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「ヤング≒アダルト」見どころ紹介・その1

ポータル1のテーマ映画「ヤング≒アダルト」の見どころについて書きたいと思います。

【まずは映画のアウトラインから】

「ヤング≒アダルト」
2011年アメリカ
ジェイソン・ライトマン監督
ディアブロ・コーディ脚本
シャーリーズ・セロン主演

「JUNO ジュノ」の監督ジェイソン・ライトマン&脚本家ディアブロ・コーディのコンビが、主演にアカデミー賞女優シャーリーズ・セロンを迎え、再タッグを組んだコメディドラマ。
児童小説家のメイビスは、夫と離婚後すぐに故郷ミネソタに帰ってくる。そこで、かつての恋人バディに再会し復縁しようとするが、バディにはすでに妻子がいて……。共演は「ウォッチメン」のパトリック・ウィルソン。(映画.comより)

ざっくり書くと、シャーリーズ・セロン演じるダメ女が、故郷に帰って騒動を巻き起こすコメディ

…といえます。
実際に笑えるところが多い映画ですし、何よりシャーリーズ・セロン演じるメイビスの行動(暴走?)が強烈に痛々しいので、それを追いかけることで、思い切り〝外側からの苦笑い〟ができるでしょう。

しかし物語が進むにつれて徐々に笑えなくなり、どこか考えさせられるものが浮かび上がってくる作品だと思います。

それについての感想や答えは、年齢や性別によって異なるような気がします。
そういった意味で、多くの語りどころがある映画だといえるでしょう。

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【メイビスという女】

…さて少し前置きが長くなりましたが、今回は主人公のメイビス・ゲイリーについて書きたいと思います。
彼女はこんな女です。箇条書きしてみましょう。

・児童文学の作家先生(自称。実は…)
・37歳
・最近離婚した
・元プロムクイーン
・プライドが高い
・自信過剰で周りが見えていない
・アルコール依存気味

そう、まさに最悪な部類の女なのです。

物語は、そんな彼女が地元に住む元カレから送られてきたメールを発見するところから動き出します。
そのメールは「赤ちゃんが産まれました幸せですヤッホー」というもの。
それを読んだメイビスはなぜか、
「きっと彼はがんじがらめの辛い結婚生活を送っている。
そして私にメールしてきたってことは、私のことをまだ愛しているはず!
彼を幸せにできるのは私しかいない!!
だって私はまだ彼をこんなに愛しているんだもの!!!!」
と思い込み()、荷物をまとめ愛車で故郷に帰ります。
そこでの彼女のとんでもない振る舞いが、地元のみんなを混乱させるのです。
しかし、彼女にもある過去があって…
最終的にメイビスはどうなるのか。そこも見どころです。

それでは、メイビスが引き起こす“見ていてツラい”問題行動の一部を列挙します。

・元彼との思い出を奥さんに自慢事件
・書店で彼女の作品が平積み事件
・「これ聴きながら初めて○○○したわよね」事件
・パーティー襲撃ドラム事件

…などなど。
事件の詳細が気になる方は、ぜひ映画をご覧ください!

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【シャーリーズ・セロンが演じるダメ女の悲哀】

この映画の見どころのひとつは、そんな女を見事に体現してみせたシャーリーズ・セロンの演技です。

元から演技派として知られるシャーリーズ・セロン。
彼女の代表作はいくらでもあります。
まず「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のフュリオサ大隊長。
「モンスター」のアイリーン。
最近では「アトミック・ブロンド」のブロートン役が印象に残るところです(そういえば「ワイルド・スピード ICE BREAK」にも出てましたね)。

このように“強い女性”を演じることが多い彼女ですが、「ヤング≒アダルト」ではそれと真逆の印象的なキャラクターを演じています。
あまりの好演っぷりに、メイビスの振る舞いを見ているだけで腹が立ってくることでしょう(笑)。

そんなシャーリーズ・セロンの、また違った一面が垣間見れるのが「ヤング≒アダルト」なのです。彼女はこの作品でゴールデングローブ賞の主演女優賞を受賞しています。

次回はメイビスを取り巻く人たちについて書こうと思います!

ポータル主催●岡本
Twitter:@otemotomovie

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