【殿堂ゼロ】環境デッキまとめ 2023.12
※略称を用います。
2023年殿堂ゼロ環境の流れ
これまで【ダーツデリート】【鬼羅star】【ジャックオービー】などの高速展開デッキが環境の中心だったが、《5000vt》《オフコース》の登場で状況は一変。
メタカードを横展開してから動く【鬼羅star】は従来の構築では戦えなくなり、構築の再考を余儀なくされる。
また《オフコース》の採用と高いレベルの受けを両立した【ガイアッシュバスター】が登場し、【ダーツデリート】【ジャックオービー】に大きな不利対面が1つ増えることに。
秋以降は【ペディアサガ】【赤青マジック】【アナカラージャオウガ】が登場。通常環境色が強いものの、他のデッキにパワー負けすることなく戦えている。
【メタビート】がかつて程の強さを見せなくなった結果、環境は【ダーツデリート】【ガイアッシュバスター】【大地サイクリカ】の3すくみに収束していく。
Tier1
ダーツデリート
《ラッキーダーツ》から強い呪文を撃つだけ。
対策する側は《オールデリート》《ギラングレイル》《ホール》のうち2つまでは対応できるようにしたいところ。
(大抵のデッキは2つに対応するだけで精一杯な上にそれでも完全ではないのでこのデッキが環境にずっといる)
☆《音卿の精霊龍ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》
元々《ロマノフホール》が入っていた枠。現環境ではメタクリの増加や環境の高速化により《ラストストーム》からの展開が狙いづらく、《ギラングレイル》や《オールデリート》への依存度が増している。その為、捲りの試行回数を増やして《オールデリート》《ギラングレイル》を狙いやすくできるこちらを採用している。
《勝利リュウセイ》から革命チェンジすることは多いので、闇雲に埋めないように注意。
ガイアッシュバスター
対ダーツデリート最終兵器。
《オールデリート》には《禁断》、《ギラングレイル》には計16枚の受け、《ホール》には《ガイアッシュ》+《ドギラゴン剣》+《カツキング》での回答があり正に相手の最大値を返すような構成となっている。
基本的にソリティア相手は不利だが、盤面を並べてくる【大地サイクリカ】には《カツキング》が使えるので比較的チャンスがある。
☆《蒼き団長ドギラゴン剣》
《カツキング》の出力を大きく底上げする1枚。【ガイアッシュ覇道】は5マナ時にプレイする《カツキング》はあまり強くないが、こちらではそこから《カツキング》や《栄光》を展開できるので、寧ろ《インフェル》より強い。
《ボアロパゴス》が簡単に作れるようになっているのも相まって《クラッシュ覇道》が不要になるレベルの展開力である。
殴る時も最後に《ガイギンガ》を革命チェンジ元として使うことで大抵の受けを突破できるのもよし。
Tier2
大地サイクリカ
殿堂ゼロソリティアの顔。
メタカードやメタ除去を十分に採用できているので不利対面の少ない、バランスのとれたデッキである。
反面、分かりやすい有利対面も少なくどの対面にもヒヤヒヤする勝負になる可愛さも。【ダーツデリート】【ガイアッシュバスター】と合わせて3すくみとしたが、【ダーツデリート】に対して大きく負け越すことからTier1ではなくTier2最上位とした。
☆《蒼狼の大王イザナギテラス》
サガのイザナギと同じかそれ以上の強さ。
《イザナギ》+《サイクリカ》+《大地》でループに入れる、
4マナ時《イザナギ》→《大地》から《エスカルデン》→《エスカルデン》に《ヒラメキ》で《アマテラス》降臨……などのループ補助に目が行くが、ブロッカーを置きながらサーチやブーストを行えることが地味ながら大きい。
ブーストする都合上《5000vt》の扱いが上手く、その強みを伸ばしてあげる意味でも4枚マストだと考えている。
赤青マジック
現代最高火力ワンショットに《ナンバー》が解禁。
通常環境の殴るデッキが殿堂ゼロだと「3キルしないと負ける」デッキに成り下がるのはよくある話だが、こちらは《ナンバー》の4枚採用が可能なのでそうはならない。
3t《カラクリバーシ》から《ナンバー》を撃って1度相手の動きを止めて、次のターンに《カクメイジン》を探す……といったゲームで無理のないテンポで攻めることができる。
1度動き出すまでは盤面を広げないので相手の《5000vt》に引っかかりにくい点もGood。
難点はブロッカーやハンデスがキツい。環境内では《ウォズレック》や《イザナギ》を使う【ペディアサガ】には苦戦を強いられる。
☆《氷柱と炎孤の決断》
ルーター兼ブロッカー突破兼展開カード。
多色なのはいただけないが先程述べた弱点を埋めてくれる強さで入れる価値は十分にある。《稲妻テスタ》を盤面に置いてターンを返すシーンも存在するので《カラクリバーシ》から撃つ《ナンバー》の5枚目以降としても扱える。
手札にリソースを抱えられると《ナンバー》《5000vt》を複数枚抱えてロックを継続するプランをとれるので、追加のリソースカードとして《シェイパー》を採用してもいいかもしれない。
ペディアサガ
