見出し画像

2024年10月後半

ありがたい恵みの秋
自然は信じられる。
ときに尋常でない雨を降らせたり、急に大地が揺れたりすることもあり恐ろしい。しかし、夜のあとは朝がくる。夏が来て、秋が来て、冬になる。木は育つ。光を求めて枝を伸ばす、養分を溜めたら葉を落とす。

人は、、、そうなると思ってもそうならないことは多い。期待に頼っては身が持たない。

それでも人と話し、人と会う。
人間は自然の一部でもあり、人の間にいる。

*サムネイル 長野のススキ


20241016 Wed.

福井県敦賀で2日間、友人達と縄文や年縞関連、神社をいくつか見てまわり、3日目は一人で越前町 武生を巡った。4日目の今日が最終日。

DAY4 富山
東横INN富山~富山駅~環水公園~富山駅[JR西日本 高山本線]~猪谷駅~関所跡など見学~猪谷駅~富山駅~お寿司~東京駅

東横INN富山を出発して、重い荷物をまず駅ロッカーへ。県立美術館を目指して歩く。
この道路を渡れば美術館、というところで、あれっ? 電気が消えている? 今日は休館日らしい。またやってしまった。駅でポスターを見たし、昨日友人のSNS投稿でも見てニアミスだなぁと来たのに……。水曜日が休館日なのか。

環水公園
水面にうつる樹のシルエット 美しいなぁ
環水公園
このようなカーブが組み合わされた構図は気持ちが緩むなぁ

致し方なく、公園へ戻り世界一素敵なスタバへ。ここは2回目。空いていて気持ちよさそうなテラス席に座れた。

環水公園のなかにあるスターバックス テラス席
環水公園の端っこ
係員の方が何か操作していた。水量をここで調整しているのかしら?

どうしようかな。
富山駅周辺はだいたい周ったことがある。お寿司を食べて帰ってもいいのだけど、それだけでは勿体ない。せっかくフリーパスなのだから、富山からJRで行ける場所に行くべきだろう、ということで、JR西日本に管轄される高山本線の猪谷駅まで。富山発名古屋行の特急にのると、3つ目? 

JR西日本に属する高山本線。富山から名古屋まで
猪谷駅

猪谷を調べると昔関所があったところで、資料館もあるらしい。戻る時間も確認すると現地で1時間~2時間弱過ごして戻って来られる。

富山から猪谷の途中、何度も神通川を横切った。くねくねした神通川が印象的。これ、イタイイタイ病がおきた川だよね。狭い谷あいに美しい水田を抱えた場所もある。

猪谷駅で下車し、猪谷関所館へ
無人駅のガラス戸を閉じて駅を出ると、角にお店。お土産やたばこ、飲み物を売るおばあさんが座っている。お互い姿をみとめるが、まず私は関所館へ。

建物に入ると電気を点けて応対してくれた資料館の方。なんてありがたい。来るかどうかわからぬ来訪者のために、場所を確保していて準備しているとは……。

展示内容は5つのテーマがある。関所、街道、籠渡し、円空仏、荷車・馬車・鉄道の発展。

面白かったのは、神通狭の籠渡しをVR眼鏡をつけて体験させてくれること。
要は、設置されている本物の籠に座り、VR眼鏡をつけて映像を見ていると、籠がギシギシ揺れて河のはるか上を進むような感覚になる。背後で係の人が籠を揺らしてくれている。ただそれだけ、だけど、結構面白い。

他に興味深いのが、関所の記録。
当時は通行手形がないと通過できないし、荷物もいちいち検査される。反物をどれだけ持ち込んだか、塩をどれだけ運んだか、等々。通行手形がないと行き来できない。薬の行商や、歌や踊りを各地で興行する人達は、誰の命令で動いているわけでもないので手形がないけれど、それぞれ関所の役人が判断していたらしい。お伊勢参りであれば、手形不要、女性も同行できて緩い扱いだったそうだ。

いまの時代、私のように女性ひとりであちこち行ける自由は、当時はなかったんだなぁ。

富山藩、飛騨の国、幕府直轄領、この3つが境を接する要所。

ここは、猪谷に根差して代々営んできた2つの家があるそうだ。橋本家と〇〇家(忘れてしまった…)。
関所にしても、関連する台帳が残されているから実態がわかる。両家が残してきたこともすごいし、紙と墨の記録性の良さもすごい。和紙は近くの八尾で作ったもの。しっかりした和紙に記録されているからこそ残る。最近の再生紙では数ヶ月すると劣化すると係の方が話してくれた。

馬を引いて物資を運搬した時代から、馬車軌道、機関車、電車と変化していった。馬車軌道?! これらの道をつくった人達がいるから、いま私達が行き来できる。当時は神岡鉱山の物資が主だったそうだ。(スーパーカミオカンデの神岡)

色々話を聞いていると、15:20の代行バスには間に合わず、次の15:40発各駅停車の列車に乗ることにした。行きは電車・帰りは代行バスという案を、往復電車に変更。

猪谷関所の跡

少し時間があるので、歩いて5分程の関所跡をみて、神通川にかかる橋を渡って景色を眺めてきた。あとで気づいたのだが、ここは逆褶曲の地層が見えるはず。木々で隠れていたのか、いや、それよりサギの集団に気を取られてちゃんと見てこなかった。

下の写真、上段右で白い丸をつけたところにサギが何羽もいる。その様子が上段まんなかの写真。

真っすぐな橋を歩いて渡ると、上流にかかっている赤いきれいな橋が見える
サギのような鳥が何羽も木の上に止まっていた。
左岸は地層が面白いポイント(しかし左の写真ではよく見えない、実際も木に隠れている)
斜めに地層が露出していて、褶曲している山の部分、谷の部分が見える・・・ということなのだが

神通川にかかる橋を渡った先に神社があった。熊?の看板もあるけれど行ってみよう。

素盞鳴社(すさのおしゃ) 苔むした石段

帰り際に、駅前の売店で関所煎餅を買おうとおもったら、お店の人がいなくて鍵がかかっていた。発車まで5分。呼び出してお店を開いてもらうには短すぎる。諦めて列車に乗った。二両編成。ここから乗るのは私だけ。

途中、10数人が乗り降りした。

富山駅。16時過ぎ、駅に連なるお土産エリアでお寿司を食べる。すし玉、こんな時間なので行列もなく空いていた。白身セットなどは売り切れ。
富山セット5カン、軍艦でぶりの粗・たらこ、のどぐろあぶり・のどぐろ、これで3,000円弱だったかな。お寿司も高くなったもんだ。

富山のお寿司は美味しい。そして値段もほどほど。お米を食べると途端に体重が増える私は理性的に食べた。気持ちとしてはもっと食べたいけど。


富山駅から東京駅まで北陸新幹線で一気に。21時頃、最寄り駅でフリーパス券が回収されて旅は終わり。

福井で結構疲れたのか、3日目まで頑張っていたけれど、4日目はあまり積極的ではなかったなぁ。

実家の母へ帰った報告がてら電話して、昨日・今日の話を少し聞いてもらった。母は疲れているのか?あまり反応がよくない、合わせてくれているみたいだが。それで、適当なところで切り上げた。

荷解きしながら、母と妹へのお土産パックを作る。

20241017 Thu.

朝読書会をしていたら、母から電話
まだ8時。なんだろうと思って出ると
「あなた、気になっていたのだけれど、話し方がsuleryというか、お酒を飲んだような、呂律がまわっていないように聞こえたの」という。
えっ?
旅行中に話したときのこと? 昨日のこと?

