もぎせん4環境考察(使用カード、コストについて)
0.はじめに
この記事は先日行われた(現在決勝トーナメント中の)もぎせん4のデータを引用させていただき、使用されているカードの傾向、ひいては現環境がどうなっているのかを自分なりに分析したものです。
なおもぎせん3でも同じ内容の記事を投稿しておりますので、気になる方はこちらもご覧ください。
読んでいた方が今回の記事も分かりやすいと思います。
前記事はこちら↓
なお、そちらでも書いておりますが、私は宇宙怪人リクルーター信者であるので、データがユニットに関することが多くなることについては悪しからず…。
ちなみに宇宙怪人リクルーターについてはこちらの記事参照↓
1.もぎせん概要
もぎせん4
・開催期間
リーグ戦+決勝 3/2~ 現在決勝トーナメント中
・参加人数
40名
・対戦形式
デッキ固定+リスト公開の上
2本先取マッチ戦
なお、2本先取しても3本目は必ず行う
このデッキ公開制により、ピン刺しによる圧力などの構築段階から読み合いが生まれるのがもぎせんの特徴ですね。
現在開催中のミニグランプリでは、デッキ非公開、1本勝負となっているので、そちらの参加者の構築と比べると、かなり違いが出ているのではないかなと思っています。
では早速、数字の話に入ります。
2.使用コスト帯について(全体)
こちらがもぎせん4での40名、全2,000枚の使用カードコストを表にしたものです。
右のリストは全体の使用率TOP10です。(カード名左の数字は全体の使用率順位、右の数字は総採用枚数。この後出てくるものも同様です。)
ユニット、イベントで分けたTOP10ものせておきます。
表下に書かれているユニット:イベント比に注目しましょう。
ユニットの比率が60.3%となっています。
前回記事で書きましたが、この比率は、
58.2%(もぎせん1)→59.7%(もぎせん2)→63.4%(もぎせん3)
とずっと上昇傾向でしたが、ここにきて初めて減少に転じました。
個人的にはこのユニット:イベント=6:4の比率がなんだかんだ安定する比率と思っているので、前回がユニット偏重傾向だったんだろうな、という感想です。
これは後でも言及しますが、最も大きな要因はブラスターキャノンの増加です。
桃採用人数27人に対して104枚採用されています。
リストを確認したところ、27名中1人を除いた26名が4枚採用している、という異常な採用率になっていました。
また、エーテルフィールドやZAPの採用増もイベント比率を押し上げました。
というか桃自体の数が増えたので、当たり前といえば当たり前なのですが・・・
個人的な考察では、もぎせん3までの低コストビートダウンによるユニット偏重が高止まりとなり、低コストユニットに刺さるZAPやダメージレースで優位に立てるブラキャ、エーテルなどで桃採用が増え、それにつられてイベント比率が増えたのだろうと思います。
ただ、やはり低コストビートが環境トップメタであることは変わらず、ビートに勝つために、より精錬されたビートを、ということが数字に表れた結果なのか、ユニット内でのコスト1以下の比率はもぎせん3と比べて増えています。
さらに言えば、今回イベントが増えたにもかかわらず、全カードでみたコスト1以下ユニットの比率は前回からほとんど変わっていません。
つまり、全体で見れば前回と変わらずリクルーターが刺さる環境だったということです。
3.採用軍の分布
もぎせん4における採用軍は以下のようになっています。
上でも述べましたが、前回と比べて桃が増えています。
さらに今回は、採用した組み合わせも集計してみました。
なんと半数の20人が赤桃という、圧倒的赤桃環境となっています。
次点の青黄は全員ナイトです。
ナイト向きの色の組み合わせなので、多かったという理由でしょう。
赤桃はアプレンティスはもちろんナイトでも強く、実際にナイトの参加者もいることがこれだけ多い理由の一つであることは間違いないでしょう。
ぶっちゃけ赤桃というか桃の汎用性というか・・・
黄色は若干増えましたが、今回も相変わらず不遇…
しかし、それ以上に不遇だった侵略次元がとうとうもぎせんに現れました!
