刺身 2月10日(月)


屋形船ってどうしたら乗れるのだろう。
やっぱり船長と仲良くならないといけないのかな?屋形船は何となく個人経営のイメージがある。閑散期は仲良くなくても乗れるだろうけど、例えば隅田川花火大会の日なんかは、船長のお気に入りにならないと乗れない気がする。仮に船長と仲良くなって(手術費を払ってあげて)乗せてもらっても、そこに他の客がいたら嫌だ。普通の船に他の客が乗っていても気にしないが、屋形船は畳敷きで、なんか知らない人と同じ畳の上に座るのは、足湯を共有するよりも気持ち悪い。乗るなら、船長と2人きりがいい。俺たちはもちろん花火なんて見ない。俺が隅田川花火大会の日に屋形船に乗りたいのは花火が見たいからではなく、俺が乗らなかったら乗れたであろう人々の楽しみを奪うためである。俺と船長は2人でサバゲーをする。ちゃぶ台を壁にして、提灯を撃ち破り、畳を剥がして盾にする。花火が俺たちの汗を彩る。1対1に飽きたら、他の屋形船に船長と2人で乗り込む。着飾ってる奴から撃っていく。半袖短パンの金持ってそうな奴は突き落とす。制圧したら自分達の船に戻る。奪った酒と肴で祝杯をあげる。船長がビールをラッパ飲みする。船長がウニをスプーン大盛り頬張る。船長、このまま海行っちゃいましょうよ。馬鹿野郎、俺明日手術だよ。

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