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僕とポルシェ

30代、医師。
ポルシェを知ったのは、いつだろうか。

車について意識し始めたのは、大学生の頃。2000年代前半だろうか。
実家にあった2代目プリウスで、憧れの車のお尻を見つけては、追いかけ回したものである。

SLRマクラーレン、430、ガヤルド、メルセデスAMG…

僕の世代では、ボンドはピアース・ブロスナンではなく、ダニエル・クレイグである。ボンドカーはV12ヴァンキッシュではなく、DBSである。こんなこと言うと諸先輩方に怒られそうだが。。

当時はSUVが街に増え出した当初であり、最も心昂ぶらせたはカイエンであった。恥ずかしい話、911の存在は知っていたが、あまり記憶にない。当時の現行は996だろうか。911のオーソリティが丸目だなんて、知る由もなかった。

角張って上下左右に張り出したバックシャンを見つける度、しばしの間、うっとりと眺めたものである。諸先輩方が縦割りクランクケースを積んだGTモデルに心を奪われたのと同じ…かな?まあ、そんな感じです。

それだけ、僕にとってカイエンは特別な存在であった。こうして、僕はポルシェというブランドに心を奪われていく。時代だろうが、こんなポルシェへの入り方もあってもいいんじゃないだろうか。
そんなこんなで、カイエンも今で3台目。一途と言えば一途である。

どんな入り方であっても、ポルシェを愛した人は、必ず、ポルシェに愛される。
ポルシェは、そんな愛すべき存在である。

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