ファルコン&ウィンターソルジャー1・2話感想
ディズニープラスのMCUドラマ第二弾、バッキー&翼こと『ファルコン&ウィンターソルジャー』の配信が始まりました。配信された1・2話の感想を簡単に書いていこうと思います。
相変わらず原作コミックの知識は聞いただけの付け焼刃なので正確でなかったらすみません。
ここからはネタバレ注意!
ファルコン
『エンドゲーム』でキャプテンアメリカから盾を受け継いだファルコンことサム・ウィルソン。
1話冒頭から映画並みのド派手なアクションをキメてくれました。完全に翼を使いこなして人間離れした戦闘を見せてくれますね。これまでより肉体を使って格闘スタイルが多くなってきたのはキャプテンを意識してでしょうか。アイアンマンやヴィジョン、ワンダも空中戦のアクションがありましたが、翼を利用した滑空する飛行をするファルコンはかっこよさが一味違いますね。これはこの後のエピソードでも期待が持てそう。
しかし、サムはスティーブから受け取った盾を自分の物にはせず、記念館のようなところに寄贈することにしていました。やはり、キャプテンの背中を一番近くで見てきた彼にとって、それを受け継ぐということは荷が重すぎたのでしょうか。この行動が、後の展開の布石にもなっていきます。
このドラマでは、あまり描かれてこなかったサムのバックグラウンドにも焦点が当てられました。思えば、『ウィンターソルジャー』で初登場時に退役軍人で、軍人向けのセラピー(?)のようなことをしていた以外は割と謎のキャラクターでした。そもそもジョギング中にキャップと出会って仲良くなって、逃亡中に助けを求めたらたまたま特殊なスキルを持っていたからそのままアベンジャーズに合流という、かなり偶発的な仲間入りの仕方をしていますよね。どうやら彼の実家には姉とその子らがいるらしく、両親の遺した船を売るかどうかで揉めている模様。いくらアベンジャーズといえど、黒人であることや指パッチンで消えていたことなどがハンデとなり、家業の資金繰りにも苦労している世知辛いシーンでした。
ウィンターソルジャー
一方、もう一人の主人公。ウィンターソルジャーことバッキー・バーンズ。
彼が暗殺者ウィンターソルジャーとしてとある人物を襲撃する衝撃的なシーンから導入されました。どうやら、過去の罪に苦しめらめ、それがフラッシュバックするような悪夢を見てしまっているようです。過去の暗殺については大統領の恩赦で許されているようですが、定期的にセラピーに通うことを義務付けられ、一つずつその罪を償うような生活をしていました。
ここで謎の日本風バーレストランのような場所で店員の日系女性とデートするシーンもありました。マッチングアプリにうんざりしたり、自分の年齢を冗談のように言ったり、今の世界に馴染めていないことを自覚し、少し自虐的に語っています。ファーストアベンジャーではどちらかと言うとチャラめのキャラクターだった気もしますが、やはり新しい時代に馴染めてないからあんな不器用な感じになったのでしょうか。それにしても日本描写がちょっとおざなりすぎる…。なんだよあの大福…。
タイトルにもなっている『ウィンターソルジャー』という名前ですが、暗殺者としての名前なので、バッキーがこのまま使い続けるのは違和感というか、あまりいいイメージがないと思います。新しい名前をもらったりするのですかね?(原作だとどうなんだろう)
新キャプテンアメリカ(仮)
指パッチン後の世界は、そう簡単に元通りにできたわけではなく、5年の月日で世界情勢がかなり不安的になっているようです。そしてアメリカの象徴的な存在であり、人々の支えでもあったキャプテンアメリカの不在。
そこで政府は新たなキャプテンアメリカを用意しました。サムによって返却された盾を持った新キャプテンアメリカ(仮)のジョン・ウォーカーが登場しました。
私もMCUでは一番好きなキャラクターがキャプテンアメリカ=スティーブ・ロジャースであり、憧れのヒーローであったため、初見時は「は? どこの馬の骨ともわからんやつが何キャップの盾を勝手に持ってるねん」って怒りの感情が強かったのですが……。2話で描かれたこいつは意外と庶民的でいいやつでしたね。もう少し謎の存在としてサムやバッキーと対立するドラマが描かれるかと思っていましたが、案外すんなり出てきました。二人とは対立はしていますが、視聴者のヘイトを集めるヴィラン的な描かれ方はしていませんでしたね。むしろサムとバッキーの方が歩み寄るジョンを断固として拒否している厄介な頑固者のようにも見えました。
キャプテンコスチュームのジョン・ウォーカーさんも絶妙にあまり強くなさそう感もちょっと好感持てますね(?)。『ファースト・アベンジャー』の世界大戦当時に国債売るマンとして活動していたキャップを彷彿させるような変なパレードみたいなのにも参加していましたね。
新キャップのモデルと言われているのが原作コミックスの「U.S.エージェント」というキャラクター。そしてサイドキックの「バトルスター」と呼ばれるホスキンスも(なんかさらっと)登場しました。調べてみると「U.S.エージェント」は一時的にキャプテンアメリカを名乗っていたこともあるけれど、本家と比べてよりアメリカという国家に忠実で過激なキャラクターのようです。彼らが今後どのようなにドラマにかかわるか、とても気になりますね。このまますんなり意外といい奴だなでは終わらないとは思いますが……。
ヴィランと今後の展開
本ドラマのヴィランは「フラッグスマッシャーズ」という集団。二話ではファルコン&ウィンターソルジャー&新キャプテン組が戦いましたが、メンバー全員が超人血清的なもので強化されたスーパーソルジャーのような描写でした。
超人血清と言えばスティーブ・ロジャースに打たれた際に開発者の博士が死亡し、二度と再現できないものとされました。アベンジャーズのハルクも似たような超人実験の失敗で生まれた存在でした。しかし、その後バッキーがサムを黒人のおじいさんの元に連れて行ったことで、スティーブ以外のスーパーソルジャーが実は過去に存在していたことが判明しました。このイザヤ・ブラッドレイというキャラクターは、原作では「ブラック・キャプテンアメリカ」という血清の再現をする実験で被検体となった黒人のヒーローのようです。人種差別はこのドラマの大きなテーマの一つになりそうですね。ちなみに、イザヤおじいちゃんのお孫さんが登場しましたが、原作コミックでは彼も血清の影響を受け継いでいて、「パトリオット」というヒーローになりヤングアベンジャーズのメンバーとなるようなので、また布石が一つ置かれた……?
そして、第二話のラストではついにジモが登場します。ヴィランとして再登場するのかな…?と思っていたら、シビルウォーの時に収監されたままでした。ヒドラの情報を得るためにサムとバッキーが会いに行くようでしたが、彼がどんな役割を果たすのかは第三話を待ちましょう。
登場予定のエージェント13ことシャロン・カーターも未参戦。予告編で見れたアクションシーンなども1・2話でほぼ出きってしまった(気がする)ので、3話以降はさらに未知のゾーンに突入していきます。
果たして、最終的にファルコンはキャプテンを継ぐ展開になるのか? はたまたこのまま新キャプテン・アメリカが定着するのか? 毎週楽しみに追っていきたいと思います。