採用はおひとりだけでしたが、多様性が生まれるのはデータ的にも非常にうれしいところです。
4.使用コスト帯(東妖軍)
ではここからはもぎせん4のデータを軍ごとに見ていきます。
相変わらずのゆきんこ無双です。
また、ユニット比率70%とかなり高くなっています。
割合が減ったイベントの枚数を調べると、千年桜や第一次次元防衛線、四方祓い、大祓などの採用が前回と比べてそれぞれ10枚ほど減っていましたが、妖怪法も前回50枚強採用されていたにもかかわらず、40枚ほどに減っていたのは驚きました。(それでもまだかなりの枚数採用されていますが・・・)
また、たたりの採用も全体で19枚と少なく、たたり多投を避ける安定ビート指向が依然環境に多かったこともイベント枚数減につながっていたのでしょう。
余談ですが、たたり採用数は
もぎせん1 → 8枚/500枚 (1.60%)
もぎせん2 → 13枚/1,250枚 (1.04%)
もぎせん3 → 25枚/2,000枚 (1.25%)
もぎせん4 → 19枚/2,000枚 (0.095%)
と、割合的に今回が一番少ない結果になりました。
逆に増えたユニットをみると、ジョーや御影、死語の採用は減っていましたが、その分呼ぶ子破間が
もぎせん3 28枚 → もぎせん4 50枚
と大幅に増加し、減った分をカバーする形になりました。
東妖軍全体の枚数が前回から約100枚減っていることからユニット割合の増加は、ユニットが増えたことよりも、イベントが減ったという側面が強いです。
また、ユニット内比率では前回同様0コスト帯がかなり多く、過半数。
前回同様に高採用率のぼたんや、上で述べた呼ぶ子破間がその数字を支えています。
3コスト割合が上がったのは、優秀なレジェンドの鋼牙、オーマイガー、場持ちのいいガシャドクロや金剛体が微増したことが理由です。
これらのカードは強CNTで勝負に絡みやすいこと、ZAPなどの火力CNTに強いというのが増加した主な理由でしょう。
現にZAPやその他カードで処理される火雷や荒御崎は減少していました。
総括すると、高いユニット率ではあるが、奪いたいカードは少ない。そんな印象です。
正直、赤相手にリクルーター君が仕事をするときは幼女連れ去り(語弊有り)ばかりでした。
ただ、赤はほぼ桃と併せて組んでいるため、そこまで考慮するならば、リクルーター信者にとって嫌な相手ではありませんでした。
5.使用コスト帯(マジカルユニバース)
はい、何でもありのマジカルユニバースです。
前回は赤と僅差で採用枚数1位でしたが、今回はぶっちぎりの採用枚数1位です。
もぎせん3 661枚 → もぎせん4 838枚
は流石に伸び率やばすぎですね。
採用上位TOP10のうち7つは、前回の6つランクインの記録を超え最高記録更新です。
前述していますが、ブラキャ、パッカー、ZAP、エーテル、このあたりの4種の神器はもちろん増加しています。
そのほかにも火力カードのマジックブラスターやダブルエックスカリバー、さらにはミミックですら増加していました。
ユニットでも、前回記事でも書きましたが、雪女の採用は今回も多かったです。
他にもポジム、ヴェルオクト号の高HPユニットやクリステル、イノベイターなどの高性能イベントカードを生かすユニットの採用も前回から増加していました。
コストごとの比率はほとんど変化がないですが、火力カードの採用が増えた分、前回より若干ユニット全体の比率が減った印象です。
といっても2%にも満たない変化ですが。
逆に言えば、これだけ採用枚数が増えたにもかかわらず、中身の数字にほとんど変化がないというのは、それだけ同じカードが同じ様に採用されている、という桃の汎用性の高さが現れた結果なのかもしれません。
リクルーター的には、相変わらずNTR相手筆頭のバックパッカーから始まり、雪女、ポジムなど美味しいカードが多く、今回も盤面にバックパッカー4体+リクルーターとかいう狂った盤面ができたりして、相手にして一番安心できる色でした。
余談ですが、前回は桃TOP3のエーテル、ブラキャ、バックパッカーを合わせた数がウォルナーの採用総数より多いという話をしましたが、今回はTOP2でウォルナー超え、TOP3まで入れるとウォルナーのほぼ倍になるという、前回よりさらにえげつない結果になりました笑
ちなみに、リクルーターの採用枚数は8枚!
採用カード全117種中59位タイ!
自分以外にも使う人が出てきました!
