「旦那捨てたい」「育児はツライ」負の共感を求めるママたち
妊娠7か月。第一子が生まれるまであと100日をきりました。
なんでもググればでてくる時代、妊娠・出産・育児についてもスマホ片手にだらだら情報収集を続ける令和ママ(?)です。
妊活垢、マタ垢、ママ垢、、同じ境遇で集うSNSコミュニティ
情報収集に役立つのが、SNS。リアルタイムで同じような境遇の人とつながれるし、情報共有ができてとても参考になる。
私は今妊娠中なので、マタ垢(マタニティアカウント)でつながれるし、妊活中は妊活垢をよくみていて、出産したらママ垢とうつっていくのだろう。
共通するのが、それぞれの境遇で発生する「愚痴」の発信とその共感の数の多さ。
妊活垢:金銭的負担や仕事との両立、周りの理解の無さ、終わりが見えない不安
マタ垢:つわりなどの体調変化、出産準備のストレス、コロナ禍の心配事
ママ垢:育児の壮絶さ、夫の関心・協力不足、親との関係、仕事との両立
SNSで多く発信される愚痴は、一緒に解決策が提案されるわけでもなく、発信者が解決策をフォロワーから求めているわけでもない、というのが肝。
自分と同じ境遇の人(もしくは自分よりひどい状況にある人)がいることに対して、「そ~だよね~」「うちなんかもっと・・」と共感すること自体が目的。
むしろ、下手に提案策を発信したアカウントには、こういった共感者達が総攻撃しにやってくる。
楽しいよね、SNS。
育児は大変?地獄のような恐ろしいもの?
正直、妊婦の身で育児の大変さを毎日のようにSNSで目にすると、戦々恐々とする。
毎日大変そうで疲れ切っているママ達は、夫の協力体制や義実家との関係、社会制度などあらゆる愚痴をSNSで発散することで、どうにか自分を保っているのだと思う。
そういう愚痴に付き物なのが「なんで産んだの?」という愚問。
妊活中、自分がなぜ子どもが欲しいのかよく考えたけど、正直明確な答えは出てこなかった。
むしろ、このご時世、頭で考えれば考えるほど、子どもを産むメリットなんてデメリットに比べたら少ない気がした。
一生独身、DINKSなど、子どもを持たない選択も多い現代、子どもを産むことに対して明確な目的があった人ってそう多くないのでは。子どもはあくまでも、「授かりもの」というのが私の妊活時代の一つの答え。
産むことに対して、なんでもくそもなく、産まれてきてくれた赤ちゃんと一生懸命向き合っているママたちだからこそ、愚痴もでてくる。
愚痴は結婚・出産に対するネガティブキャンペーンになりかねない?
これまでつらつら書いたとおり、ママたちの共感を呼ぶ「愚痴」自体は悪いこととは思わない。でも、ひとつおせっかいながら不安なのは、結婚・出産・育児に対するネガティブな印象がSNSではびこってしまうところ。
例えば、日本の少子化対策について否定する愚痴は、「こんな国で子供を産みたくない」と自らの仲間(未来のママ)を減らしかねない。
「子どもが欲しい」というふわっとした曖昧な願望に対して、その後の育児の大変さというデメリットを押し付けてしまっていることにならないか。
でも、ここで登場するのが、またもやSNS。特にインスタでは、キラキラしたママ達の幸せそうな姿が日々投稿されている。
そんな素敵なママライフに憧れて、産みたい人は産めばいいし、産まれてから大変だったら大変!って言ったっていいよね。
かくいう私も、無事出産できたら、たくさんの先輩ママの愚痴に救われるんだろうな。
頑張っているすべてのママ達に幸あれ。