「ぼく走る」
ポレポレ気分です。訪ねてくださり有難うございます。この作品は高校一年の時に書いたもので、生まれて初めて形になった作品です。
幼い頃から空想、妄想、ファンタジーが好きで、それは今も変わりません。そこでこの作品をプロフィールに固定しました。読んで頂けると幸いです。出会えたあなたに幸あれ感謝💕✨☺️
『ぼく走る』
ぼくは学校がおわると走りだした
「廊下を走ってはいけません」と
先生の声がおいかけてくる
つかまらないように、もっと走る
ポツポツポツと急に降りだした雨にも
あたらないくらいに走る
ポツポツポツ ザザザザー
ゴロゴロゴロ ピカッ ザザザー
ぼくが早く帰りたいのは
妹が熱をだして寝ているからなんだぞう
雨のバカ!
しばらくすると、ぼくの涙をかわかすように
おひさまが顔をみせた
と同時に、不思議な音がきこえてきた
近づいてみると、小さなまあるい広場があって
色とりどりのあじさいが咲いている
こんなところに、広場なんてあったかな
ポロポロポロリン あじさいについた雨つぶが
不思議な音を鳴りひびかせながら転がっていく
キラキラキラリン 虹色にかがやく光が
ビー玉になって、ふりつもっていく
ぼくは夢中になって、光の玉をひろった
そして、また走る
妹は喜んでくれるかな
次の朝、ビー玉は消えてしまったけれど
小さな小さな虹がうかんでいた
妹とぼくは、その小さな虹が消えるまで
ずっと、ずっとながめていたんだ
おわり
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