自立速習と集中反復

新・隂山メソッドは、
・自立速習や集中反復など令和に対応した指導法の刷新
・デジタルによる高速化
・英語や筆順など新分野への展開
・全国への展開
などがキーワードだと思ってます
リマインダを兼ねて、ここでまとめておこうと思います

■自立速習
・将来自立して豊かな生活を送れるようになるため
・いま自律して学習する(必要なら戻って反復し、可能なら先取り学習をする)力を身につける
・戻り学習する時間を捻出するためにも、あるいはファストラーナーが時間を余らせないためにも、いったん高速に全体を俯瞰する

◯具体例
・ゴールデンウィークまでに当該学年の漢字や計算をいったん終えてしまう
 →授業がスムーズになる
 →基礎抜けの学び直し時間が確保できる(忘れたものを覚え直す)
・3学期までに次の学年の内容を終えてしまう
・冬休みのうちに次の学年の内容を終えてしまう
(学校の裁量により、ここが高速化しているモデル校が増えている)

■集中反復
・「毎日◯ページ」などの課題はナンセンス
・習得できたかどうか、結果にコミットしたかどうかを見る
・集中すれば、教師の想像よりはるか上に行ける

◯具体例
・漢字なら最速5秒で覚えられるはず【旧・隂山メソッド】
・百ますなら90秒で100問できる【旧・隂山メソッド】
 ↓
・デジタル百ますなら25秒で100問できる(いままでの90秒は紙というインターフェイスの限界であって、子どもの限界ではなかった)【新・隂山メソッド】
・タイピング英単語で最速136WPM(1分に136語=0.088秒に1キーをタップ。ネイティブ平均は40WPM)【新・隂山メソッド】

反復というとネガティブな(ドリル的な)部分ばかりが注目されますが、「全員が漢字を読めるようにして教科書に入る」とか「全員が計算できるようにして応用に進む」というのは、実は学習者にとって親切な設計だと思います。思考・判断・表現が重視され、ときに基礎が見落とされがちな現行の指導要領の弱点を補完していると言えます。
また「とっとと習得させて外で遊ばせたい、普段できない実験をやってあげたい」というのが本当のゴールであることも忘れてはいけないなと感じています。

モデル校による新・隂山メソッドの実践が始まってます。
教員不足・新採倍率激減の中、若手を潰さずに学校全体の教育力をあげる有効な戦略の一つだと感じてます。

いいなと思ったら応援しよう!