【フリーゲーム語り】ネタバレが激しすぎるRPG―最後の敵の正体は勇者の父―
「ネタバレが激しすぎるRPG―最後の敵の正体は勇者の父―」は、KSBゲームスより配信されているフリーRPGゲームです。
出落ち感が半端ないタイトルからバカゲー感が溢れる本作ですが、予想以上に面白かったので記事を書いてみることにしました。
ちなみにタイトル通りネタバレが激しい本作ですが、確信的なネタバレは避けるもののある程度のネタバレはするため「絶対に何もネタバレされたくない!」という方はこの記事を読まないことをおすすめします。
※この先ネタバレ注意!
◯ほどよいバカゲー感
「ネタバレが激しすぎるRPG―最後の敵の正体は勇者の父―」というタイトル通りかなりネタバレが激しく、なんとキャラ名がみんなストレートなネタバレになっています。かなりストレート過ぎて愉快なネーミングなのが既に面白い。
しかもキャラクター達がそのネタバレに合わせたフラグを立てる台詞を喋り出すのでおかしいのなんの……。
ちなみにこの作品、キャラボイスがついているのですが上記のような愉快な名前やわざとらしいフラグ台詞を大真面目に読まれるだけでもう面白い。ずるい……。
そんな真面目なキャラボイスも効果音をあえてそのまま読ませる部分があったりして良い具合に安っぽいのもまた面白い。
なおキャラボイスのON、OFFは切替可能なため、声を聞きたくない場合は消すことも可能です。親切設計。
◯ネタバレの使い方が上手い
タイトル通りネタバレが激しい本作ですが、このネタバレがただネタバレをしてくるだけではないのが非常に上手いです。
マーシャ・ウラギールは本当に裏切るし、魔王ユウ・シャノチーチも本当に父です。キャラクターが名前通りなので予想がつくのですがそれが全てではないんです。そこを利用した展開運びが非常に巧み。
激しすぎるネタバレを時に"ミスリード"として使いながら、張られた伏線もしっかり回収していくシナリオ構成は本当に上手いと思います。公式ページにて記載されている『ネタバレしても感動できるRPG』になっているのが純粋に凄い。
◯意外としっかりしているバトル
作風のバカゲー感や、一番最初の敵がクソザコなところから「戦闘はおまけなのかな……」となりそうなのですが、意外とそうではない仕上がりになっています。
各種ボスは王道な戦闘を行うものから「生き返らせながら戦うのが前提」「特定の戦闘のみで登場するスキルを使うと楽に戦える」などの特殊なものまでバラエティー豊富。
ちなみに攻略する際にアイテムが必須になる場合は直前でそのアイテムを用意してくれるのがとても親切で、攻略のヒントになるのも良いです。
◯プレイヤーへの配慮(アプリ版)
上記までのものと比べるとおまけのようなものとなりますが、アプリ版の場合は無料かつ課金要素がない分広告が出てきます。
基本的には画像のように下にこっそり表示されるのみですが、スクショを取ったり別のアプリに切り換えたりする度に大きな広告も出ます。
ただしこの大きく表示される広告はどれも数秒でスキップ可能。10~30秒待たないとスキップ出来ないといったことがないのでかなりストレスフリー。地味にありがたい。
◯【追記】まさかのWEB小説化
まさかの「小説家になろう」にて【ネタバレが激しすぎる勇者物語~最後の敵の正体は勇者の父~】とやや名前が変更されて連載開始。
激しすぎるネタバレとあまりにもフラグすぎる台詞の数々はそのままに、ツイート通りにボリュームが増しています。
○【追記】まさかのクラウドファンディング
なんと次回作に対するクラウドファンディングが行われています。あんまりにもまさか過ぎる。
あまりに印象的なタイトルとその通りになる展開でバカゲーっぽさを出しつつも、大きな特徴である"激しすぎるネタバレ"が意外な役割をするシナリオ展開がとても魅力な本作。
フリーゲームなので、興味があれば是非気楽に遊んでみて欲しいです。
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