読書会に戻ったものの、気分は落ち着かない。そんなに心配されるような、だらしない話し方をしたのだろうか? 話したいコトを放談した私の話し方がよくなかったのだろうか? そんなにダラダラと、だらしない話し方をしたのだろうか? マスクしていたせい? 周囲のガヤガヤのため? 

ちょっと傷つく。
ちょっと罪悪感、そんなにだらしない話し方だったのか、私。

うーむ。実際に起きたことは何なのだろう?


夕方、ポレポレ東中野で『うんこと死体の復権』
かなり衝撃的な映像もあり、気持ち悪く感じる場面のあるのだが、いわんとすること、つまり排泄物としているものも、単なる食物連鎖というだけでなくサステイナブルに地球上で循環していることに想いを馳せる内容だ。それはつまりウンコであり死体なのだ。

どちらも分解されて土に戻っていく。どちらも人間社会とくに文明社会と思っている進んだ社会では意識の外におきていて、ないことにしている。

個人上映や単館上映が進んでいる。映画館の書き込みは、かなり評判がよい、かなり熱心、かなり盛り上がっている。

ちなみに個人的に、うんちを見ないで流してしまうタイプの水洗トイレ、あれが嫌いだ。ショールームでトイレを選ぶ際に、使用水量や掃除のしやすさで選ぶのではなく、うんちの形状を確認できるかどうか、を比較機能のひとつに入れてもらいたいと思っている。その確認が出来ないのに買うことはできない。天皇だって、おつきの人がうんちを確認していたのですよ。

・・・と熱くなってしまったが、ポイントは、無駄なものはなくすべてつながっているということ。本当はつながっているのに、無きモノにするから問題が起きる。

復権?
どういうことだろう。
・無いものにされているものを、あるものとする
・本来は持っていた権利が、なくて当たり前とされている状況にNOを言う
・それを選ぶ

しかしヘビーな映画だな。誰にでも薦められる、とはいかない。
これからウンコ自慢が流行るのであろうか? 自分のが立派だ。自分のがより早く、よりよい堆肥になったぞ、と自慢するとか。

死ぬ方は、火葬ではなく土葬、粉砕&散布など、土に還る方法を選びたいな。立つ鳥跡を濁さず。痕跡は残さないというか、自然にお任せして自然に還れたら嬉しい。


昼の電話に出られなかったが、夜またかかってきた。
「病院行った?」
と母。
「えー、それなりに用事があるし、すぐには行けないよ」
母はひるまず実家近くの病院ならすぐMRIを受けられるという。
なんだ、なんだ?
この急かす圧、尋常ではない。

電話を切ってから、それも一案かと思う。
その病院は母が通っている場所。そこでドクターに診てもらうと同時に、母のことも尋ねてみよう。この心配の仕方は普通じゃない。


満月を観ようと渋谷SKYへ上がった。
もう19時近いため、地平線近くにあるときのような大きさは感じられないが、適度に雲が晴れてきてよく見える。若い時からそうだったけれど、月に向かって内省する。

望遠鏡を使って解説してくれる見学会はすでに終わっていた。続いて演奏と映画上映が19:30から今日はあるんだって。『月世界旅行』という映画をつくった、リュミエール兄弟に続く映画界のパイオニア、ジョルジュ・メリエスに関する伝記ドキュメンタリー。

この人がジョルジュ・メリエス

映画関係者がその功績や苦労を語っている。ブルース・ウィルスは実際に月世界旅行をリメイクしたときのことを語っている。リメイクを通じて、いかに制作当時、先進的な撮影方法に取り組み、創意工夫があったかがわかったそうだ。

(左) メリエスは自分のスタジオにセットをつくり、月世界場面を制作した
(右) リメイクする際に、いかにメリエスが作りこんだかが体験として理解できたようだ
カラー版もある
カラーにするためには人が一コマづつ色をぬったそうだ
何本もコピーをつくるということは、何回も塗るということだった

1時間の映画の終わり15分を切ったころ、ちょうどジョルジュ・メリエスが失意のうちに全てを処分し映画会社を閉じて、パリの橋のたもとでおもちゃ屋を営んでいた時代に、そのフィルムがほとんど散逸してしまったという話くだり。ごく少数のフィルムが見つかっても、劣化して張り付いてしまい新たなコピーを作ることは非常に困難だ、という話に至った瞬間に、上映トラブルで映像が消えてしまった。

なんと、この場面でこの事態。メリエスの怨念の現れか、悲しみが私達に伝わってきたのか。すごいタイミングだった。

ほどなく映像は復活し最後まで上映。
この映画上映は渋谷地元のイメージフォーラムが実施協力している。素晴らしいなぁ。

ジョルジュ・メリエスと月世界旅行についてのポスト

20:30からは『月世界旅行』の映画リマスター版に併せて演奏があったのだけれど、寒くて退散した。


妹と会って、話し方を確認してもらい、母へLINEを入れてもらった。これで収まるとは思えないが、少し勢いが収まるといいなぁ。


すぐ確認して、と友人からのLINE。なんだなんだと連絡内容を見ると、来年1月に予定している旅行の時期は飛行機バーゲン時期が重なっているので、本日23:59までに早くチケットを取るように、との指令だった。4人で、向こうに住んでいる1人を訪ねる予定。

ANAのIDもパスワードも分からないが、確か登録していたはず。その確認から始まり、なんとかスーパーバリューで購入することが出来た。2人エンジンになるような人がいて、そのおかげ。なんて計画的。

