おっさんがほとんどポリエステル素材を履いてくると、こうなる。
靴下
おっさんは、
本当にめんどうくさがりだ。
ある日のこと、
おっさんがネットバンクの
口座開設をしたいとゆうので
僕がおっさんに
説明していた時、
事件は起きた。
確かあれは、
有馬記念の競馬を
みんなでやってみよう♪の流れで
開設の経緯になったのだと思う。
おっさんは、基本的に
説明書なるものは
読まないタイプの人間だ。
本人曰く、
感覚フィーリングを
大切にしているそう。
なので、
すぐにわからなくなり
聞いてくる。もしくは諦める。
今回のパターンも同じで
規約の同意のページにて
たくさんの漢字や
文字が並んでいると
より一層めんどくさくなり、
こっちに助けての
パスを出してくる。
もちろん、
その助けてのパスを
一度受け取ってはみるものの
僕もおっさんの
口座開設などめんどくさいので
ちゃんと、自分で読んで!
とリターンパスしてみる。
結果、おっさんは
拗ねてあきらめる。笑
規約のページを見ていたはずなのに、
もう犬猫の写真を見て
癒されている。
ところでだ。
さっきから臭い。
すごい臭い。
勤務時間も
大分と経っていたので、
僕の足のにおいが原因なのだと思った。
けど、まあ隣にいるのが、
おっさんだし
別にいいか、
ちょっと申し訳ないけど。
ぐらいに思ってもいた。
それから、おっさんを励ましつつ
時に、褒めつつ
なんとかネットバンクを
開設することができた。
すごく満足げな、
おっさんが隣には座っている。
本当に、この大人かわいいのだが
すごくニコニコしていたので、
理由を聞いてみた。
すると、おっさんは満面の笑みで
「パスワード忘れた 笑」
あれほど、そこは個人情報やから
どっかにメモするか、
忘れないようにするんやでと
言っていたのにである。
ところでだ、
さっきより臭い。
ほんと臭い。
さっきと
変わったことといえば
おっさんが
胡坐の姿勢に
なっているくらいだろうか。
特に変わったことはない。
話を、戻すが
おっさんのスマホを
のぞいてみた。
また、犬猫を見ておる。
「パスワードわかったん?」
僕はおっさんに質問してみた。
帰ってきた返答はこうだった。
「今日はもういいかな~。
開設できたし。また聞くわ~」
(・・・・??)
僕
「何を?」
「もしかして、パスワード?」
おっさん
「そうそう。あ!電話やわ!」
職場の電話が鳴った。
親機が隣の部屋にあるので
おっさんが走って
電話をとりに行ってくれた。
僕は残された。
正確には残されたもの?が
もう1つあった。
それは
ものすごい臭い空気である。
ほんと臭い。
見事に臭い。
おまけに、
においの元が胡坐の姿勢から
走り出したもんだから、
漂っている。
僕は確信した。
このにおい僕じゃない。
あいつだ。間違いない。
確信を深めるため、
僕は自分の夜まで
履いている靴下に
意を決し、鼻を近づけた。
それはそれで、臭かった。
まあまあのにおいである。
しかしながら、
あいつの足元にも及ばない。
においのもとは足元だけれども。
そんなこんなで、
おっさんが帰ってきた。
しれっと、胡坐の姿勢に戻り
再び犬猫を見ている。
なんか、犬のムービー見せてきた。
とりあえず、おっさんに聞いてみた。
僕
「ずっと僕やと思っててさ、
申し訳ないなーと感じててんやん?
言いたいことあんねんけどー」
おっさん
「おーん。どうしたんー?
なんかあった?」
と返事が返ってきたので
僕は、すかさず言った。
僕
「おっさん、靴下めっちゃくさいで笑
ほんまやばいで!!!
さっき電話取りに行ってくれた時に、
漂う臭いでわかってん!!!」
今でも僕は…
おっさんからの…
返答に…
驚愕したことを
覚えている。
おっさん
「ばれた?笑」
また次回。
無料で先読みしていただけます。
第3話 米粒 へはコチラから ↓↓↓↓
(๑╹ω╹๑ )