もぎせん3環境考察(使用カード、コストについて)
0.はじめに
この記事は先日行われたもぎせん3及び以前行われたもぎせん1、2のデータを引用させていただき、使用されているカードの傾向、ひいては現環境がどうなっているのかを自分なりに分析したものです。
なお前記事でもご紹介したとおり、私は宇宙怪人リクルーター信者であるので、データがユニットに関することが多くなることについては悪しからず…。
前記事はこちら↓
1.もぎせん概要
もぎせん3
・開催期間
リーグ戦+決勝 2/17-26
・参加人数
40名
・対戦形式
デッキ固定+リスト公開の上
2本先取マッチ戦
なお、2本先取しても3本目は必ず行う
はい、ここで個人的に重要なのは、デッキ公開制ということですね。
対戦前にシミュレーションできるのはもちろん、ピン刺しによる圧力や、相手に行動を迷わせるなど構築段階からの戦略性が生まれています。
概要含め、もぎせん運営のあーちゃんさんが記事をまとめているので、よかったらこちらもどうぞ。
2.使用コスト帯について(全体)
はい、では早速データの話に入ります。
こちらがもぎせん3での40名、全2,000枚の使用カードコストを表にしたものです。
右のリストは全体の使用率TOP10です。(カード名左の数字は全体の使用率順位、右の数字は総採用枚数。この後出てくるものも同様です。)
個人的に注目したのが、1番下に書かれているユニット:イベント比です。
ユニットの比率が63.4%となっています。
なんとこの比率、もぎせん1→2→3とどんどん上がっています。
参考にもぎせん1、2も同様のデータを表にしましたので、並べてみましょう。
58.2%(もぎせん1)→59.7%(もぎせん2)→63.4%(もぎせん3)
と増加していますが、もぎせん3ではかなり増加幅が大きいです。
これについて言えるのは、もぎせん1で成績を残したデッキが安定感重視のビートデッキだったため、
枚数の少ない高コストの切り札級ユニットよりも戦車やその他優秀な低コストカードの枚数を増やし、安定ビートした方が強い
という考えが広まったことが大きな要因でしょう。
また、盾札を多数採用するよりその分をアタッカーストライカーに回す(具体的には方違えの不採用)人が増えたことも要因であると感じています。
他にも、
STK重視によるぼたん採用
高性能CNTの傾向が強まったことによるマジックイノベイターの増加
そして、なによりバックパッカーの増加とそれを処理するためのジョーの採用増
この辺りが大きな理由かと思います。
この説は、別の数字からもわかります。
もぎせん1のユニット内比率にも注目しましょう。
なんとコスト3の割合が脅威の27.5%
おそらくガシャグラン全盛期?および黄ファッティの存在によるものです。
それに対してもぎせん2、3では18〜9%とかなり減っており、その分コスト0、1の割合が増えています。
つまり3コストの枠を強力な1体に使うのではなく、1コスト3体分にしたほうがいいのでは?というトレンドが生まれたわけです。
この煽りを受けたのは主にグランギャラックさんです。
特にもぎせん決勝進出者では、全員が桃採用にも関わらず、採用数0と極端に減っています。
引ければ強いが、ZAPで処理されるHPであり耐性がないことが不安定さを加速させるためですね。
前記事でも書きましたが、そういった要因が重なり、環境のトレンドがかなりリクルーター優位になっていることがわかります。
3.採用軍の分布
もぎせん3における採用軍は以下のようになっています。
※ハイランダーがお一人いるため、合計81になっています。
一見しただけでも赤桃の時代ということがわかります。
また、青もナイトでのビートに適した色であるため、採用数が多いのも頷ける結果です。
特筆すべきは相変わらず不遇の黄。
前回のもぎせん2でもぶっちぎりの採用枚数最下位でしたが、今回はさらに顕著です。
後述しますが、ウォルナー軍はリクルーターの天敵です。
その天敵の数が少ない環境だったのも、リクルーターが輝いた要因の一つであることは間違いありません。
事実、もぎせん3にてリーグ4戦、決勝トーナメント1戦の計5戦でウォルナー使いと対面することはありませんでした。
4.使用コスト帯(東妖軍)
ではここからはもぎせん3のデータを軍ごとに見ていきます。
右のランキングを見ても採用数上位が並んでいるのが分かります。
特に驚いたのが、"迅雷"の採用数。
2/2/2と決して高いスタッツとは言えませんが、コスト0のSTK2として5枚目以降のぼたんとしての採用が大きく増えました。
また、ユニット内比率を見てもコスト0が過半数という大きな偏りがあります。
その理由は、ぼたん(全体での採用数2位)、ジョー(同5位)に加え、迅雷や呼ぶ子、破間など優秀な0コストユニットの存在によるものです。
またユニット、イベントそれぞれについて採用数が多い順にまとめてみました。
レジェンドにも関わらず、採用数上位に食い込む鋼牙の存在。
個人的にも鋼牙のために赤を採用するまであると思っていますが、みなさんそう思ってたみたいです。
そして、イベントでは妖怪法が全体でも7位かなりの採用数になっています。
CNTすれば実質CNT2点分、さらにその後のCNT試行回数も増やすことができる回復挙動の強さが認識されてきたと言えます。
総括すると、コスト1以下ユニット比率が約2/3はリクルーターのカモ!
