宇宙怪人リクルーターという可能性
※初投稿記事なので、読みづらいところがあるかもしれませんが悪しからず…
0.この記事の目的
さてみなさんいきなりですが、現在のゲートルーラー第1弾環境で最強カードと言われると何を思い浮かべますか?
圧倒的盤面差をリセットするZAP、STK4という唯一性のグランキャラック、ソウルガード2枚ATK7貫通という要素モリモリガシャドクロ、スタッツのお化けゾルター、手札墓地だけではなく最近はダメージからも引っ張り出される過労死寸前のリバティーetc...
たくさんありますが、この高レベルカード達をおしのけて、必ず挙がるカードがあります。
そう、皆さんご存知
太陽系バックパッカー
ですね。
桃が入ってるデッキならほぼコイツがいると言っても過言ではありません。
試合中に自分が触れるカードが少ないゲートルーラーのルールの中で、最も枚数の多い公開領域とも言えるダメージゾーンから出てくることができる再現性の高さ。
裁定のおかげでほぼノーコストで出てきて、ワンチャンCNTで擬似回復+α。
しかも4/4/1という壁としても除去役としても最低限のスペック。
レベル1という4積みしやすい軽さ。
あと何より体の肉付きがいい。そしてYu Cheng Hongさんが描かれる美しいお顔。
はい、バケモンです。
この子のせいでHP4以下の人権が失われたと言っても過言ではありません。というか失われました。
もはやバックパッカー対策にバックパッカー入れないときついという状況…
というのは日々ゲートルーラーのことを考えている皆さんならご存知かと思います。
そしてそんな環境最強カードの一角であるバックパッカーをバチバチにメタるカードがコイツです。
はい、
宇宙怪人リクルーター
です。
やっと今回の主役を紹介できました。
前置きが長くなってしまいましたが、今回はコイツの可能性を皆さんに知らしめたいという想いをぶつけた記事になっております。
1.もぎせん2での悲劇と考察
事の始まりは先日行われたもぎせん2におけるリーグ最終戦、自分はミッドレンジアグロA赤桃で出場していましたが、こんなことが起こりました。
自分、ドライブがヴェルオクト号2枚!(自分のデッキだと最強の上振れドライブ)
オクト1号攻撃!→侵略大帝CNT→オクト2号を奪われる。
1号は次ターンジョーで処理される。
そしてその後、奪われたオクト2号に3回くらい顔を殴られボロ負け。
なんでオクト号くんでオクト号狩れないの…?絶妙なスタッツすぎるでしょ…
そして私はこう思いました。
侵略大帝(リクルーター)で奪えるユニットってどれくらい使われててるの?
2.使用カードの分析
はい、そういうわけで調べました。
もぎせん運営様がまとめてくださった、もぎせん2参加者25名×50枚=計1,750枚のリストをまとめ、レベル毎に表にしたのがこちら
レベル1以下ユニットの比率はユニットだけで見れば約64%、イベント含めた全体でも約38%。
毎ターン2枚ドライブやドローするとして、単純計算6割以上の確率でリクルーター対象ユニットを引くことになります。
さらにもぎせん2ではKデッキでもコスト1、2の高スタッツカードを安定供給する型が多かったこと、上で述べたバックパッカーの大流行もあり、数字以上に相手の場に優良低コストユニットがいる場面が多かったように感じました。
この時点で、あれ?リクルーターいけそうじゃん?て気がしてきました。
実際にもぎせん3ではどうだったのか、比較してみたのがこちら
ユニットの割合自体が上がっています。
さらに、そのユニットだけ見た比率でも、リクルーター対象のレベル1以下の割合が増えています。
はい、リクルーターの時代きてます。
この傾向は、
バックパッカーの採用数の増加が大きな理由であるといえます。
こちらを見てもらえば分かる通り、バックパッカーの採用率が跳ね上がっています。
約半数がバックパッカー採用とか環境おかしくない??
