スマトラコーヒーの独特な風味とそのわけ
こんにちは、ポートコーヒーです。
昔ながらの喫茶店で良く見かけるマンデリンコーヒー。
中でもスマトラ・マンデリンといえば、なんとなく良いコーヒーだと認識されている方も多いかと思います。
今日は、スマトラ種のコーヒーの生い立ちや魅力を深掘りします。
目次
スマトラ種とは
スマトラ種の起源と生産状況
スマトラ種の味わい
スマトラ種の主な生産地
1. スマトラ種とは
スマトラ種とはアラビカ種の派生豆なのですが、その名称は主要な生産地であるインドネシアのスマトラ島から来ています。
2. スマトラ種の起源と生産状況
インドネシアでのコーヒーの栽培は、17世紀頃にオランダ東インド会社によりスマトラ島に持ち込まれ、以降全土で生産が始まりました。スマトラ島は火山灰が豊富な肥沃な土壌を持ち、コーヒーの栽培に適していました。だから風味豊かで良質な豆が生産できます。今では、インドネシアは世界第4位!のコーヒー生産国となっており、その中心地がスマトラ島なのです。
3. スマトラ種の味わい
スマトラの豆から淹れたコーヒーは、その独特のハーブや南国感のある香りとフルボディな味わいが特徴的です。ちょっと難しい表現ですね…
言い換えるなら、強めの苦味、深い甘さとスパイスの風味、低めの酸味があり、長い余韻が楽しめます。これらの特性は、スマトラ島特有のウェットハリング(スマトラ式)と呼ばれる、コーヒーの実から豆を作る処理方法からマンデリンらしさが一層引き出されています。
スマトラ式の工程
果肉除去
ミューシレージ(種の周りのヌルヌル)除去
予備乾燥
殻を外す
生豆状態で本乾燥
4. スマトラ種の主な生産地
スマトラ種のコーヒー豆は、前述の通りスマトラ島で主に生産されています。その中でも、北スマトラ州のマンデリン地区が特に有名で、"スマトラ・マンデリン"と呼ばれるコーヒー豆は、コーヒー好きの間で高い評価を受けています。ちなみに、スマトラ・マンデリンの等級は最高級がG1で、以降G2、G3…の順番の等級になっています。
以上がスマトラ種についての解説でした。このコーヒーはとにかくキレが良い!ハーブ系の香りが抜けた後に苦味が引き立ち、余韻でほのかに甘く、コクが深いコーヒーだと覚えておいてください。
熱く語ってしまうくらい独特の豊かな風味は、コーヒー好きにとって一度は試してみる価値があるでしょう。スマトラ島の恵まれた自然環境と伝統的な栽培方法が作り出す、この世に類を見ない風味をぜひご賞味ください。