彼らとの旅が私の旅と違うのは、もう1点、ラグジュアリーだということ。私にとってはメリハリがついていいのかもしれない。

20241018 Fri.

朝読書会。
ろれつのまわらない話し方のことがずっと頭から抜けない。

ごちゃごちゃとここから2週間ほどのスケジュール、そのための準備など、考えをめぐらす。

あっと気づいて、不在者投票へ

20241019 Sat.

朝5:30に家を出て、7:00に小田原駅、100km歩く人達をスタート地点で応援。

朝の新宿発小田原行きの急行
徹夜明けの人達が大勢。夜中の車内かとさえ思う
秦野を過ぎて小田原近くなると、まぶしい光が刺してきた

まずはスタートする小田原城へ。みんな元気だ。雨が心配されるが予報よりは早く昨晩本格的に降り、今日の夜は軽く済みそうだ。朝は少し蒸している。昼間は暑くなりそう。様々な気象条件下、ちょっとハードな100km Walkとなる予感。

12人が参加、2人が応援

そして17km進んだ大磯で待ち構えて沿道応援。ほんの一切れだけ柿を差し入れ。フレッシュなものを口にして少しリフレッシュしてくれたらいいな。しかし2人は見逃してしまったらしい。残念。

その傍らで大磯在住の友人とお喋り。かなりお待たせしてしまって申し訳なし。

大磯のマンホール

13時過ぎに引き上げて、一旦家に帰り、夕方コンサートへ出かけた。市ヶ谷ルーテル教会にて友人が室内楽を演奏する。7,8年位前に聴いて以来ご無沙汰していている。聴きに来る友人仲間がおそらく2,3人。その人達とも久々に会うので楽しみでもあり、ちょっと構えるようなところもあり。

会場に着くと、入口にいた友人の旦那さんが声をかけてくれた。
「久しぶりですね、お元気ですか?」
「よく覚えていてくださいましたね・・・今日はおめでとうございます」

一気にほぐれる。ほどなくすでに席を確保している友人をみつけて挨拶。私はずいずいと前へ進み、前列5列目くらいに一席空いている場所へ入れてもらう。

演奏は、以前なら弾かなかったであろうブラームスを含み、より深い感じに音楽が広がり、受容性が高まったような印象を受けた。

終演後、友人数人と軽く一杯。
その席で10年ぶりにm&mの人形が返ってきた。友達の1人の家に、請われて泊まりに行っていた物。

戻ってきた、ということがキーワードかな。
居場所に? homeに?
学生時代からつかず離れずの友人との再会。
これからまた会うようになるのだろうか。

直径20cmくらいのm&mサーバー

20241020 Sun.

起きてすぐ、100km Walkの人達の状況をLINEで確認。
3時過ぎ、1名ゴール、
5時過ぎ、1名ゴール
11時頃、6名ゴール予定。
4名リタイアしているから、これで12名全員。

すごいなぁ。3時、5時にゴールした2人。19時間と21時間だ。
刻々とゴールに近づく11時組。今頃かなりキツイだろうなと様子を追った。そしてリタイアした人達。それぞれ決断に至ったプロセスがある。LINEの限られた文字数ででも労いたい。

昨日の疲れが残るぼんやりした頭に、勝手に想いが巡る。

昨晩、あまり変わっていなかった友人達、すぐに私とわかって声をかけてくれた演奏者の旦那さん、あれがやっぱり戻るところなのかな。そこに私は何か新しいものを携えて戻ってきたのだろうか? 以前よりも自分が彼らと対等に会っているような感覚がする。そうでありたい。


12月に受ける試験準備、中学同窓会の後仕事。

20241021 Mon.

朝読書会
先日福井に行ったメンバーと。
現地で合流する前に、彼らが前日まで金沢近辺の発酵関連のお店を回っていた話を聞いてキャッチアップした。発酵食品は深い。味噌とか醤油、酒、酢など基本同じものの地方バージョンであっても、それぞれに理由があって発展したものでストーリーがある。パッと訪問してその店に出会うというより、探していくことになる。

そこに出会い、というフェーズが入る。
そこがいいところだし、そこが簡単に済まないところ。


妹の報告を受けても、母は”少し安心した”だけで、”安心していない” ため、致し方なく実家近くの脳神経外科へ行きできればMRIを取ってもらうことにした。午後診療の最初を目指す。

受診理由は、家族がろれつがまわっていないというので診てもらいたい、ということで固める。

60歳前後の男性ドクターは、要領よく、私の知覚や神経に左右差などの異常がないか、視線は安定しているか、など診察室でチェックをした。そして笑みを携えながら
「この診察では問題ないですね、何もなさそうですが、ご自身は大丈夫だという感覚なんですよね? こうして話していてもちゃんとお話しされているので大丈夫と思いますが、ご家族が心配されているんですね。チェックしておきましょうか?」
「そうですね、大丈夫だと思いますし、診察していただいて大丈夫ということですが、お願いします」
「そうですね、大丈夫そうですが、MRI撮ってみましょうか」
「はい、MRIでお願いします」
と、二人ともある意味共犯者のように、MRIを受ける意思確認をした。

この病院では9月下旬に新しいMRIへ入れ替えを行ったとHPに掲載されていたし、母によると普段から検査することが好きらしい。私としては、脳ドッグ2万7千円を払うのではなく、診察の一貫でMRIを指示してもらえたらありがたい。

初めて受けたMRIはなんとも変な感じだが、閉所恐怖症が勃発するほどの閉鎖空間とは感じなかった。

頭に均等に音が聞こえるのではなく、左側が多く、真ん中のときは会ったが、右側から聞こえることがなかった。これは私の頭の偏りなのか、機械がそうなのか。

MRI実施後、現状血栓はなし、過去2か月くらいの脳梗塞の後ももなし、との診断だった。8650円。

やっと母は "安心" した。

20241022 Tue.

むーん(Context,Process,Relationship)、パッ(Transformation)
という形で読書会での中身を身体に取り込んだ朝。

朝読書会を終えたら、急いで家を出て8:30川崎集合。
久々にラッシュ時間の山手線に乗った。ギリギリ身体を押し込んで、扉が閉まるタイミングには鞄を引き寄せて、閉まったら扉側へ身体を戻し踏ん張る足元エリアを確保する。身体はちゃんと反応してる。

8:50から始まる映画を3人で観る。スマホを忘れたことに気づいたがそのままにして待ち合わせ場所へ。一番最初に到着したみたい。何も変更なく会えるといいなと頭をよぎる。


映画『ぼくが生きている、ふたつの世界』

『コーダ』の日本版?と疑ったが、それとも違う。主人公が赤ちゃんの場面から始まり、最後のシーンで主人公にとってのストーリーが立ち上がる。これまでの経験、葛藤が、ひとつの焦点を結ぶ感じがした。主人公のなかでまとまってこの映画が出来たんだなと。原作は小説。

主人公が体験した数々のことが、彼のなかでまとまったストーリーとなり自他の世界について認識がまとまり、関わる人への能動的な想い(反応ではなく)が形を成す。そのとき、彼の生きる力が輪郭を現わす。こうなると彼はきっと生きていける。


