それって……ポートフォリオ式自由進度学習のことだよね

リーディングDX校の研修で
・学びの手引き(最初に目標と評価基準の提示、ここまでにここまではいこうね)
・進捗状況確認(今自分がどこまでできているかを共有)
・他者参照
といったことが示されたそうです。
受講した教員が思ったのが「それって、すでにやってるポートフォリオ式の学習じゃん」ということだったそうです。
私がセミナーをして、一緒に指導法を研究してきた仲間だったからです。

岡山県のICT教育の資料でも
・他者参照
・途中参照
・相互啓発
ということが示されました。
「オンラインでの協同学習」という言い方も、できるかもしれません。

ここ数年、私の学会発表テーマは「ポートフォリオ式ラウンドシステム」から「ポートフォリオ式自由進度学習」へと表現を変えはしましたが、ずっと同じことを続けてきました。
気づくと、教育のトレンドが、それになってました。

コロナで机をくっつけられなくても、オンラインで意見交換したり、他者の制作物を確認したりすれば、オフラインと同じような協同学習ができるよね、ということでガンガンに推し進めてきたポートフォリオ式自由進度学習ですが、それは
・元気だけど自宅待機してる生徒
・相談室になら登校できる生徒
・オンラインでなら発表できる生徒
に積極的な学習機会を与えることとなりました。
正直、自分が教室にいなくても授業が成立してしまいます。

職員室にいながら、
「あ、休み時間だけど、すでにほぼ全員ログインして、学習を進めてるな」
とか
「お、昼休みに記録更新したな」
とか共有かけたポートフォリオを見て喜んでいます。

週末に共有ファイルをひらくとログインしてる生徒がいて
「週末に自主的に何時間も学習してるじゃん!」
とかタイムリーに自学の様子を目にすることもよくあります。

気になる点はひとつだけ。
自分が教室にいなくても授業が成立する=そのうち「箱としての学校」は必要なくなる
ということくらいでしょうか。
このスタイルの学習法の行き着く先では、教員はファシリテータや教材ソムリエになっているのだろうと思ってます。
全国完全N高化。
あると思います。


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