ババシャツからインナーへ~下着考察~
今ではヒートテックに代表される、長袖のあったかいシャツ。
昔は「ババシャツ」と言っていた。
ババシャツと言うのは、ばあちゃん(年寄り)になってから着るものという意味で付けられたのか?
若い人たちは、ババシャツなど着るのは何だかダサいと思っていた。
イヤ若いって何歳のことを言うのかなと思ったりするけど。
少なくとも私は、20歳代の時はそう思っていた。
中学までのことは覚えていないけれども、高校生の時は、冬場はババシャツでなくTシャツを着ていた。身体にフィットしないからそんなに暖かくはないけど、まあそんなものかと思っていた。
30歳代の半ばになって、某下着メーカーの代理店になった。
そこで、下着の意義と言うか、大切さを知ることとなり、ババシャツデビューをした。
身体にピッタリと寄り添うシャツは暖かかった。
それまで身体を冷やしていることに気付いた。
なぜこんなことを書いているかというと、
先日急に寒くなったとき、3枚重ね着をしていたのに、何だかスース―して寒かった。
3枚も着ているのになあと不思議に感じて、気が付いた。
その日は古いヒートテックを着ていたのだった。
前日まで暖かかったから、厚めのインナーは止めて薄目のものにした。
ヒートテックは、説明するまでもないが、ユニクロが開発販売して大ヒットした暖か下着である。最初はシャツだけだったが、ズボン下やパンツ、靴下など、どんどん広がっていった。
他者も、ホット何とかとか、温いなんとかとか、あれこれ名前を変えて販売している。
水分を熱に変換するのだという。確かに暖かい。
ヒートテックが世に出てから、若者たちもシャツを着るようになった。
もうババシャツなんて言われなくなった。
今ではインナーというのが一般的になった。
ズボン下も、レギンスとか、スパッツとかかっこ良さげな名前に変わって、履くのも抵抗感がなくなった。
塾を30年しているが、以前は、中学生たちは晩秋になると「寒い、寒い」と言い、すぐにヒーター付けて~と言った。
シャツを着ずに、体操服とジャージだけだから寒いに決まっている。
私は「シャツを着てこい!」と言った。
下半身も、ショーツ(パンツ)にジャージだけだから、特に女子には、ブルマとか毛糸のパンツとかを履いた方が良いよと話した。
もちろん、そんなものを履く女子はいなかったけど。
娘には寒い時は毛糸ではないけど、暖かめのブルマを履かせていた。生理痛とかは冷えから来ることもあるから。
そんな中学生たちもヒートテックが出て来てからは、みんな着るようになった。
まあ、冷えからは遠ざかったのなら良かったと思う。
ヒートテックは破れたりしないから何年も着ているけど、数年経つと、びろーんと伸びてくる。
その伸びが、最初の頃より早まっていると感じるのは私だけだろうか。
夫のものは早いと2年で伸びてくる。
誰だったか、毎年新調すると言っていたが、そんなモッタイナイことできない。
一説には、ヒートテックなどの化繊のものは、皮膚に刺激を与えるし、イオンが何とかで、良くないといわれる。
綿や麻などの自然素材が良いとのことだ。
そうか、だったら私も徐々に綿のものに換えようと思っているが、ものによっては、綿素材の下着は身体に密着しないものがあり、暖かさの点で機能が落ちる気がする。
綿素材のもので私のイチ推しは、某下着メーカーのキルティングインナーである。値段は高めだが長持ちするので、安いのを何枚も買い替えるよりは良い。(代理店の権利は持っているけど、仕事はしていないから、宣伝というわけではない)
ちょっと書くつもりが長くなってしまったが、
良い下着を着たら、暖かいよということを言いたかったのだった。
寒さを感じたので、翌日は新品の暖かいシャツを着てみたら、上の服は薄いトレーナーだったがとても暖かかった。
というより、お天気が良かったので、暑いほどだった。笑
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