さらにそのうち一人は、優勝決定戦まで進んでいるという・・・
とうとうリクルーターが頂点に立つところがみれるのか・・・
6.使用コスト帯(ATLAS)
安定のユニット比率。
ですが、前回の73.5%に比べるとかなり減っています。
ジェイク、ジン、アリスがかなり減り、サプレッションやG&Gが増えたことが大きな要因です。
他に前回から大きく変わった点はないのですが、奪って美味しかったアリス、ジェイクが減ったことなどはリクルーターにとっては若干向かい風でした。
さらに、青16人中16人が採用したリバティーがこちらの壁処理兼相手の壁になる。
こちらの火力で焼いても蘇生してくるなど、前回までとはうってかわって相手にすると厳しい色でした。
7.使用コスト帯(ウォルナー)
はい、前回同様採用枚数ぶっちぎり最下位のウォルナーです。
と言いたいところですが、今回は侵略次元がいるので、最下位の座は返上となりました。
今回採用カードの中身が一番変わったのはこの色かもしれません。
まずユニットのコストごとの比率が大きく変わりました。
いままで黄はコスト3偏重のファッティ色でしたが、コスト3のユニット内比率を前回と比較すると、
もぎせん3 41.1% → もぎせん4 18.0%
と大きく減っています。
これは、深淵が0、創生の採用も少数で、ヴィオラ、ポルヴィス、アルバフォルト、ゾルターといったユニットが激減、あるいは採用されなかったからです。
採用数上位を見ればわかりますが、山田、盾イベント、ウェスカロットが上位を占めています。
これはファッティを主軸にするためではなく、守りを厚くする手段として黄を採用した人が多かったということでしょう。
ただ正直ファッティ色が消えても、リクルーターが美味しいのは山田さんくらいで、あとは創生関連の低HPユニットだったりするので、厳しい相手であることは変わりません。
使う人が少なくて、リクルーター信者はほんとに助かってます。
8.使用コスト帯(侵略次元)
すみません、お一人しか採用されてないのでデータが少なくあまり言うことがないです・・・
強いて言えば蝶が奪えるからいいのかな?
でもデバウラーは奪ってもおいしくないのできついかも?
ユニットを弱体化させるという面で見ればいいのかもしれませんが・・・
2弾で予定されている大幅強化を待ちましょう。
9.採用増・減カードについて
今回は前回から採用が増えた、あるいは減ったカードにも注目しました。
それぞれの増減枚数TOP10がこちら。
採用増カードについては、もはや語ることはありません。
強いから増えた。
それだけです。
もう少し言うと、どのデッキに入ってもどの場面でも強い動きをする。
私程度の頭じゃ採用しない理由が見つからない。
というカードばかりです。
というか、そんなカードが桃ばっかりにあるのがやばいんだよなぁ…
採用減カードを見てみると、
ジョー、お前・・・
ちなみにジョーの採用数順位は前回の5位から今回12位に大幅ランクダウンです。
強いんですけどね。
右手が光れば・・・
ということで何が言いたいかというと、
NECTA教授すごすぎる・・・
増えたカードと減ったカードを見ると、まさにこの記事の内容がピタリとあてはまると思います。
有料部分もありますが、ジュース1本我慢してでも読むことをお勧めします。
10.総括
というわけで、もぎせん4のコスト考察は以上になります。
前回同様役に立つか立たないかよくわからない記事でした。
前回、この総括で
高コスト帯は強CNTが多く、低コスト帯はビートできるユニットに枠が割かれているというのが、感覚ではなくデータとしてあきらかになりました。
つまり「CNTで盤面破壊しバーンと小型ビートで押し勝つ」という1弾環境での最適解とも言えるデッキが増え、そこに図らずもリクルーターがぶっ刺さるという結果になり、もぎせん3での好成績がうまれたとおもいます。
と言いましたが、蓋を開ければ今回も同じような環境でした。
あえて言うならば、さらに洗練された構築が増え、リストを眺めていてもこちらの勝ち方が見えないデッキが多かったです。
第1弾環境でのもぎせんは今回で終わりですが、第2弾は様々なコンセプトが増えるため、群雄割拠になりそうで楽しみです。
はたしてリクルーターが生き残る道はあるのか!?
2弾発売が待ち遠しいですね。