3人でランチ、お店を出たら川崎ラゾーナの人工芝広場でお喋り。14時すぎ解散。かなり長い間、話していた。1人は先日土曜日に会った人、もう1人はその人が仲良くしていて、私は1度だけお会いした人。ここ7年前後の知り合いで、本、縄文や熊楠やオーケストラの話が共通項。


日比谷図書館に本を返しに行き、そのとき田村町木村屋というサンドイッチとケーキ・コーヒーのお店が目についた。図書館の帰りに寄ってみよう。

昔ながらの材料で作られた様子。ケーキセットでモカロールを頂く。美味しい。期待を裏切らない "ちゃんと作ったケーキ"。パクパク食べてしまった。メニューにはダブルケーキセットもあり、いまからダブルにしてもいいですか?と尋ねると嬉しそうにどうぞと言ってくれた。割と混雑してお客さんの出入りが多い。色々気になったが、他のお店ではあまり見ないキャロットケーキを2つ目に選んだ。ドライフルーツやナッツがちゃんと入っていて、これも美味しい。

お店のご主人はちょっと気難しい様子だが、テイクアウトするお客さんもどんどん来るし、愛されているお店のようだ。

少し前のブログだけれど丁寧に書かれている。値段は改訂されている。


ひゃー、18時から試験対策勉強に加えていただいていたのに、すっかり忘れていた。20時に気づく。おわって1時間経過している。
ああ、またこのパターンをやってしまった。
何かに熱中していると、すっかり元々の予定や枠組みを忘れてしまう。

情けないなぁと思いつつ、主宰の方にメールでお詫びを入れた。

20241023 Wed.

まだ体重が減らない。一旦6月の風邪でいい調子になったが、秋の旅行先が東北や北陸だと、どうしても白米を食べないわけにいかず、そうすると私は必ず太る。列車に座っていても、運動不足や空調の影響で水分が溜まる。それが戻らないうちに次の旅行が今回は重なった。

ま、昨日ダブルケーキセットを食べているような私なのだが。

どうして白米で太るのか、酵素に関わる遺伝子か何か調べたらわかるだろうか? 新聞記事に代謝ではなく別な問題で体重増加するとの見出しがあった。それもフォローしてみよう。

明日から屋久島。ここでは沢山身体を動かすはずだが、どうなるだろう? 

久々の飛行機、チケットレスになってから数回乗っているけれど慣れてない。高速船のチケットはまだ取っていなかったかも。無事到着できるだろうか?

20241024 Thu.

屋久島4日間
10/24 JAL641 0625-0815 羽田→鹿児島
    船  1010-1255 鹿児島→安房港 現地手配
10/27  船  1310-1555 安房港→鹿児島 現地手配
    JAL654 2040-2215 鹿児島→羽田

ちゃんと行けた!
そもそもJALも数年ぶり、スマホで完結する手続きが身についていないので、ドキドキだった。何を準備したらいいのか、よくわからず。

羽田6:16発 

そして鹿児島から港への移動、予約していなかったけれど高速船の座席確保など順調に進み、さほど揺れず酔うこともなく無事到着。

今回、友人が主催する4日間プロフラム、参加者は6人。一応みんなとお話できた。それほど偏屈にならずに済んだ(なる暇はなかった)。

DAY1 屋久島
町立屋久杉自然館
カフェ ne
宿へチェックイン Arc yakushima
夕食 a hevenly kitchen

屋久島は2度目。
だけどまだよくわからない。
徐々に特産、地元らしさを知っていきたい。

スーパーに掲示してあった地元小学生のPRポスター

町立の屋久杉自然館。よく工夫された展示で内容濃く、わかりやすく、面白かった。
縄文杉の幹の大きさを、床面に原寸サイズで示してあるのも、面白い。

・屋久杉、縄文杉について
・江戸時代の杉伐採、江戸から明治の生活
・縄文杉が発見された昭和の様子

2000年以上経過している屋久杉の断面
サイズはこんな大きさです
屋久島は年貢として屋久杉を屋根板に加工して収めた
米一俵 = 屋久杉の屋根板一山 = 切り出すために必要な木の大きさ
見つかったのは昭和40年代

自然館脇のカフェで休憩。ne Cafe. そこで飲んだコーヒーが、まろやかで美味しかった。ここの主人は、自分で塩を作っている。その "俺の塩"を使ったスコーンもあった。

宿泊するArc yakushimaにチェックイン。宿といっても、普通の宿泊施設ではなく、泊まりに来た人とここのオーナーとが織りなすコモンズを重視した場所。

夜は野菜メインのヴィーガン料理をa heavenly kitchen にて。野菜の味が活かされているのと、見た目がきれいなのとでとても充実した夕飯だった。

2mくらいある一枚板に載せて


宿に戻って三岳ナイト
焼酎の三岳の関係者がいて、美味しい三岳の飲み方を教えてもらい実践。
前割り(1日~1週間くらい、湧き水と焼酎を5:5で合わせて置いておく)は、味がまろやかで、直前に混ぜるのとは全然違うそうだ。それを証明すべく、その場で5:5にしたものと前割りを飲み比べる。確かに! 前割のほうがまろやか、その場で割ったものはアルコールがきつく感じられる。

屋久杉の焼酎ブランド "三岳"

水の分子が均等に分散している(=アルコールが分散している)か、偏っているかの違いらしい。

20241025 Fri.

前の晩、ほぼ徹夜だったためか、7:30に目覚め、8:00集合ギリギリだった。頭がぼーっとしている。

DAY2 屋久島
西部林道
大川の滝、そのまま海岸へ
海水汲み
塩づくり 火起こし、塩づくり

重ね煮 おかゆ


西部林道の海から山の頂上まで、生態系が繋がっているエリアを見る。
大川の滝をみて、そこから徒歩で海岸まで歩く。滝から海岸まで数百mというのが屋久島らしいところ。
別な海岸へ移動して、岩だらけの海岸で海水を汲み宿へ戻る。そこでは私はこわごわ過ぎて、水を汲む場所まで行ったものの、水運搬には一歩も貢献せず。みんな思いやりで対応してくれて、出来ない人であった。

午後は、釜に水を入れて火を起こして沸騰させる。
火がなかなかおきない。今日は一日雨降りで、薪は湿っているし、火をつけることに不慣れなメンバーばかりだし。一旦ついてこれで大丈夫そうだと思っても、重ねた木が燃えず火が消えてしまったり。新聞紙は最初使うなと言われていたし。
結局、島の住人で、火起こし経験がそれなりにある人が、新聞紙を使って火を起こすことができた。薪を割いて、より細かくすれば燃えやすくなるとか、そういう行動があまり出来なかった。

