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ドキュメンタリー番組を見て感じること

 テレビはニュースとかドキュメンタリー番組をよく観る。
ドラマはほとんど観ない。
たま~に、はまることはあるが数年に1回だ。
好きなドキュメンタリーのジャンルは特になくて、何でも観る。
 でも、逆に観ていてもやっとする内容の番組にあたることがある。
それは、自然生活を愛して、山奥とかでいわゆる「お金のいらない生活」を美化している番組だ。
 夫婦だけなら、全く自由だと思うし、大人なんだから自分の意志で選んでいるので、そういう生き方なんだろうなと思えるので気にはならない。
創意工夫で生活を整えていくのは楽しいんだろうという事は理解できる。
 しかし、子供がいる場合はそれでいいのかと思う事がある。
自然を友達にというのはいいと思うが、子育ては本来お金がかかるものだ。
子どもが小さい時はいいが、中学、高校、場合によっては大学となった時に、いろんな場面で「お金」が必要になる。児童手当はあるかもしれないが、それで賄えるわけではない。就学援助もあり、申請すれば経済状況に応じて給付もある。でも、それは義務教育までだ。
中学で部活を始めれば、運動部なら遠征費や様々な所でお金もかかる。
ユニホームや運動靴、バットやラケット、他もろもろ。
進路も例えば医者になりたいと思ったら、それなりの進学校にいかないと無理だし、模試や塾、遠方であれば通学にも交通費もかかる。
 進路を決める時に自分の家にはお金がないからと、希望の進路をあきらめることにならないだろうかと思う。
一般的に子供は自分の親や環境を選べない。
今の日本では教育費が無料ではないので家庭の経済的環境で進路にも制限が出てくる。奨学金も給付型ならいいが、貸与型なら卒業後に返金で生活が苦しくなる。
 自分たちがいわゆる高学歴に興味がないからと言って、子供たちもそうなるとか限らない。医者になって人助けたいとか、教員になりたいとか、銀行に勤めたいとか考えるかもしれない。
 子供が小さい頃はいいと思う。自分も外で遊びまくっていた子供なので、それは否定しないし、森の幼稚園とか賛成だ。工夫する楽しさも知っている。父が何でも拾ってきて、工夫してDIYしてた人だから。
 でも、子供が思春期になり、自分の将来を考えた時に、「お金」で可能性を狭めないですむ家庭の経済状況であって欲しいと思う。
「いい子」ほど、そういう事に敏感だし、子供でも自分の家の経済状況はある程度理解できるようになる。大人にとって「都合のいい子」にしないよう、周りの大人は十分に気を使って欲しいし、それができないなら、子供が成人するまでは、普通に働いてお金を稼いでくる生活をして欲しいと思う。
その後は自分たちで自由に「自然生活」を満喫すればいいと思う。
そんなことを余計なお世話だなと思いながら、番組を観ている。