【アドバンス】禁断入り5cドラサイ
最近自分が好んで使用していた【5cドラサイ】の解説です。使ってて楽しいし、ソリティア系以外には結構戦えます。
長い前置きも好きではないので、早速本文に入ります。
アドバンス環境における5cドラサイ
長所
・《ドラサイ》《ザーディ》《モルト》によって基盤を歪ませずにVS【JO退化】【赤単我我我】で一定以上の勝率があります。
・(これだけで100%足りるわけではないとはいえ)上記の防御ギミックの消費枠は僅か12なので《ロスト》《とこしえ》等の自分から相手の行動を制限するカードを採用しやすく、デッキパワーの低い相手は《モルト》《ロスト》の対処が難しいこともあり環境外のデッキに負けづらいと言えます。
短所
・4ターン目に相手の動きを潰しきることは難しく、基本的には5ターン目の《ロスト》から詰めていくことになります。受け寄りのデッキとしては寧ろ速い部類ではあるのですが、4ターン目から盾を殴らずに大きく動き出すデッキ、具体的には【青単スコーラー】【アナカラーダークネス】等には非常に不利なゲームになります。
・《ドラサイ》の防御ギミック自体は確かに強力ではあるのですが、《ドラサイ》が1枚以上トリガーする確率は42.7%、さらにそこから《ドラサイ》の踏み倒し先を引いている必要があります。つまり何かしら他の防御手段を追加で入れておかないと凡そ6割で殴り切られてしまうわけです。これが今回のポイントの1つで、《禁断》のメリットの解説に繋がるので覚えておいてください。
5cドラサイにおける《禁断》
メリット
・封印から墓地が肥えていくので、墓地を利用する《ザーディ》や《モルト》、《ヘブニア》の出力を上げることができます。やや極端な例ですが《ザーディ》を場に出した時に封印から《モルト》が落ちてそのまま《ヘブニア》で蘇生なんてこともあります。これが地味ながら大きく、1度テンポをとった後に素早くゲームを決めることが可能になります。
・デッキ圧縮によって特定のカードを引く確率やトリガーする確率を上げることができます。先程【5cドラサイ】の短所として
「【JO退化】【赤単我我我】には《ドラサイ》をトリガーさせ、尚且つそこで《ドラサイ》の踏み倒し先を手札に持つ必要がある為これだけだと6割程度で貫通されてしまう」と言いましたが、その問題もある程度緩和されます。
通常は《ドラサイ》の踏み倒し先がない事態を減らす為9枚目以降の光ドラゴンが入ることがあり《ヴァルハルザーク》や《XXDDZ》等がこれに該当します。
これらは【JO退化】【赤単我我我】の攻撃を受け止めることは可能なのですが、《モルト》と違い次のターンに詰み状態を作ったり6打点作ることが難しく、2度目の攻撃を受け止める必要があります。カードパワーも《ザーディ》《モルト》と差がありあくまで保険に近い枠です。やはり《ドラサイ》からは《ヴァルハルザーク》等ではなく《モルト》を踏み倒したいことが多いです。
ここでも圧縮の恩恵があり、《ザーディ》《モルト》を引きやすくなっている為9枚目以降の光ドラゴンをカットしやすくなります。
・長期戦で《ドラサイ》等の展開札から《ザーディ》を連打して禁断解放→LOを狙えます。あくまでオマケではありますが、これで勝つ試合もぼちぼちあるので、忘れないようにしたいところです。
デメリット
・《ドルマゲドン》を採用できない為その恩恵を受けることができません。具体的には《モルト》にスレイヤー付与+《ガイオウバーン》装備でミラーの耐性持ちを破壊できないことや、パワーアタッカーやスレイヤーを使えないので【ドラグナー系】の《ドギラゴンX》《ドギラゴン剣》を処理する為に自分も《レッドゾーンバスター》や《ドギラゴンX》を使わないといけないことが挙げられます。これが最大のデメリットなので迷った場合は判断の基準にすることをおすすめします。
・《ドルマゲドン》入りと比べて山札が3枚、置物不採用と比べて山札が7枚少ない状態でゲームをスタートする為ミラーでこちらが先にLOしやすいです。
・禁断解放後に《ドキンダム》を処理されて特殊敗北する可能性があります。特に【ガイアッシュ覇道】は《インフェル》で禁断解放を強制してくる為注意が必要です。
構築
人によって採用枚数が分かれる部分に絞って解説します。
初動枠 《デドダム》4《ミラクル》4《豊潤》1
計9枚
3ターン目に撃つバリューが高いものを上から順番に9枚選択した形となります。その為9枚目を終盤に役割のある《ステゴロ/お清め》ではなく《豊潤》にしています。
本来【5cドラサイ】は3→5→7のマナカーブがある為3コスブーストは5→7を兼ねれることや《デドダム》のキャストがやや不安定なこともあり初動10枚がテンプレに近かったです。
しかし今回は圧縮によってこれらの初動や5の動きである《火噴く》《ドラサイ》を引きやすいことを考慮し9枚としました。5の動きを引きやすいなら尚更初動を大事にしたいという考えも理解できる為10枚にするのもありなのかなと思います。