大きな釜からスタート

でもそこにいた5,6人がそれぞれやれることをやって、何とか沸騰させできそうな気がしてきた。沸騰するまでの時間は長かったが、水がだんだん煮詰まってきてからが早かった。

全然結晶が見えてこないと思っていたのに、4,5リットルが300mlくらいになったら、急に結晶が出来てきた。その変化の速さに驚き。何もないとおもったところに、いやいや、あるじゃん、という感覚。

作業しているうりに期待しているほど、あまり塩は取れないんだな~と思い至った後の、案外とれるじゃん、という感覚。それは皆も共通していて、最後は嬉しい驚きとささやかな達成感でみんな笑顔になった。

できあがった塩

貴重な塩を参加者人数で均等に分けてお持ち帰り。

夕飯は地元の焼き肉屋さん。
お腹一杯になったところで解散。
その後、三岳ナイト(焼酎)をしたメンバーもいるが、私は寝る方を選択。

20241026 Sat.

DAY3 屋久島
ヤクスギランド 30分コース
川遊び カヤックとSUP


曇り空。
宿からヤクスギランドがある1000m越えの場所まで車で移動するうちに、霧の中に入り雨降りのなかを30分散策。

途中、もやがかかり、周囲が見えなくなる。下界からみたらここは雲の中なんだろうな。

足元に気を付けながら歩いていたが、また転んだ。ここは大丈夫、注意しながら進もうと思った平らな場所で、以前と同じように右足が滑って尻もち。左の肘の内側を打った。

どこも怪我はしていないけれど、またやっちゃった、という失敗感。その瞬間はなぜ滑るのか原因がわからないままに滑ってしまう。あ~すべってる、という感じ。どうやって避けたらいいのかわからない。

ふう。
気分を入れ替えよう。

見学を終えてまた下界へ戻る道では徐々に霧が晴れて、海岸の方まで見えるようになった。ああ、あの水蒸気の塊を抜けてきたんだな。あの水蒸気は海から上がっていったもの、そのなかには昨日塩づくりをするために煮詰めた蒸気も混じっているだろうか?

曇りの間にお昼を外で食べようとしたら、また雨が降ってきた。アンラッキー? でも川遊びを始めるころには雨があがって、もう降らなかった。ありがたい!

まずはカヌーで安房川の河口から橋まで川登り。
うーん、頭でわかっているけれどうまくいかない。右に回ったら次左に回る。まっすぐ進むのはわずか。回っているうちに下流に流される。
楽しいのに、だんだん嫌になってきた。

みんなをだいぶ待たせて、橋の下でカフェタイム。そうか、こういうことがあるから、みんなここまで来られるように、途中脱退はなかったのか。私は行けなくでもいいと途中で思っていた。

美味しいコーヒーをもらい、写真を撮り、元気になったところで、今度は私はSUPに乗る。どうやら大変そうだし、SUP初めてだし、ここまで足を引っ張った私に何が起こるのだろう?と思ったけれど、川下りな楽なものだった。そしてSUPに立つことを諦めた私は、正座か膝立だけで済ませて、トラブルなく下った。

途中、川が90度に曲がっているところでは、つまり、四角の二辺が樹々の緑で埋まっていて、それらが川面に移り、とても美しかった。その風景をぼーっと見ているだけで幸せ。この景色はSUPや泳ぎに来るのでなければ見られない。なんて幸せなんだ。

リスクをとらない分、ちょっと物足りないかもしれない。でも今回の私のスタンスはコレに尽きるな。リスクをとらないから、スキルも上がらないけれどね。。。


川遊び後、温泉。そして宿泊地近くの地元のお店で夕飯、そしてカラオケ。
ここでも私は歌うことはないが、強力な歌唱力とムードづくりに長けた2人が引っ張って、他のお客さんを交えて空気が最高に盛り上がった。お店のご主人が私達のメンバーの1人とデュエット、お店のお母さんは、屋久島音頭を歌い、みんなでそれに合わせて踊り、最高潮だ。最後にQUEENのI was born to love you.を熱唱して私達グループは嵐のように帰っていった。

まるで歌姫2人がつくった上昇気流に皆が乗って、もくもく入道雲ができたかのような盛り上がりだったな。

宿に入る前に空を見上げると、星が沢山見える。天の川も見える。流れ星も。私は1つ見えたが、3つくらい見えた人もいる。

終えてみると、なんだか最高の流れで、PERFECTだった。


三岳ナイト(焼酎の三岳)を飲んだ人達も半分くらいいるが、私は強くないので遠慮した。
明日、荷物をまとめておいて7:30集合。

20241027 Sun.

DAY4 屋久島
朝ごはんづくり
屋久島での体験の振り返り対話
千尋の滝・竜神の滝・大山神社
港(みんなは空港まで)

焼き立てパンを皆でトーストしてトッピングをそれぞれ趣向を凝らして、朝ごはん。

1時間くらいの感想シェア、千尋の滝、竜神の滝、大山神社。お昼に屋久うどんを食べて、お別れ。高速船、鹿児島、観覧車、野菜夕飯。空港へ行き帰途。

千尋の滝

竜神の滝は、滝行をしたら随分厳しい修行となりそうな勢いがあった。そしてほぼ90度に角度を変えて次の滝があるようだ。蛇行しながら海に下っていく姿は確か私に龍のよう。

竜神の滝
竜神の滝

その後、地元の集落の神社へ。参道にもコケが生えていてレッドカーペットならぬふかふかの緑のカーペット。一の鳥居の手前で風がそよいだ。屋久島町麥生という集落の神社、大山神社。
とても雰囲気がある。上まで上がって、屋久島で遊ばせてもらったお礼をお伝えした。あまり人はこないようだが、水を取り替えたりちゃんとお詣りしている様子がある。

屋久島うどん、だしが美味しいのと、さつま揚げのような「屋久島揚げ」が美味しかった。これはトビウオのすり身で作っているそうだ。屋久島ならでは。

飛行機組より少し早く皆とお別れ。
今日は晴天、船が揺れることもなさそうなので、窓側の席を希望した。
船で島を離れると、景色がだんだん遠くなって郷愁をそそる。また屋久島に戻ってきたいと思う。岸壁で釣りをしていた人が、誰に対してか手を振ってくれていた。見えるかどうかわからないが、つい手を振ってしまう。

郷愁に浸っているうちに、種子島が近づいて来て、話しに聴いた馬毛島も見えた。ここは自衛隊が基地を突貫工事で作っていて、工事関係者が多数、種子島経由で渡っているそうだ。沖縄・奄美諸島の島に自衛隊基地が新たに作られているのと同じ流れ。ここ馬毛島は、住民がいない、企業が保有する島だったそうだ。それを国が買い上げ、基地設置したという。

海の上に細長く写っている馬毛島

種子島では、何か子供も一緒にファミリーイベントが行われている様子だった。乗船する観光客も多い。ロケット発射だけでなく、観光資源もあるらしい。

2時間半以上かかって鹿児島へ到着。バス待ちして鹿児島中央駅へ到着したのが、さらに30分後。のこり2時間を切っているので、駅周辺で鹿児島らしい時間を過ごそうと画策する。それでも出てくるアイディアは、あまりなくて、観覧車に乗ることと、スタバでスタンプをもらうこと。飛行機が20時過ぎ発なので、お腹にも何か入れたい。お土産はあるだろうか?

