳とはいえ、稼働率が高くイニングを稼げる選手でローテーションの大半が構成されているだけ去年よりはマシです。でもPS目指すよね?
このままSPの獲得に何も動かなかった場合、2024年は80~85勝くらいになるんじゃないかと。難しいかもしれないけれどMozeliakさんには頑張ってほしい。
3. おわり
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。初投稿ということで読みにくい点も多々あったと思います。今後少しずつでも成長していきたいですね。内容の薄さも次回からはもう少し向上できるかな?できるといいなぁ…。
私自身勉強しながら、楽しみながら投稿していけたらと思います。これからよろしくお願いします!