やったことあるゲームを振り返る 悪魔城伝説
僕の母の実家は栃木県足利市にある。
その家を僕らは足利ん家(あしかがんち※群馬弁)と呼んでいた。
小学1~2年の頃足利ん家に行く事になった。
その家には従兄弟で5つくらい上のみっちゃんと言う人がいた。
僕はこいつが嫌いだった。
ゲームはやらせてくれないし、プロレス技かけてくるし、意地悪なことを散々して友達とゲーセン行ってしまうやつだったからだ。
みっちゃんがゲーセンに行ってる間、叔母は
ゲームでもやってなよ
と言ってくれるのだが、みっちゃんは出かける前にファミコンのACアダプタを隠してしまう。
足利市と言う知らない土地でど田舎。家から出ては行けないので本当に何もすることがなかった。コレが本当に苦痛だった。
唯一の救いがゆずせんべい。
足利名物らしいのだがコレがめちゃくちゃ美味い。
ゆずの香りがほんのりどころじゃなくガッツリ1発目から入ってきて、そこまでしょっぱくない煎餅なのでどんどん食べてしまう。
写真と違って、昔は3枚入りだったんだけどなぁ。
ある日また足利ん家に行く事になった。
その日のみっちゃんは何故か優しかった。
なんと悪魔城伝説と言うゲームソフトを買ってもらったからだ。
僕はみっちゃんが嬉しそうにずっとプレイしているのを見続けていた。
ただコイツが下手くそ過ぎてずっと2面(時計塔ステージ)がクリア出来ない。
そこでジャンプ!
なんて助言をしようもんならぶん殴られるので
イライラしながら見ていた。
結局僕はプレイする事は叶わなかった。ので自分の中で悪魔城伝説=みっちゃんのやってたゲーム。
と言う認識で大嫌いだった。
しかしそんなある日、友達の村井くんがコナミワイワイワールドと言うソフトを持ってきた。
コナミのキャラクターたちが大集合する、今で言うスマブラ状態のアクションゲームだ。
その中にはキングコングやグーニーズ、ゴエモンなども登場していたのでテンションも上がり楽しくて楽しくてやり込んだ。
あるステージへ行くと聞き覚えのあるBGMに鞭を持った男がいた。
悪魔城だ!
みっちゃんのやってた悪魔城伝説のやつがいる!
※後から気づいたのだが、そのステージのBGMはVampire Killerで悪魔城伝説のBGMはBeginningなので聞き覚えのあるBGMでなかった。
そこから悪魔城伝説のソフトを持ってる人を探し出してプレイするようになった。
悪魔城伝説
悪魔城ドラキュラシリーズのファミコンでの3作目。聖なる鞭を持ったベルモント一族が100年に1度復活するドラキュラを倒しに行くという難易度高めの骨太アクションゲーム。
マリオや忍者龍剣伝と違い爽快感全く無くし、ダメージを受けたときの無敵時間で難所を突破すると言ういわいるノリでクリアしちゃうぜ戦法が全く通用しない、牛歩型アクション。(勝手にそう呼んでいる)
ここ最近で流行っていた死にゲーの走りでもあると思う。
悪魔城伝説が最初の出会いなので悪魔城ドラキュラの方にはあまり思い入れがないが、アクションゲームの中でも最高峰と言っても良い。
最高のグラフィック、最高のBGMでファミコンというスペックの中でこれだけのものを作れたKONAMIは本当にすごい。
BGMのだけの為にファミコンカセットの中にKONAMI 独自の開発したVRCⅳと言うチップを搭載しており、他のファミコンとはダンチの音が出る。
ゲームミュージックと言うジャンルを確立させた要員の1つとも言えるだろう。
ステージ3のMAD FORESTが特にオススメ
KONAMIの大好きな演出として
1の1ステージ(そのゲームの代表曲)をアレンジして後半のステージに持ってくる
という手法がある。
悪魔城ドラキュラのメインBGM:Vampire Killerを悪魔城伝説のステージ8でBGM:Dejavuと言うタイトルで流す。
シリーズやっている人には堪らない演出だ。ちょっとステージが多くてマンネリしてしまうアクションゲームもこれがある事でテンションも上がり飽きずらくなる。
BGMの事ばかりだが、アクションゲームとしても優秀で仲間を1人だけ連れて行くことができ、その仲間のアクションによってステージの攻略法もかなり変わってくる。
クリアしたと思ったら脱出しなくてはいけないステージや、嫌らしい場所の隠しアイテムなど、ロジック、難易度共に絶妙に作られている。
事実上FC悪魔城ドラキュラの完成形と言ってもおかしくはないだろう。
この悪魔城伝説の主人公はラルフ・C・ベルモントと言ってシモン・ベルモントではない。
ワイワイワールドに登場したのはシモン・ベルモントであり、悪魔城伝説と同一人物だと思っていたのだが、別人だったという事に衝撃を受けたのを覚えている。
おそらく結構な人が同じ勘違いをしているのでは無いかと思う。
ちなみにパチスロの悪魔城ドラキュラもシモンではなく、ラルフだった気がする。
ソリッドスネークとBIG BOSSの様にスマブラに出てたのってどっちのスネーク?状態になってしまう。
悪魔城ドラキュラジャッジメント(格ゲー)ではベルモント一族最強と言われるリヒター・ベルモントを差し置いてラルフ・C・ベルモントが参戦していたりするので
メーカー側も悪魔城伝説には思い入れがあるのだと思う。
小学校の頃は難し過ぎて3〜4面でリタイヤしていたので、実際にクリアした時は高校の時だった。