やや疲れていたので、荷物をコインロッカーに預け、スタバでカロリー高めなフラペチーノを頼む。案外時間がかかって受取り、遠くに桜島が見える席に座る。

見ていると、みるみるうちに日が陰ってくるので、急ぎ観覧車の乗り場を探す。ビルの上に設置された観覧車は珍しいそうで、日本に4台。見慣れた横浜みなとみらいの観覧車もこのカテゴリーに入るのか。

鹿児島駅と隣接する商業ビル

ビル6階に乗り場がある。エレベーターで上がると、そこは映画フロア、観覧車乗り場、ゲームエリアなどがまとまっていた。10代から30代、友達、カップル、ファミリー、外国人観光客など。グレーヘアで一人で乗る人なんて私だけだ。チケットはクレジットか電子決済のみ。ペイペイに残額があって良かった!

待つとおもいきや、すぐ乗れた。シースルーなカプセルに乗るには20分待ちだけれど、そこまで凝らなくて時間優先。
丸いカプセルに一人乗る。

桜島

桜島が良く見えた。先ほど高速船を降りてバス待ちしているときに、近くに桜島があることを意識せず写真も撮らずにいたことを後悔していたのだけれど、ここから全体が見える!
鹿児島はこんな近くにマグマを抱えた街なんだな。

せっかく2時間もあるのに、実質15分の観覧車がメインとはちょっと寂しい。でも致し方ない。地下の食品売り場で地元お菓子を買い(結局ボンタンアメのセット)、地元野菜のサラダを食べ(ジュースとセットで、1400円もした……いまどきその位当然か)、空港行きのリムジンに乗車。

プラス濃いフレッシュジュースと一緒に

空港で土産店をプラプラ眺めまわして、軽羹かるかんを2種類食べ比べのため買ってみた。母が好きなので、今週末一緒に長野へ行ったときお茶菓子にしよう。

いろいろ4日間のことを振り返りながら、22時20分頃羽田着。空港から電車に乗れたのが23時頃? 帰宅が丁度24時。

高速船 13:10 – 15:55
鹿児島駅で観覧車
空港バス 18:30 – 19:10
飛行機 20:40 – 22:15

楽しかったなぁ。

前回の旅行で増えた体重よりさらに1キロ増えた。つまり適性より3キロ増し。やばい、やばすぎる。


自民党がかなりの惨敗状況。
ちゃんと投票行動に結びついたんだな、今回は。

それでも八王子で萩生田光一氏が当選しているとはどういうこと?
安倍派五人衆で、裏金問題に深く関与して自民党公認を得られなかった人なのに、多くの八王子市民が投票したとは。

立憲がコケずに頑張ってもらいたい。変な足の引っ張り合いや既存の政治論理に入らずに。他の党が表明している新しい政治の在り方、議論の在り方を取り入れてもらいたい。と思うものの、立憲民主にしっかりした主張、現実策があるのだろうか? ないとは言えない。よい施策提案もあるけれど、大局的にみてどうなのだろうか。

が、私達に伝わってくるのは裏金問題責任追及ばかりだ。問題なのは確かだが、将来的な話も展開してもらわないと困る。

廃炉・減税・非軍事化をするとして、どのような道筋や戦略で、国際社会のなかで日本が立ちゆくシナリオを描いているのか、もっと見せてほしい。(そのビジョンがないならば論外)

この機に、国民民主党とか、維新が軍事化に大きく踏み出さないように。

しかし、国民民主党がキープレイヤーになっているのは事実。
かれらは無党派層のサラリーマンへの訴求力が高い話題を振って、自分たちの目的を果たそうとしているように見える。


明日、明後日の用事をちゃんとこなせるかな。すっかり忘れた先週のような事故のなきように、しっかり自分!

20241028 Mon.

朝読書会。新しい本に入った。
『水中の哲学者たち』永井玲衣
哲学そのものよりだいぶ手前にある哲学エッセイ(と思われる)

それを題材にああだ、こうだと話しながら読もうということに落ち着いた。本そのものは先週決めたけれど、どんな読み方をするか、未定だったのだ。今日は本を手にして、まえがきを読んで対話。
哲学が遠い存在ではなく、日常生活と繋がるものだとしたら、日常生活のなかで哲学の種をどう見つけるか、どのようにセッティングしたら哲学として育つのか、そのあたりを探りたい。



行こうかどうか迷った末、神宮外苑の再開発一連の動きのなかで、伐採が始まるかもしれないということで、10時から反対表明アクション。

ほんの10分ほど出てきた。活動そのものは、10時からおそらく11時近くまでは行われたであろう。私は11時の約束があり、ほんのわずかその場に立っただけ。

(左) 現状に異を唱えるひと (右) マスコミ
途中で警察官が3,4名 寄ってきた

正直伐採する場面に居合わせたくないというか、そう動くならば残念すぎて近くに立ち寄りたくない気持ちだ。でも目を向けて、見続けないといけない、とも思う。

活動そのものについて
私が活動にどうかかわるか、彼らとどういう関係を結ぶか?
両方がゴチャゴチャ混乱している。

私の顔を知っているひとは、見てみぬふりをしたかもしれない。短時間しかいないからズルいと思ったかもしれない。それはそれ。私がどうするかは別で、私の意志にかかっている。