もぎせん2で全体12位から、もぎせん3では全体4位、ユニット内2位と大躍進。
さらにドローしたりドライブしないと場に出ないぼたんやジョーと違い、バックパッカーはダメージゾーンからも出てくるため、採用率以上に場にいる場面が多いです。
つまり、リクルーターがCNTした時に美味しい場面が多い環境であるといえます。
と、ここまで完全にリクルーターぶっ刺さり環境と言ってますが、データを整理しているうちに判明した若干ネガティブなデータも載せておきます。
このデータは一体何かというと、「リクルーターで奪うと美味しいユニットの比率」です。リクルーターの能力は相手ユニットを奪うだけではなく、リクルーターを相手に渡すことになります。
つまり、HP2以下のユニットを奪っても渡したリクルーターで処理されるため、壁として機能しないことになります。
反対に言えば、リクルーターで奪って美味しいのはHP3以上のユニットということです。
それを理解した上でもう一度先程のデータを見ると、リクルーターで奪って美味しいユニットの割合は減っているのです。
これは、
①バックパッカーを処理できるジョーの採用増加
②稲城等のぼたん以外の0コストSTK2の採用増加
③ヴォルトナ配布による深淵創生の増加(キーパーツが低HP多い)
が要因であると推測されます。
しかしこのデータを鑑みても、場に出る機会の多いバックパッカーの採用増が著しく、リクルーターにとって十分に追い風の環境であったと思います。
3.デッキ原案
そして最初に作ったのがこれ
とりあえず侵略大帝とリクルーターでエブクラの枠があるから、ダイアクトーいれたエブクラ型にしよう。
というのが出発点でした。
基本的にはイベント犯罪組織でダイアクトーを頑張って引いて勝つというよくあるエブクラ軸に隠し味でリクルーターを採用するという形です。
しかし、すでにゲートルーラーを2ヶ月ほど遊び尽くしたみなさんはおわかりでしょう。
そう、
デッキに4枚しかないカード(ダイアクトー)は引けない
このゲーム最大の悩みポイント、再現性の低さです。
何度かこのデッキを試してみましたが、
◯ダイアクトー引けずに終了
◯ダイアクトー引いてもZAP等で大量のソウルを抱えたまま退場
◯イベント犯罪組織のCNTが空振る
◯というかリクルーターが見えずに勝負が終わる
等々、問題点だらけでした。
流石に構築を練り直す必要があるな、と思いました。
(この時はすでにもぎせん3のデッキ提出期限2日前でした…)
4.構築の見直し
そしてデッキ提出期限も迫る中、構築に頭を悩ませていた私は、もぎせんの運営をされているあーちゃんさんのもぎせん2考察記事を目にします。
各デッキの考察等々ためになることばかりですが、この言葉が悩みを解決してくれました。
上位デッキに共通して言えることは挙動の一貫性でした。
(中略)コンセプト単位で構築ができ、勝利までの道筋が見えるカード選択をしているデッキが偉いなという印象。
アプレンティスはプレイ枚数が少ないため、器用貧乏リストだと貧乏時に相手に付け入る隙を与えてしまいます。
環境採用カードを腐らせるor弱体化させる構築時点での有利不利は間違いなく存在する
最初に考えた構築は、まさに器用貧乏でした。
中途半端にナイトを意識したガチホラーとハンニバル。
中途半端に入れた御影。
0コストだからとりあえずで入れている牡丹、ジョー。
そして、使いたいはずなのに中途半端な枚数のリクルーター。
正直今このレシピ見ても、どうやって勝ちたいのかわかりません。
そこで、考えました。
うん、まずわたしはリクルーターを使いたい!
リクルーターで相手の環境に蔓延るバックパッカーを奪いながら、押し付けるリクルーターは火力カード等で処理しつつ盤面有利を取り続ける。
あれやこれやと仮想敵を考えすぎて器用貧乏になるより、このNTRコンセプトに全振りしようという結論に至りました。
5-1.デッキレシピ(不採用カードについて)
そうしてできたデッキがこれです。
一つずつ説明していきます。
まず、不採用にしたカードについて。
・宇宙犯罪組織エブリデイクライム
ダイアクトー+エブクラ採用してたら無条件で4積みするものと思ってましたが、正直このコンセプトでは不要でした。
上で述べた通りそこそこCNTが空振る、最終的なエブクラの数が控えめになったので、ドライブ時もそこまで強くないということで、4→0枚に。
これにより、CNT枠とデッキコストに余裕ができたのは構築においてかなり大きかったです。
・ガチホラー、ハンニバルレイザー
どちらもハンデスによりナイトに刺さるカードですが、ぶっちゃけもぎせん2と同様アプレンティス>ナイトになるとの読みで全部外しました。
