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io.netの物理環境について

初めまして。portsAccessと申します。
今回はio.netでGPU拠点をイチから構築したので、共有できればなと思い筆を取りました。

筆者のチームはこの拠点を2つ作り、RTX4090を16台回しております。


この記事の想定読者

IT知識
・ドキュメントを読めばworkerとしての参加はできるが、何が行われているかはあまり分かっていない
・パソコンの構成要素は理解しているが、自作パソコンは作ったことない
・コマンドプロンプトと言われて黒い画面だということは理解しているが、コマンドが何を意味しているか理解してない


物理環境構築経験
・普通の部屋等は契約したことがあるが、サーバールームや事務所の契約経験はない
・家庭用のLANは設置したことがあるが、本格的なネットワークは構築したことがない
・アンペア等のロジックがある程度わかる

つまり、スペシャルな経験や能力がない一般人が、可能な限り最適化された環境を構築しようとした記録である。
筆者も全くスペシャリストではないので、改善案等があれば教えていただきたい。



io.netに重要な要素

パソコン(GPU)
回線速度
電力
の三つである。


パソコン(GPU)
今回、様々な検討を重ねた末、筆者のチームはRTX4090を8台運用することを決定、BTOでRTX4090が搭載されているパソコンを8台購入することとした。

技術力がある方はリグを組むことも可能だろう。そこまでいかなくても、マザボにRTX4090を2枚刺しすることも一応可能ではある。

筆者のチームはリグに関しては技術力不足で断念、2枚刺しは電力キャパ的に不安定になりそうなのでやめた。


回線速度
これは居住環境に大変影響されてしまう。
同じフレッツ光の回線でも九州の南の方は全体的に速度が遅い傾向にあるし、主要都市は比較的早い傾向がある。

もっともドラスティックに解決するなら、10GB回線を引いてしまおう。
エリアは限定されるが一番コスパのいい解決方法だと思う。

10GB回線を引き込んで、2.5GB8ポートのスイッチングハブを利用すれば8台全てでUltra high speedが出せるだろう。


電力
これに関してはGPUやCPUの性能によって左右されるので一概には言えないが、我々のPCだと一台800W、安定的に動作させるなら10Aを想定すべきである。
つまり8台だと80Aが必要となり、一般家庭の電気容量(多くとも50A)では全く足りないことが発覚した。

どうにかして大きなアンペア数の部屋を見つけたいのだが、アンペア数で探している変態なんぞそうそう居ないので検索条件にないのである。
通常の家のブレーカーを増設したくとも、大元のブレーカの制約もありなかなか見つからない。

そこで我々が見出した活路がオール電化の家である。
オール電化の家であれば電気容量が大きいところもあり、また増設も見越した設計になっているのではないかという推測だ。

これは見事に当たり、オール電化のマンションに問い合わせると20%くらいの確率で(増設前提ではあるが)100Aの電気容量に対応してる所が見つかった。

電力に詳しい方がいれば、事務所や飲食の居抜きで低圧電源を利用してスマートに解決することも出来るだろう。
我々は良く分からんので安定をとってこの形にした。(変なことして1台50万円のPCがぶっ壊れても嫌だし…)


最終的な構築

最終的には2拠点を作成して、10GB回線、100A契約でRTX4090を16台ブン回すという環境でio.netに臨むことになった。
去年の11月頃から小規模なテストをスタートさせ、かなりのコストをかけてこの環境を構築したのはio.netに多大なる期待を寄せているからである。

もちろん、このサービス自体が発展していけば儲かるぞ!という思いが一番ではあるが、AIやマシンパワーを利用したテクノロジーの発展には日々驚かされるばかりで、その一助となればこれほど嬉しいことはない。

ディスコードを見る限りかなりの熱量を感じるので、勢いこのままで一気に発展していってほしいと願う


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