The APOLLO@数寄屋橋を初訪問。ランチ、美味しかった。
美味しいと教えてもらっていたが、やっと行けた。

天井の高いおしゃれなスペース
茄子とひよこ豆のフムス、BBQチキン、レモンケーキ
このほかサラダ、焼きチーズ、コーヒー

オリーブオイルやフムス(豆のペースト)の使い方を上手になりたい。
数寄屋橋東急だったこのビル、2016年3月末開店からすでに8年経過している。私は初めて来た。


投票率53.85%、戦後3番目の低さだと。
期日前投票も低めだった、やはり当日一気に増えることはないんだなぁ。

選挙前後の政党別議席数


神宮外苑再開発に伴う樹木伐採について

午後、webサイトを見ると伐採開始との報道が各局で流れている。


20241029 Tue.

朝読書会

月イチ友人と、3ヵ月ぶり。
いつもの駅に向かい、いつものお店でランチ、いつものコーヒーショップへ移動して長話。
彼女はこの3ヵ月の間に、お母さんを看取った。90歳を越えていて大往生、老健にいたが最後は自宅ならぬ勤務先施設引き取りをして、実質自宅看取りのような形で2日間を過ごした。お母さまは、薬から解放され、チューブから解放され、娘のマッサージを受け、窓から入る日差しを観ることが出来て、好きな日本の歌手の歌をきくことができた。
夕方、旅立たれた。

はぁ、本当に人の最後は大事な瞬間だ。何かに取り込まれるのでなく、その人のペースで、その人にとってより快適な状況で過ごす、そうでありたい。

彼女のいつも壮絶な日々について話をききながら、私の呑気な生活、映画、本の話をする。その中には、ちょっとだけ彼女に直接役立つ話があるときもある。年相応の話、共通の知人の話。だいたいいつも似た話なのだけれど、彼女にとって、そして私にも、必要な時間なのだろう。


月末まで閲覧できるが実質今日だけしか私にはない。
杜の財団の矢野さん達が設立を呼びかけた風土学の初回会合の講演動画を視聴。
以下、個人的に響いたところをメモ。ちょうど屋久島から帰ってきたタイミングでもあり、ヒットする部分が多かった。

能登復旧支援および各地の土砂崩れ、国土強靭化
・土砂崩れを防ぐためには、土中の水の流れ、大気中の風の流れが大事。
・土木工学。創始者は、土木工学は地面が平らであることを前提とした数式をまとめているが、これはその土地の勾配や性質により、適宜調整して数値を割り出す必要があるといっている。しかし現代土木工学は、これをコンクリートなどで固めることで、場に応じた数値を割り出す過程を飛ばしている。
・土砂崩れが起きている場所は、水の流れが滞っていて、ガスが溜まっていたり、汚泥化していて、自然の循環作用が滞っていることが常である。
・したがって、水の流れ・風の流れを通すことで、土砂崩れに耐えうる環境を作る素地ができる。
・そのような環境では、樹木が根を張り、土に有機物が豊富に存在する。
コンクリートの道路で、水の流れを分断していることが散見される。昔の人は、流れを意識して道を作ったり川の流れを制御していたが、現代はそれをしていない。
・のり面というのは、地面を斜めに切った面のこと
・それぞれの風土に適したのり面の角度(勾配)がある。本来はそれを観察し、考えて自然から読み取るものであった。現在はそれを省いて、コンクリート工学的に計算して一定の数値を使用している。そのことで作業効率や費用が効率的に賄えると考えている。
・しかしそうやって抑え込んだ地形のなかでは、自然循環が妨げられ、汚泥化・ガス溜まりが生じ、豪雨や地震の折にそれが露見する。
・現在、国土強靭化と銘打って全国の土地をコンクリートで覆い防御しようとする案が政府起点にスタートしはじめているが、これは良かれと思いつつ、実は悪手である。そのことを、土木工学に携わる人、会社が知り、より良い方法を開発する必要がある。
コンクリートを使っても、そこに自然の揺らぎ(曲がり)、自然の呼吸(植物)があれば循環を達成することはできる
・自然の揺らぎとは、最大拡大していけば、宇宙の揺らぎである。

線状降水帯
・地中の水分が上昇して気流を作る。
・自然の循環がスムーズに行われず、限られた場所で集中的に発生する

神宮外苑
・神宮外苑は、日本列島のなかでへそにあたる場所。そこの地下水系が分断され土中が非循環することは、日本全体の揺らぎに影響を与える話になる。
・神宮外苑・内苑にある、天穴(コンクリ―トで覆われていない場所&水が通る場所)は、地盤安定に寄与している。

日本列島
・日本列島は、地球上で唯一4つのプレートが集まっている場所。ユーラシアプレート・北米プレート・太平洋プレート・フィリピン海プレート。
自然は揺らぎを起こしながら調整している
・ある意味、能登の地震は、揺らぎを起こして(プレートのひずみを)調整しているといえる。今後、しばらく日本列島で起きることは当然有り得る。

屋久島
・岳詣りという行事がある。屋久島は、お椀を伏せたような形で真ん中の山がとても高い、これを奥山という。そのまわりにある手前の山を前山という。平地からは前山は見えるが、奥山は見えない。
・前山に祠はあるが、奥山には祠はない。
・平地の集落に住んでいる人達は、地域でお詣りする岳がきまっていて、その前山に集団でお詣りに行く。そこから先、奥山へお参りするのは、さらに人数を絞り、少人数でお詣りする。奥山までお詣りに行った人は、帰りにその時期に咲くシャクナゲの枝を一家に一折づつ摘んできて配ってからみんなで直会なおらいをする
屋久島では必ずしも、高いほどいい、ということではない。上記のお詣りの仕方がそれを現わしている。

沖縄・奄美諸島
・そとからやってくるものは、みな海からやってくる。それはヨコから入ってくるものである。珍しいもの、尊いもの、それらは海から、ヨコからやってくる
・それと反して、西洋や中国では、尊いものは高いところから来る。その思想が反映されているのが、古事記などの高天原に神がいて下界に人間がいるという構図である。
・もしかしたら縄文のときは、ヨコからくる文化であり、上から降りてくるという階層の思考は存在しなかったのかもしれない。

とても中身の濃い話だった。
スピーカーはこの方々。
 堀 信行氏(風土再生学会会長/東京都立大学名誉教授)
 粟生田忠雄氏(風土再生学会/新潟大学助教)
 矢野智徳氏(一般財団法人杜の財団代表/合同会社杜の学校)

5,000円を参加費として支払が、この内容は、できれば多くの人に知ってもらいたい話。財団の活動費用も捻出しつつ、多くの人に知ってもらうにはどうしたらいいのだろうか? 5000円ひとりあたりについて、10人聞いてもらえるとか、そんな仕組みはどうだろう?