と思いきや、妖怪法や方違え等のイベント採用増、対象ユニットもジョーや迅雷などのHP2以下のユニットも多いことなどもあり、成功率は高いがNTRっても美味しくない場面があると言う結果になりました。
5.使用コスト帯(マジカルユニバース)
はい、みんな大好きマジカルユニバースです。
赤と僅差で採用枚数一位。採用上位リストを見て貰えばわかりますが、TOP10のうち6つを桃が占めると言うやばさ。
一弾環境では圧倒的汎用性の高さを持つ色であると言えます。
それぞれのカードの強さはもうご承知かとおもいますので、気になった点だけ。
雪女の採用が多い!
正直びっくりしました。
ポジムやグランギャラックを抑えての上位入り。
コスト0で4/3/1は優秀なスタッツだと思いますが、ここまで多いとは思いませんでした。
私の主観では、バックパッカーを狩れるATKとブラキャ、エドでは焼かれないHP3が高く評価されたということが、採用増の理由かなと考えられます。
(話に出てくるカードが桃ばっかりなのも桃環境の証拠ですね…)
リクルーター的には、バックパッカー、雪女、ポジムなど(絵的にも)NTRって美味いカードが多く、桃の環境が続く限り刺さり続ける環境キラーの側面がより鮮明になりました。
余談ですが、後述のウォルナーの採用総数が200枚弱なので、桃TOP3のエーテル、ブラキャ、バックパッカーを合わせた数の方が多い…
つまり、ウォルナーのカードよりこの3枚のカードの方がよく見るというやばい環境になっています笑
なお、リクルーターの採用枚数は4枚(自分だけ)
当たり前ですね。
6.使用コスト帯(ATLAS)
安定のユニット比率。
70%弱だったもぎせん2よりもさらに上がっています。
個人的にはバスターコングの採用率の高さに驚きました。
他にも、バスターアームの採用が増えているなど、環境が火力重視になっていることが伺えます。
奪って美味しい戦車やアリス、さらにおそらく雪女と同じ理由でのジェイクの採用増など、相変わらず質・量ともにリクルーターくんのカモ軍と言える結果になりました。
7.使用コスト帯(ウォルナー)
はい、前回同様採用枚数ぶっちぎり最下位のウォルナーです。
採用枚数、採用デッキ数共に他の色の1/3はやりすぎ。
その分いろいろ強化される2弾でのリベンジに期待しましょう。
あまり言うことはありませんが、リクルーター的には山田さんさえ奪えれば◯ってところです。
ただ構築で見ても、データで見てもファッティ色が強いこともあり、活躍の場は多くないと思います。
(闇の軍列ってカード今まで存在知りませんでしたごめんなさい)
8.総括
というわけで、もぎせん3のコスト考察は以上になります。
役に立つか立たないかよくわからない記事になりましたが、一つ言えることは、
高コスト帯は強CNTが多く、低コスト帯はビートできるユニットに枠が割かれているというのが、感覚ではなくデータとしてあきらかになりました。
つまり「CNTで盤面破壊しバーンと小型ビートで押し勝つ」という1弾環境での最適解とも言えるデッキが増え、そこに図らずもリクルーターがぶっ刺さるという結果になり、もぎせん3での好成績がうまれたとおもいます。
今後も(2弾環境でも)リクルーターが活躍できるかは未知数ですが、もぎせん3の結果で
「何も考えず低コスト高スタッツを積むとリクルーターで奪われる!」
というバグみたいな思考を植え付けられたのであれば、多少は環境に影響を与えられたのかなといちカードゲーマーとしてとても嬉しく思います。
そして、本日(3月2日)21時からいよいよもぎせん4が始まります!
今ならまだギリ間に合う!
みんなもリクルーター入れよう!
もぎせん4でリクルーターの採用が増えるかも気になりますが、
このユニット増の傾向がどうなるかにも注目してもぎせん4にのぞみたいと思います。
では次回記事はもぎせん4が終わった後ということで