見出し画像

「インテルが王者だと言うことを忘れないでくれ」

【ガゼッタのジェノア戦総評】

シモーネ「私たちがイタリアのチャンピオンであることを忘れないでくれ」
この言葉はインテルがイタリア各紙によるスクデットの予測で無視されたことを受けての発言(日本のサッカー識者もこの予測に倣ったと思われる)
インザーギのインテルは、ファンがスタジアムに戻った日、自分達がスクデット候補であるという明確なシグナルを送信した。
この日のショーは印象的だった。
ジェノアも気概を待って試合に臨んだが、バッラルディーニの堤防は長くは続かなかった。
砕氷船シュクリニアルの開幕ゴール、そしてジェコ、ハカンの躍動。
ジェコはもはやシーズン20ゴールを奪うことはないが、優れた攻撃的なプレーメーカーであり続け、そのアシストによりハカンがメアッツァを爆破して追加点。
ジェノアはこの状況を受け、重心を上げるようになったが、ネラッズーリのカウンターのスペースを提供した。
バストーニにソロドリブルにジェコのクロスバー、ブロゾのロングシュート(シリグの素晴らしいセーブ)
インザーギのシステムでは、攻撃段階で与えられた自由(コンテ政権ではなかった)とセンシとハカンの互換性が設けられ、必要に応じて彼等が下がることによりボールの出口をクリーンにする。
センシは69分にペリシッチと一緒にヴィダルとディマルコのためにフィールドを去ったが、代わって入ったディマルコがジェコに決定的なアシスト。
しかし、シリグにより喜びの瞬間は遮られたが、エディンはすぐに再挑戦する。
そしてジェコのシュートを元トリノが弾いたが、バレッラの素晴らしいアシストにより勝敗を終わらせる3点目。
ジェノアもここまで無抵抗だったわけではなく、選手交代を積極的に行い、試合の流れを変えるために働くが、インテルに取り憑かれたように追い回され、ハンダノビッチの側によることさえ難しい。


その後、ハカンはサトリアーノ(デビュー戦)と交代をし、スタンディングオベーションでピッチを去る。
パーティはシュクリニアルのライン上でのクリア、さらにヴィダルが試合を操り、ジェコへの完璧なアシストにより勝利に花を添えた。

別記事
ガゼッタ【ハカンとジェコ】
なんて夜。ハカンの魔法とジェコのゴール。
ジェノア戦、インテリスタはトルコ人とボスニア人は魅了された。
デビュー戦でのゴールとアシストの記録は2006年のイブラ以来見られていない。
ハカン「ここで私を欲する人々のため、全てを捧げる」

以下私見
素晴らしい開幕戦でしたね。
ハカンはスポーツカー(ガゼッタ評)と聞いていましたが、あのカウンターの速さは素晴らしいものでした。
相手は比較的インテルが得意とするジェノアだとしても、この勝利はとても大きいものです。
唯一気になるのは、前半40分ころ。
インテルが幸先良く先制し、前半の締めに向かう場面で、選手が攻めるべきかボールを保持すべきか迷っていたところ。
つまりピッチ上のリーダーがいない(シモーネは指示を出していたの?)
バレッラやブロゾは無理(後者の理由は言わずもがな)でジェコやハカンは来たばかり。
シュクリニアルは出来そうですが…そこで登場したのはヴィダル。

昨日の彼は2年前のインテルとCLで対戦したバルセロナ時代のヴィダルでしたね。ラウタロが先制し、混乱するバルセロナを落ち着かせたのは彼でした。
ヴィダルが笑顔を浮かべながら、中盤の深い位置でボールを回し、インテルは勢いを殺され、息を吹き返したバルセロナとスアレス(記憶曖昧)にトドメを刺されました。
彼が今日のようにチームに貢献してくれるなら、残留は大歓迎です。
ガゼッタの記事を見ても、優勝候補に挙げていなかったインテルがここまでジェノアに完勝したことに驚いている様子でした。
シモーネからのメッセージ!という見出しは素晴らしいですね。
私は日本で行われたセリエAの順位予想を見て、ガッカリしてしまいました。
コンテやルカク、ハキミの話はもういいのです。
残されたチームに誰がいるか考えて欲しいのです。
お決まりのバレッラやバストーニ、シュクリニアルだけではなく、昨日の試合でのダルミアンやペリシッチ、ハンダノビッチの安定感。
インテルはコンテとルカクだけのチームではないのです。
私は以前から、日本におけるサッカー識者のインテルに対する見方ということに思うことがあり、熱くなってしまいました。
長くなりましたので、ここで終わりにします。
次は難敵ヴェローナ。
私の大好きなロバートはアタランタに去りましたが、ザッカーニとバラークもいるはずです。
次戦も楽しみです。

いいなと思ったら応援しよう!