コンセプト的に盤面への干渉重視なので、A相手に腐る可能性のあるカードよりも、火力等のカードを採用したかったということもあります。
また、宇宙犯罪組織を抜いたことでダイアクトーへのアクセスが減る=ダイアクトーに依存しない、固執しない構築となり、無理にエブクラに枠を割く必要性が無くなったのも不採用にした大きな理由の一つです。
・冬将軍 御影
元々はリクルーターを押し付けた際に守備ゾーンに置かれると思い、そこをさらに除去する役割で入れていました。
が、リクルーターは2/1/1という最弱レベルのスタッツなので、御影じゃなくても処理できる。
アグロ系デッキにはただの低スタッツバニラになってしまうなどの懸念があり採用せず。
その代わりに守備に置いたリクルーターも処理でき、相手の攻撃カードの処理にも役立つ火力カードを多めに採用しました。
・ゆきんこ 牡丹
ジョーとどちらを採用するか悩みました。
ですが、デッキコンセプト的に顔殴りより盤面重視なので、ジョー採用です。
盤面とりつつちまちま殴るので、STKよりATKを重要視しました。
5-2.デッキレシピ(構築の狙い)
では、採用カードについて理由を順番に説明…
の前に、このデッキの理想とする戦い方をお伝えします。
1.リクルーターや火力カードで相手の低レベルユニットを処理し、盤面有利を維持することを第一に考える
2.攻撃面では、毎ターンルーラーでの顔殴りを確保しつつ、ユニットの攻撃は盤面処理を優先
3.守備面は相手のレベル1以下ユニットがいる時は、リクルーターでのNTRがあることから1点2点程度なら無理に防がない。
ルーラーの攻撃をNTRユニットを壁にして止めるのが理想。(防衛戦等で生き残らせれれば◎)
5-3.デッキレシピ(採用理由)
では、改めて採用理由について一つずつ説明していきます。
・鬼The島隊長 鬼ノ宮 鋼牙(1枚)
こいつのために赤採用してるまである。
ダメージ途中に捲れれば、実質妖怪法+好きなCNT効果みたいなもの。
ダメージの最後にきた場合、確定サーチでダイアクトー呼んだりできる。(エンドブラキャトーピードは知りません。)
単純なサーチじゃなくてデッキトップに置くってのが弱そうに見えて実は最強効果。
・侵略大帝(1枚)
みんなこいつに一度は痛い思いさせられてるだろうからあえて語ることはないです。
ただ、一枚ゆえの不安定さは否めません。
事実、活躍するより空振りする場面が多かった笑
・大首領 宇宙魔神ダイアクトー(4枚)
引ければ強い。(異論は認める)
即時2点は相手の小型ユニットを焼いたり、押し付けたリクルーターを焼いたりで活躍の場はかなり多い。
ATK3+2点での5点ラインやATK3+バックパッカーでの7点ラインなど痒い所に手が届く。
HP5もバックパッカー圏外なのは優秀。
ただ、ダイアクトーがいると盤面処理が楽になり顔殴りが増えるので、相対的にCNTZAPやオーマイガーの被害に遭いやすい不幸体質の持ち主。
それでも最低限の盤面処理はでき、引ければかなり有利になるため、文句なしの4枚採用。
・ZAPZAPZAP!(2枚)
盤面有利を第一に考えるこのデッキには欠かせないカード。
当初不採用にしていたのは、盤面焼きすぎるとリクルーターで奪うカードがなくなると懸念したため。
大型カードの処理できるCNTがないため、採用。
リクルーター押し付けた後に捲れれば、5点まで道連れにできるようになるので、ZAP対策にHPを重視している場合でも2枚体以上持っていける可能性が高い。
ただやっぱり焼きすぎると奪うカードがなくなる、コストが重いということで2枚採用。
・宇宙怪人リクルーター(4枚)
このデッキの主役。
デッキに4枚しかないカードは引けない、と言いましたが、CNTは別です。
毎試合どこかでこいつは動いてくれます。
狙いどころはバックパッカー、サメ、ぼたん、戦車、山田、アールヴあたりでしょうか。
既に言った通り自身のATKが2のため、 HP2以下を奪っても押し付けたこいつにやられてしまいます。
そのあたりも盤面と相談しながらエーテル等のタイミングを選びましょう。
相手のバックパッカーをNTRって壁にし、ルーラーの攻撃を防いだ時は最高に気持ちいいです。
相手のユニットを弱体化した上でHP4の壁ができるのは実質闇のジンの上位互換。
みんなもこの気持ちよさを味わおう。
主役のため、当然の4枚採用。
・太陽系バックパッカー(4枚)
間違いなく環境を動かしているカード。
盤面有利を目指すこのデッキでは、ダメージゾーンから出てきて時には壁、時には盤面処理役になれる4/4/1は神スペック。
また、即時火力カードも多いため、詐欺ムーブもほぼ成功する噛み合いの良さ。
ダメージがCNTした場合は実質回復+ドライブ1増