午前中、神宮外苑の方から、伐採状況を毎日撮影しようとSNSやメールで呼びかけがあった。日々目視することは一人ではできない。調整さんに担当できる日を答えて、一緒にやろうという呼びかけだ。

調整さんを見ると、発起人以外まだ誰も書き込んでいない。いきなり書くと、また悪目立ちしそう。気になるけれど、私にやれるだろうか?ちゃんとしたブレない撮影・ポイントを押さえたタイミング……。どのくらいの時間、撮影するのだろう? 同じ日に手を挙げてくれる人が居たら分担できるのだけれど。そんなことを迷いながら、どうしようか頭のなかで保留状態にすること数時間。

明日から出かけるから書き込むなら今日だな。夜になったら誰か団体名で書き込みがあった。私が担当しようと思っていた日は、相変わらず誰も候補がない。うーむ、書いておくか。あまり人がいないようなら、誰であっても参加する人がいる方がいいわけだ。猫の手も借りたい、というやつ。

ということで11/6に手を挙げた。どなたかと分担できたらお願いしたいとのメモを添えて。


中学同窓会の集合写真に名前を入れる件。
明日から出かけるわけだし、さっさとやろうと、二次会写真もプリントして、人の枠を書き出した。
一次会・二次会の人型を写し取ったものを紙にプリントアウトして、そこに名前を書き入れていく。人の形のなかに書き入れたらそうする。頭だけ写っている場合などは氏名を書き込めないので、番号を振る。番号を振った人たちは、写真の外枠に番号順に名前を書きだす。

やってみると1/3埋まっただろうか? 人数が多い一次会のほうが難しい。二次会はだいたい4列ぐらいに収まっているのでなんとかなりそう。この先どうしよう? 書き入れたものが間違っている可能性もある。だけど、これは幹事達に共有して、名前を教えてもらおう。

できるだけ書き入れた段階で、幹事LINEに書き込む。
同窓会直後に頭出ししたものの、みんなで決めたわけでなく私がやり始めたことだ。
・〇〇くんが、名前と写真の照合が欲しいとのコメントを残していた
・やってみた、人数もおおく皆さんの協力がほしい
・わかるところを教えてください
こんな内容で、人型をとった写真と、名前を書き入れたシートをペアにして、一次会・二次会を送った。明日から作業できなだろうから送りっぱなしになるけれど。

その直後から、何番はだれだれ、というコメントが入りだした。ヨーロッパにいる人は、いま午前中だからなぁ。ありがたい。

20241030 Wed.

パソコンでちょこちょこ作業しているうちに、家を出るのが9時を回ってしまった。10時からレンタカーを借りているのに。電話をして遅れる旨を連絡。結局1時間遅れとなり、11時からに変えてもらえるか伺うと可能だという。では、ということで返却を18時から19時に変えてもらった。これで帰りが少し安心だ。

レンタカーをして実家にいる母を載せて長野へ。

出発     11:30
談合坂 13:00
諏訪IC    16:00
買い物 16:20
宿泊地着17:00

平日なので渋滞もなく、順調に諏訪インターを降りた。牛乳やヨーグルトなど購入。

長野で標高1500mはもう寒い。電気カーペットをつけて厚着をして暖かいスープを飲んだ。

家を出てから5時間半で到着。

軽羹かるかんの食べくらべ
左、明石屋のほうが好みだった。


夜見ると、同窓会の名前照合を何人も教えてくれている。うーむ、これは最初に送ったものをアップデートしていかないと、わかりにくくなっちゃうな。念のためシートを持ってきていたので、そこに書き入れて写メを取ってLINEに送る。

リモートワークのみなならず、かなり便利なことになった。

そうするとまた反応がある。
有難い。ま、出来る範囲でまとめていこう。

20241031 Thu.

午前中は、持ってきたレースのカーテンを縫い合わせる作業。
ニトリのレースカーテンがシンプルで、適度に外が見えて良かったのだけれど、ちょうどよいサイズがなく、4枚かけて窓全体に行きわたるものしか買えなかった。つまり丈は合うけれど、巾が半分、それも在庫がなくて2枚だけ。
追加の2枚を買ってきて、今日はそれを縫い合わせて倍の巾にする。1.8mくらいをチクチク。母にもやってもらい、2人で2時間近くかかった。

それをしながら
今年むりでも来年こそは不燃物や廃家電を何とかしたいね、と話しつつ、最悪、実家まで持ち帰れば捨て方はわかるという話をしたりするうちに、やはりここで何とかしたいと、webサイトを真剣に見て、リサイクルセンターに問い合わせ、家電引き取り指定業者を見つけて電話してみた。おおよそ、やるべきことがわかった。指定されたリサイクル指定家電は指定業者へ。それ以外は不燃物としてリサイクルセンターへ。

2カ所をGoogle Mapで確認。そうなると持っていくしかないでしょう。

というわけで午後、レンタカーの後部座席を倒して捨てたいモノを載せる。

指定リサイクル家電: ブラウン管テレビ、液晶テレビ
不燃物: 石油ストーブ、かなり古いドライヤー、電気釜、アンテナ
     ホットプレート、VHSプレイヤー、卓上ホットウォーマー

まずはリサイクルセンターを目指す。途中、迷ってグルグルまわったものの、清掃センター行きのトラックを見つけてその後を追ってリサイクルセンターにたどり着く。

そこの仕組みが面白い。受付で車ごと計量してから、別な場所で廃棄物を降ろして、その後また車ごと軽量することで、その差、廃棄物の重さを計測する。20kg、400円で引き取ってくれた。

とてもシステマチックに感じられる。

次はリサイクル家電の指定引き取り業者へ。色々な産廃も引き取っている会社なのだろうか? 従業員3‐4人で営む中小企業らしい。私達のような持ち込みは多くないようだが、指定のリサイクル費用と手数料を足して、2つで6000円。(リサイクル費用は別途確認したところでは4500円弱)

こちらとしては、長年置きっぱなしだったスペースがスッキリして嬉しいことこの上なし。

近くの市営温泉で身体を温めて帰ってきた。

蓼科山から八ヶ岳の連なり


夕飯は餃子、具沢山汁など。地味な達成感があった一日。
あと2日、茅野の天気はどうなるだろう?



読んでくださりありがとうございます。

11月に入り、すっと気温が下がり、夕方17時過ぎるとすぐ暗くなる。温かい飲み物が欲しくなります。

冬に近づいて空気が締まってくると、どこか意識がカチッと動き出すような気がする。今年もそうであってほしい。もともと、一本ネジが抜けたような私が、これから1年毎ちょっとづつ緩みや軋みが出てくるだろう。それに付き合いつつも冬のカチッとした意識は持っていたい。

そんな気持ちを携え、1年単位そして人生の流れを思う初秋であります。

世界が、世の中が、変わるようでいて変わらないところもあり、でも確実に変わっていくでしょう。
変化の中には、自分にとって都合がよく快適なことも、不都合で痛みを伴うこともあるでしょう。

でも大丈夫、一歩一歩進めば、丁寧に出来ることをやれば。

きっと大丈夫と思い、ひとつひとつの小さな歩みを認めることができたら、生きていける。

みなさま、よい日々を、良い旅を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?