中国地区英語教育学会に向けての用語整理
用語の整理をしておきます。
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ラウンドシステムの中に
→本家5ラウンドとか
→ぷちラウンド(派生・バリアント)があって
→テストごと・学期ごとで区切ってラウンドを回したり
(他の教員と足並みを揃えやすい)
→スパイラル状に毎授業少しずつズラしたりする
(短期記憶が維持されているうちに繰り返す)
でも「何度も繰り返したぞ」ってだけだと指導者の自己満足で終わってしまうので「ポートフォリオ」で全員の進度を日々記録し、生徒自身が次の課題を選び取って挑戦する自由進度学習が「ポートフォリオ式ラウンドシステム」。
■ポートフォリオ式
→デジタル/アナログポートフォリオ
PCで管理してもいいし、紙でもよい。
→パーソナル/クラスポートフォリオ
学習者ごとにシートを作ればよりポートフォリオっぽくなるが
成績処理的には名簿とリンクした配置のタスクリスト的な
クラス全体表示ポートフォリオが有用。
→エンゲージメント
学習従事率。100%で当然と言えるようでありたい。
→インテンシティ
学習強度。あるいは学びの密度。教材の時間対効果。
高い集中力で取り組んでいてこそ、学習効果も高まる。
→自由進度学習のためのバッファ(緩衝)
各自が自分に合わせた課題を選び取って学習していると
教師がしゃべる時間はどんどん減っていく。
最終的には50分まるまるバッファとなり、
各自がどんどん自分の課題をクリアするようになる。
こうなれば自由進度学習は閾値を超えたといえる。
■本家5ラウンドの各ラウンド
1.音
2.文字との連動
3.音読
4.穴開き音読
5.リテリング
文法はどこでやるのかとか、リテリングはゴールじゃないとか、課題はあります。西村准教授もまだ完成形ではないと言われてます。
で、バリアント(派生)にこそ真のゴールへのヒントがあると考えていて、同じ指導法を実践する仲間とともに色々なバリエーションを研究中です。
■何ラウンドやったっていい
1.単語
2.ざっくリスニング(キーワードだけ聞き取る)
3.ざっくリーディング(スキミングやスキャニング)
4.じっくリーディング(熟読。または図形分析)
がっつリーディングでもよい(なんでもよい)
5.音読
6.暗唱
7.英語活動
……などなど。
ざっくリスニングは、指導者仲間の教え子さんの発案だとか。
こういう言葉から指導法や学習文化は定着していくんだろうなぁと実感中。
■図形分析法
・日本語訳せずに理解させるため
・クラスター(チャンク)で区切るスラッシュリーディングから更に一歩先に進み
・クラスターに関連性や意味をもたせる『図形分析法』
(たとえばbe動詞には=など。全訳より直感的で、スラッシュリーディングより具体的→「なぜそこで区切るのか」という理由がわかる)
■トータル・コーディネート
カリキュラム・マネジメントの時代、一コマの研究授業の内容だけをもって授業の良し悪しを図ることはできなくなった。1年間、3年間を見渡して、総合的に力を伸ばせたかを計画し、実行し、見取る時代のはず。ただし、そのためには細かく進捗を追う必要があり、ポートフォリオによる進捗管理や英検IBAのような単一スケールテストによる定点観測が不可欠。