爆走デコトラ伝説 やったことあるゲームを振り返る
1990年代後半
プレイステーション、セガサターン、nintendo64が群雄割拠し
新しい技術と斬新な発想が入り乱れた
ゲーム戦国時代
有名なゲームはブランド力を持ち、新人メーカーはそれに変わる発想で勝負していたこの時代
レースゲームといえばリッジレーサーが看板を背負っており
それがレイジレーサーやR4に進化するにつれ
車種やコースもどんどんとリアルになっていく
その反面遊びでレースゲームをするライトユーザー達はそのリアルなレースゲームについていけなくなってしまった。
そんな中登場したのが
爆走デコトラ伝説と激走トマランナーだ。
リアルなレースゲームに置いて行かれた人たち用と言ってもいいほど単純明快で、面白い発想、システムで出来ている。
トマランナーは別の記事で書こうと思うが、このデコトラ伝説は
普通のレースゲームではなく、長距離(色々な高速、自動車道)を走りまくるというゲームだ。
大体ゴールまで5分くらいの時間がかかり、レース中のBGMが演歌が流れ、丸々1曲聴けるという仕様になっている。
そして、レースゲームのカスタマイズといえば、エンジンやタイヤなどの新しいパーツを購入し、自身を速くしていくものなのだが
デコトラ伝説では、マフラーやクラクションを変えたり、トラックの絵柄をカスタマイズする形になっている
今から約20年前のこの時代は、やたらと車を改造する人が多かった。
その改造の仕方が、車高を低くしたり、ウーハー(重低音スピーカー)を積んだり、アルバローザのシールを貼ったりと
外見にこだわった改造の仕方が多かった。
そしてnack5という地方ラジオで配られたステッカーを張っている車をお互い発見したときは、親指を立てていいねポーズを送り合図をする
というファンキーステッカーというのが流行っていた。
その世代にドンピシャでマッチした爆走デコトラ伝説
ちょっと硬派すぎてそこまで有名にはならなかったのだが
確実に現代の40代手前の人たち人は刺さるゲームであった。
ネットをインターネットと呼び、情報をテレビ、ラジオ、雑誌しか得られなかったこの時代には
ジブラがドラゴンアッシュに喧嘩を売った
Mステでタトゥーがドタキャンしてミッシェルガンエレファントが2曲歌った
という出来事が伝説となっており
ましてこの時代にイタイ奴
という言葉もなかったので
そういうものがカッコイイとされてた時代に
自分の車を改造して自分を誇示する
というステータスに全力を注ぐというこのシステムが
デコトラ伝説というソフトを、隠れた神ゲーに進化させていった
と思う。