『ARIA The CREPUSCOLO』を観ました
本日3/6、『ARIA The CREPUSCOLO』の舞台挨拶ライブビューイング付き上映を観てきました。取り急ぎ感想を。(ネタバレを含みます)
おれんじプラネット
今回はおれんじプラネットメンバーを中心としたエピソード。自分は原作とTVシリーズではアリス・アテナが一番好きな師弟コンビだったので楽しみにしていました。
エピソードの本筋は、歌手として活躍しているアテナになかなか会おうとしないアリスの様子を心配するアーニャ。同輩メンバーや灯里に相談し、二人の仲を取り持とうとする……というところ。
おれんじプラネットのメンバーは、アーニャを含めて少し天然が入った個性的な天才肌タイプ。そして、それ故か(特にアリスは)人間関係の構築がどこか不器用(姫屋の二人も別ベクトルで不器用ですが)。そんな不器用な一面がすれ違いの原因となっていました。
ウンディーネとしては天才と呼ばれ性格も年齢の割には大人びているアリス。でも灯里、藍華に比べて年下らしく、子供っぽい意地っ張りな一面も強調されたエピソードも多々描かれてきました。今回も、アーニャという後輩を持ってから"良い先輩"になれていないことに不安になっており、アテナに会うことでまたアドバイスをもらえてしまう。そんなんじゃ成長できない……。と彼女の意地がアリスがアテナに会おうとしない理由でした。こういうしっかり者だけど不器用なアリスちゃんが大好きです。
また、アテナもアリスが自分に対して怒っているから会おうとしないのじゃないのか……と彼女は彼女で悩んでおりました。その怒り(勘違いではありましたが)の原因は、アリスの昇格試験のとき、この掛け替えのない大切な時がいつまでも続いて欲しい、アリスが合格するのはまだ早いのではないかという気持ちが自分に合ったことでした。新作ではあるけど、TVシリーズのクライマックスのエピソードを裏から丁寧に補完してくれるいいですよね。確かアリシアさんも灯里ちゃんと離れるのが寂しいと言っていたエピソードがあった気が。
アテナさんのCVは、故・川上とも子さんに代わり、佐藤利奈さんが担当。ファンが多く、歴史もそれなりにあるシリーズのキャラクターの代役というのはとても大きなプレッシャーだったと思いますが、見事に演じ切ってくれました。いちファンとしてでっかい感謝。
蒼のカーテンコールシリーズで、おれんじプラネットに新メンバーとして登場したアーニャ。初登場の『ARIA The AVVENIRE』では顔見せ程度でした。口癖が「シベリア送り」(スターリン?)のフワフワした女の子。彼女のキャラクターも今回掘り下げられました。真っすぐにシルフを目指す幼馴染と再会し、"なんとなく"でウンディーネを目指している自分に不安になるアーニャ。フィクションの世界では自分の夢をしっかり持ち、努力するキャラクターが多いですが、こういうふんわりとなんとなく生きている人も世の中には多いと思います。言い方によっては"今どき"の子なのかもしれませんが、等身大で好感が持てました。
おれんじプラネットの三人は実は不思議な縁がありました。偶然出会った楽しそうに歌を歌う見習い時代のアテナに思わず心惹かれ、ウンディーネを目指すきっかけになっていたアリス、そしてアーニャ。出来すぎでは?という気持ちもありますが、ARIAはこれでいいのです。でっかいキセキです。
原作エピソード『Navigation58 エピフォニア』
TVシリーズではアニメ化していない原作エピソードも少なくないですが、THE CREPUSCOLO内で『Navigation58 エピフォニア』がアニメ化されました。また新たに描かれる"あの頃"のアリス、灯里、藍華、そしてアテナがどこか懐かしくしみじみしました。
原作のこの回を読み返しました。後輩ちゃんに(文字通り)絡む藍華ちゃんや、窓越しに現れる魔女っ子ベファーナのアテナ先輩が可愛い。そして、シャボンの国が本当に美しい……。
こんな状況の世の中だからこそ、大人になってもわくわくすること楽しいことを自分自身で見つけ、作り出していきたい。そんなエピソードでした。
その他のメンバーと小ネタ
その他にも細かいところに小ネタが多かった本作。
TVシリーズにも登場した懐かしのトラゲットメンバーのあゆみ、アトラ、杏が再登場していましたね。アリスちゃんは彼女たちから見るとああいう存在なんだ……。
そして、天野先生の別作品『あまんちゅ!』のキャラクターっぽい人たちもカメオ出演? 茅野愛衣さんが増殖していました。
新キャラクター、アレッタ。アーニャの幼馴染でシルフを目指す少女。こういう元気っ娘はARIAでは珍しい気が。空中から4Kgの重りを落とすのはあぶねえ!
観光客にとって、姿を見ながら願いを三回唱えると叶うとか、写真がお守りになるとかより神格化されているアリシア様。将来は関羽みたいに神様として祭られそう。
個人的名シーンに挙げたい暁さんのシーン。ニヤニヤ見てしまいました。がんばれアカツキン。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?