5の動き《ドラサイ》4《火噴く》4《ネバー》2
計10枚
《火噴く》は《オリフィナ》と比較した場合、耐性持ちクリーチャーや《ドギラゴン剣》等の高コストを処理できない点で劣りますが、墓地を用意したり受けるという点では《火噴く》が勝ると考えます。このカード単体では《我我我》や《禁断のモモキングダム》は止まりませんが《ドラサイ》《ヘブニア》の踏み倒し先を確保したり返しのカウンターに必要なマナを確保してくれる点で受けに貢献してくれています。
また《インフェル》と比較した場合、《インフェル》は2ブースト2ドローと《火噴く》に勝るリソースを獲得でき、カウンターで《モルト》+《インフェル》と封印を3枚剥がすことで禁断解放のカウンターを狙えますが、このカード単体で盤面処理ができないのが評価を落とす理由として大きく、今回は不採用としました。
必ずしも枚数を固定する必要はなく環境に応じて変える枠になると思われます。
《ネバー》は《ドラサイ》だけでは受けにやや不安が残る為追加の受けを入れる枠であり、手札から《ドラサイ》を撃てる《ドレミ団の光魂Go!》や《サイバーIチョイス》と競合します。これらは【JO退化】の《アルモモ》の呪文ロックを受け付けない強みがあります。
今回は《禁断》採用によって《ザーディ》の出力が高めになっていることから早期《ザーディ》の押し付けもしやすいこちらを優先しました。
その他 《ヘブニア》×2《ディール/ナンバー》×1
《新世界王の破壊》×1
《ヘブニア》は中盤以降墓地から《ザーディ》《モルト》を引っ張り出せる便利なカードではありますが、墓地を使う都合上フルスペックを発揮するまで時間がかかるのが理由で0~1枚程度の構築が多かったです。
この構築では禁断のおかげで墓地が溜まりやすかったりする分より使い勝手が良い点や、《ロスト》を撃ってから《モルト》を探すターンが存在してしまうので、その隙を減らしたいという点でも2枚の採用にしました。
あるかないかで展開力に大きな差が出るので、もし弄るとしても《ヘブニア》2枚からのスタートを強くおすすめします。
《ディール/ナンバー》は主に下面を目的に採用しています。《ザーディ》から撃つ呪文としても十分なスペックで、ミラーの《ドラサイ》や7コスト帯、【JO退化】の自壊札などを止めたり禁断解放後に【ドラグナー系】の《カツキング》を止めたりと序盤から終盤まで使えるタイミングが多い為評価が高いです。
上面もメインではありませんがそこそこの頻度で使用し、《ネバー》《ヘブニア》からのカウンターで【JO退化】の《禁断のモモキングダム》、【ガイアッシュ覇道】の《覇道》を処理できたりと地味ながら大きい役割を持ちます。《ディアボロス》で回収可能なのでクリーチャーであることそのものも大きいです。
《新世界王の破壊》は本来9枚目の初動の枠で今回は《デドダム》キャストの再現性を上げる為にこちらを優先しました。特にVS【JO退化】では早期に《ドラサイ》《ヘブニア》の踏み倒し先を確保できる《デドダム》の価値が大きくまた他の対面でも4t目はアドバンテージの大きい5の動きを引き込んで使いたいことが理由として大きいです。
《新世界王の創造》は13マナ溜めれないこともないですがこのセルの色や《新世界秩序》は特段欲しい呪文でもないので否定寄りです。
ドラグハート 《パーフェクト》採用
《パーフェクト》は【ドラグナー系】の《カツキング》のバウンス効果から《モルト》を守る為に採用しました。
特に【ガイアッシュ覇道】に対しては先攻4ターン目に《ドラサイ》+《ザーディ》《モルト》《パーフェクト》装備が通ると【ガイアッシュ覇道】側は不十分な状態で殴ることを強いられたり、そもそもこちらの盤面を処理できずに沈んでしまいます。《ドギラゴン剣》を絡められると盤面を処理されてしまう恐れこそありますが、勝ち筋を1つ増やせるのは大きいと言えるでしょう。
《ガイハート》はあるに越したことはないですが環境にいるデッキの殆どが《ガイハート》がなくても十分に詰めれる為他のドラグハートと比較した際優先度が落ちると考え《パーフェクト》と交換しました。
VS【アナカラーダークネス】に限っては早期《ガイギンガ》押し付けが少ない勝ち筋ではありますが1-9対面であることは変わらないのでその要素は切り捨ててもいいと判断しました。
今回は採用していませんが《インフェル》や《デッドブラッキオ》等のクリーチャーを追加で採用する場合《ガイハート》の使用頻度は大きく上がるので《パーフェクト》より《ガイハート》を優先することをおすすめします。
以上で解説を終えます。
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ぶらっきー(rebellion_vault)
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