採用しない理由が見つからないので4枚採用。
・ホラー軍団 サメリアン(4枚)
アプレンティス相手の場合、コスト1、5/4/2は壊れスペック。
相手からしたら厄介なカードのため、攻撃を吸ってくれることも多い。
エブクラの貴重な攻撃要因なので4枚採用。
・万能ロボ ポジム(4枚)
ZAP対策と壁要員。
リクルーターで相手の攻撃力を削るため、普通のデッキだとかなり処理に手こずる。
壁が必要ない時はSTK2が光る。
バックパッカーの範囲外のHP5という唯一性を高く評価し4枚採用。
・マジック・ブラスター(2枚)
火力CNT枠。ブラキャ8枚積んでいいならブラキャ積む笑
基本はバックパッカーの生贄。
ユニットがいないと空振りもあるため2枚の採用。
・ブラスターキャノン(4枚)
火力CNT枠その2。個人的に最強CNT候補。
コスト1で2点火力か1点バーン選べるのはヤバすぎ。
リクルーター焼いたりガシャのソウル剥がしたり、何もない時は顔に1点与えたり、最後の詰めに使えたりと裏目の場面がほぼない。
バックパッカーの生贄候補だが,個人的にはあまり使わずに選択肢を残しておきたいカード。
裏目がないので当然の4枚。
・マスターフューチャー エド(2枚)
火力CNT枠その3。
コストを圧迫しない火力CNTということで採用。
たまにODで下級ユニット処理、攻撃でリクルーター処理と相手盤面をボロボロにすることもある良カード。
CNT枠の関係で2枚。
・鎌鼬のジョー(4枚)
大抵のカードを処理できるイケメン。
こいつと2点火力でゾルター処理できたり、このデッキでは数少ない大型処理の要。
相手もあまり生かしておきたくないので、攻撃を吸ったりブラキャを逸らしたり、実は防御面でも一役買っている。
コスト圧迫もしないので、4枚採用。
・エブリデイクライム戦闘員 バッドマンズ (4枚)
数少ないエブクラ枠。
ダイアクトーと並べばゲームエンド級の強さに(言い過ぎ)
まぁそんな場面1マッチに1回あるかないかなんですけどね…
スタッツも最低限あり、コスト圧迫もしないので4枚採用。
・エーテルフィールド(4枚)
最強の盾。以上。
・絶対爆発! 宇宙ミミック(3枚)
もぎせん2ではセット割りが割と多かったので、ワンチャンバーンできるかなという欲望のカード。
ただ、このデッキではリクルーターを焼くという重要な仕事があるため、1点火力を使う場面はそこそこ多い。
その時はもちろんバックパッカーのエサにしてあげよう。
欲望と仕事量を鑑みて、多めの3枚採用。
・決死の防衛戦(3枚)
空いた枠に最後に入れたカード。
にもかかわらず、かなり活躍してくれた影の功労者。
奪った壁を厚くしたり、ダイアクトーをZAPから守ったりとわりといやらしい動きをしてくれる。
そして盤面有利をとるこのデッキでは、こちらのユニットがいない場面が少ない、相手は処理された後の限られた盤面での対処をしなければならず、その計算を狂わせるこのカードはかなり刺さる。
と、思った以上に良いカードでした。
非CNTの大祓え下さい。
空いた枠に入れたので3枚と中途半端ですが、これくらいで良かったと思います。
以上、採用カードの解説でした。
読んでもらえるとわかる通り、どのカードもコンセプトを実現する、またはコンセプト通りにいった際にそれを補強する役割を意識しています。
個人的にはミミック3枚が重くないのはこのデッキくらいじゃないかと思っています。
6.最後に
もぎせん2での悲劇から半ばヤケクソで、
「俺も侵略大帝つかってやらぁ!」
「似た能力のリクルーターも入れたらぁ!」
という気持ちでデッキを組みましたが、予想以上に環境にマッチしてたと思います。
そして、もぎせん3の自分の目標の一つであった「戦績ももちろんだけど、構築であっと言わせたい」というのもかなり達成できたのではないかと思います。
リクルーターなんて使ってるの自分だけでしたしね笑
ただ、残念なことにこのデッキわりと分からん殺しなところがあります。
さらにナイト相手だとNTR対象を出してくれなくて、かなり厳しい戦いになります。
一度ダメージから出てきたバックパッカーを壁にせず、踏み倒してグランギャラックを出された時は、あっ…(察し)となりました。
とまぁ、対策されたらそれまでですが、
リクルーター対策するならもっと対策しなきゃいけないカードあるやろ
パッカーやらZAP意識で高HPが増えればその分追い風になる
という割と環境にマッチした能力を持っているので、かなり面白いと思います。
初投稿で気合い入れた結果、思ってた数倍長文になってしまいましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。
さぁ、あなたも LET'S NTR LIFE!!