新卒1年目無双。
北海道から脱北した18才の頃、4年をコンクリートジャングルで過ごし晴れて「新卒キップ」を手にしたのが22才の頃。
それが片道切符だって気がついたのは最近の事。
21才の頃の私
カンボジアに散歩にいって、アジア通貨危機を知る。昔そんな事が起こっていたなんて全く気がつく素振りもなく、のんびりと「所詮、人生は壮大な暇つぶしだ」と宣っていた俗物。アジア通貨危機からジョージ・ソロスの本を読み漁り、金融工学に興味を持つあたり、超俗物。
元来「働いたら負け」という気質を持っている私は当然の如く(?)大学院の進学を目論む。勉強するにもお金がかかるという貧富の差を目の当たりにし、某国立大学院を専攻変更して受験し無事合格。進学予定だったが急に働きたくなる。
魔が差した
そうとしか思えない。
就職活動アレコレ。
敵「志望動機は?」
豚「あ、履歴書に書いてます♪」
というやり取りをマジで行い色々と落ちる。書いてるんだから読めよ、と今でも思う。しかしながらも、「捨てる神あれば拾う神あり」とはうまいこと言ったもので色々と内定もいただく。超氷河期時代とはいえ、ラッキーだったのかもしれない。
特技の欄に「一本背負い」と書いて激詰めされたことも思い出す。世にいう圧迫面接という奴だ。履歴書の殺風景なレイアウトに添えた一輪の花を理解できないとは非常に哀れ。こんな大人にはなりたくない。
今でも電話は大嫌い。
そんな中、うっかり入社した会社でうっかり研修で関連会社へ行く。入社早々、当時のはやりのOJTというやつだ。気になる業務は、、
朝から晩までテレアポ
私は前世できっと大きな悪行を働いたに違いない。おそらく、冷蔵庫のプリンを食べたとか、アリの巣コロリでアリの巣をコロリしたとか、そんな事をしてしまったのだ。目の前には受話器。1日500件〜はやっていた気がする。同期入社の人間なんて存在しない世界。この時期は社会を恨みながら生きていた気がするが、なんだか良くわからないけど成績はトップだった。
社会の縮図
そんなこんなで、お電話しながら日々を過ごしていたとき、たまたま会社のオーナーと食事に行く機会があった。
仕事は楽しいかと聞かれて、「テレアポ、タノシクナイ」とチンコロ(密告)した数日後に、直属の部長が課長に降格していたり、私の仕事が何もなくなって社内ニートになったのは社会の縮図だったんだろうと思う。
これが何故社会の縮図なのかというと、私達がいきている社会に存在する暗黙のルールや、合意のない勝手な期待・そして失望なんかが凝縮されているから。
新人は不条理に耐えて、気合と根性でどうにかする。
こんな風潮がまだあった時代。
社内ニートあれこれ
これは実は僥倖だった。何をやっても余計なことをしなければ文句もいわれないので、片っ端から裁判資料を読み込んだ(もろもろ訴訟の多いところだった)。法律?なにそれ?という話から、一般的なお話程度には理解できるようになった。
社会のルール(法律)を知った。
さらに流行りに敏感な俗物として、当時日本に導入されたばかりだった不動産のDCF(ディスカウントキャッシュフロー)法の勉強をした。これは、もともとは企業価値を算出する手法を、不動産に適用していこうぜ!という話。その後におこる不動産ファンドバブルの泡にまみれたのもこの時期の経験が大きい。
戦うための武器を持った。
今、振り返ってみて同じ新卒で社会に出る人たちに伝えたい事
給料と引き替えに俗世間へと魂を売り渡し、斜に構えた野良犬一年生であった私が伝えたい事は、
一人でやろうとおもうな(凹凸)
笑いながら生きたほうがいい(1.1)
という事。ここらへんに気がつくまでに随分と時間がかかった気がする。
チームビルディングプログラム(NNTBP)を義務教育で入れてくれればこんなにも不貞腐れた一年を過ごさなくてもよかったのに、とマジで思う。
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快適でスッキリした1年を始める為に
これ買うといいよ。
「お金で解決、良いじゃない。だって人間だもの」ハム太。
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