旧環境最強デッキその1。《Mロマ》《ナンバー》の複数採用によってしれっと強化されている。
相も変わらず《ウォズレック》が刺さる相手と地上戦には滅法強く、最大値を求める傾向にある環境外にもマジレスしやすい。
ソリティアの例にもれず【ダーツデリート】は厳しいが、【ガイアッシュバスター】などの新環境デッキに軒並み有利が付くので【大地サイクリカ】に取って代わる日が来るかもしれない。
☆《邪神Mロマノフ》
《Mロマ》が2枚使えることによって、《ダンタル》を2枚マナに埋めることが可能に。
相手のコスト3以下呪文の出力が高くなりがち(ex.《ヘブフォ》、《大地》)なので、《Mロマ》→《ダンタル》→《ウォズレック》でゲームが終わる確率が上がっている。
《バビロニア》は他の環境デッキにcipの通りが悪いこと、《Mロマ》と比べて出力に差がありすぎることから不採用にしている。
Tier3
アナカラージャオウガ
まさかのメインデッキに制限カードなしのまま参戦。
メタビート特有のリソースとメタカードの枚数どうするの問題を《ラジオ》で強引に解決。
相手の全体除去に対しても《アーテル》で復帰したり《キャディ》で《5000vt》を出させないなどかなり隙が少ない。
メタカード1つ1つの枚数は少なめなので、《ラジオ》が間に合わなくて暴れられるケースがあるのは惜しいポイントか。
強力な制限カードを取り入れづらいのは勿体ない気もするが、それでも十分なパワーで今後に期待できる。
☆《ヴォルグサンダー》
唯一の殿堂ゼロっぽい枠。
《ミラクルスZ》4体の上に《ラストストーム》を乗せてそこから投げるのだが、なんとこれを狙う必要のある対面が存在する。
VS【ダーツデリート】である。
このマッチでは《とこしえ》+《同期》が完成すれば《オールデリート》《ギラングレイル》《ホール》の全てが止まる為こちらがかなりのターンを得ることができる。
しかしこちらが殴る場合《ホーガン》からの《デリート》をケアしなければいけない。
そこで、待てるターンを使って《ミラクルスZ》を並べて《ラストストーム》を作り、そこから《ヴォルグ》を投げて相手の山札を削りにいくのである。
(仮に相手の山札が多ければ限界まで待ってから《ヴォルグ》を投げればよく、最悪山札が残っていても回答は少ないと考えられる)
JO退化
旧環境最強デッキその2。《アルモモ》を通してしまえば詰む相手が多いので、高速《アルモモ》着地が可能なのがそのまま強みとなっている。
一応《ソーゾー》や《ヴィルドテラ》の強化も得ており、《アルモモ》でコントロールした時に打点を並べる難易度が落ちた。
【ダーツデリート】以外にタコ負けすることはないのだが、相手への妨害が《バッドドッグ》しかないのは3キルが横行する殿堂ゼロ環境ではネックとなる。
☆《頂上の王龍ヴィル・ドテラ》
《アルモモ》の進化元兼《アルモモ》を置いた後の追加打点。
ガードマンを持っているので、《ブルース》や《ドギラゴンX》の殴り返しを気にせす《アルモモ》を寝かしやすくなる。
【アナカラージャオウガ】同様、《アルモモ》でたくさんターンをとれる時は《ラストストーム》を作ってもいい。
鬼羅star
高速展開のメタビートが完全にコントロールデッキに。
ソリティアデッキの《5000vt》に対して《ジャミングチャフ》《ゾージア》の継続型ロックをかけ続ける方向で環境に適応。《ヘブフォ》等の軽量カードのお陰で中盤以降も余すことなくマナを使い切れるのも意外とロングゲームができる理由となっている。
とはいえ【ガイアッシュバスター】が重いのは変わらないし、メタクリの枚数も減っているので相手の最速押し付けに対応しづらい点は目立ってしまう。
☆《TTT》
1度ドローを挟まないと《ゾージア》《ジャミングチャフ》の連打が困難になる為採用。タップ効果で《鬼羅star》の殴り先を作ったり相手の《イザナギ》を寝かして攻撃を通す機会も多い。
《ゾージア》の都合上、7マナになるまでは青単色のカードを1枚までしか埋められない(5マナ時は《ジャミングチャフ》を撃つ為必ずしも5マナの時に赤白5枚置く必要はない)ので色の面でも都合がいい。
ジャックオービー
通常環境よろしくこちらでも大苦戦中。
メタカードに包囲されているとはいえ3tまでの《オービー》が通ってしまうと積むデッキが多いので、未だ対策を切るに切れないといったポジションでいる。
全体除去で即詰みする弱さでもなく、《5000vt》に対しては《オービー》で封じられるし、《オフコース》に対しては《零龍》を作ることで立て直し自体は可能。
同様に早期押しつけを狙う【ダーツデリート】の方が相手のメタを越えやすい上に直接対決でもあちらが有利なのも痛い。
☆《玉乗りコゾウくん》
2コストで《キャディ》《ミクセル》あたりに触れる。《ジャック》や《エール》のハマり具合ではこれらのメタを越えて3t《オービー》ができるゲームも。
複数枚引いても嬉しくなかったり、4t《オービー》の場合は崩されやすいことが課題か。
最後に
いかがだったでしょうか。
これを機に、少しでも殿堂ゼロに興味を持ってもらえれば幸いです。